いつの間にか読めなかった洋書が読めている不思議
今日お客さまから、うれしいメッセージをいただきました。Mさまは、約8ヶ月前に手にされた洋書で、当時「単語力が伴いませんでした。」ということで、最後まで読まずに本を閉じました。
単語力が伴わないとき
私の感覚では、当時のMさまのお読みになっている洋書レベルからすれば、その洋書のレベルは、特に高すぎて読めないというレベルではありませんでした。しかしこういうことはよくあります。レベルが同じ位でも、ジャンルや文章の書き方などによって、難しい又は読みにくく感じるのです。
それから約8ヶ月後、再びその洋書を開いてみた後、次のようなメッセージをいただきました。
『Little Sister Rabbit』というのは、洋書のタイトルです。辞書を引いた箇所もあったようですが、「普通に読めた」とのこと。
少しぐらい辞書を引いてもいいのです。「読めた」という喜びを感じることの方が大事だから。辞書に頼らないで読むことを身につけていくことは、リーディング力を伸ばすには不可欠ですが、絶対に辞書を使ってはいけないということではありません。そこのところはご自分の判断で辞書を使用し、その結果、以前読めずに断念した洋書が普通に読めたというのなら、非常にすばらしいことです。
読めない洋書を、がんばって読み通そうとしてはいけない
挫折しない多読というのは、無理に難しい洋書やわからない洋書、面白くない洋書をがんばって読まないのです。がんばって読んではいけません。
難しいと感じる洋書は、まだ読む時期ではないと理解し、本を閉じ、他の楽しい洋書を探して読めばいいのです。そうすれば、知らず知らずのうちに読解力がついてきて、気がつくと過去に読めないと感じた洋書もスラスラと読めてしまうのです。
自分では力がついたという自覚はないのです。それでもいつの間にか力がついている。自然にできるようになっているのです。
好奇心に任せて、楽しんで読み続けるとそういうことが起こるのです。努力することにより継続するのではなく、楽しいから自然に続けられる、続けたいと思うのです。
自然にできるようになるのは、歩みを止めないから
読める洋書を快適に楽しく読むから経験できることがある
苦しい努力をしていないから、
「あれだけがんばったのだから、そろそろできるはずだ」なんて思いません。
「あれ?いつの間にかこんなレベルの洋書が読めてたわ」という感じ。
この気軽さがいいのです。気負いがあると、英語の勉強は続きません。いつか疲れてしまいますから。
Mさまのメッセージを読みながら、「そうそう、私もそうだった。」とニヤニヤせずにはいられませんでした。これぞ多読の不思議な効果。Mさま、うれしいメッセージありがとうございました。