4.YL3.1-4.0(ネイティブの就学児童高学年レベル 12歳ぐらいまで)

YL3.1-3.5までの読み易くて面白いおすすめ洋書絵本と児童書

このレベルは洋書絵本は語数が増えてきて、かなり深い物語が楽しめます。また、洋書絵本だけではなく、挿絵がほとんどないような章立て構成の児童書もあります。文字ばかりの洋書を初めて読了したときは、とても嬉しかったのを覚えています。そういう気持ちも、多読を続ける力になるのですね。

このレベルでの一番大きな収穫は、わからないことに慣れるというか、わからない単語に出会っても気にならず、スイスイと推測で理解できたり、平気で飛ばして読むことができるようになることです。これができるようになったら、面白いように総合的な英語読解力がグングン伸びていくと思います。

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よく知られている絵本・児童書から

ロアルド・ダール(Roald Dahl)の児童書

『The Twits』
YL3.5、総語数8,107
外見も性格も汚い夫婦Twitのお話です。前半は嫌になるほど夫婦がいかに汚くて気持ち悪くて意地悪かが描かれています。それを面白いと感じるか、不快と感じるかは人によりけり。後半は見事なダールの世界です。悪い所業を重ねていると、いずれ報復されるのだという単純なストーリーではあるものの、それをユーモアと時にピリリと辛みの効いた描写で刺すのは、さすがはダールです。
『Esio Trot』
YL3.5、総語数4,225
Mr Hoppyは一人暮らしのおじいちゃん。アパートの階下に暮らす未亡人Mrs Silverへ密かな恋心を抱いています。シャイなMr Hoppyは、自分の気持ちを面と向かって伝える勇気がありません。ベランダからいつもMrs Silverのお気に入りである同居人のカメをうらやましく見つめるだけの日々。そんなある日、Mr Hoppyさんは素晴らしい作戦を思いつきました。熟年男女の面白おかしいラブストーリー、ちょっぴり癒されます。
『The Magic Finger』
YL3.5、総語数3,394
Gregg一家は狩りが大好きで、楽しみのためだけに動物たちを標的にしてバンバン銃を撃ち放つのです。それを悲痛な思いで見なければならない一人の女の子がいました。この女の子は魔法の指を持っているのです。Gregg一家に、むやみに銃で殺生しないよう持ちかけても、笑われて相手にされません。怒った女の子は、魔法の指を使います。しかし怒りにまかせたその行動は、もうコントロールがききません。するとGregg一家に信じられないことが起きてしまいます。ダールの毒のあるユーモアを存分に楽しめます。
『The Giraffe and the Pelly and Me』
YL3.5、総語6,823
Billyという男の子の近所にあるアパートの1階は、かつて”The Grubber”というお菓子屋さんでした。Billyはまたあのお菓子屋さんがオープンしないかなと思っています。ある日、アパートに異変が。なんとお菓子屋さんではなく、窓ふき会社がオープンしたのでした。しかもその会社にはキリンとサルとペリカンがいるではありませんか。Billy成り行きで、その動物たちとある豪邸の窓ふきをすることになります。奇想天外なストーリーが楽しめます。

その他おすすめの洋書絵本・児童書

『Badger’s Parting Gifts』
YL3.1、総語数900
アナグマのBadgerは長老で、森の住人たちから慕われ、尊敬されてきました。Badgerは森のみんなの知恵になり、良き指導者なり、みんなを助けてきたのです。そんなBadgerですが、もうこの命は長くないかもしれないと感じるのです。そしてある寒い日の夜、Badgerは旅立ちました。森の住人たちは皆、悲しみにくれました。本格的な冬が来て、雪の中で寒さに耐えながら、皆はBadgerが去った悲しみにも耐えたのです。やがて春が来て、寒さが和らいだとき、悲しみも和らぎ良い思い出へと変化し始めます。親しい存在がいなくなったとき、人はどう感じるのか、どう変化していくのかを、絵本が見事に表現してくれている気がします。Badgerの最後のメッセージは、残されたものが思い出を飾り付けるために丁度良い空間を残してくれているように感じました。
『The Best Christmas Present in the World』
YL3.5、総語数1,800
古い机を購入した男性が、引出しに入っていた手紙を見つけます。その手紙には信じられない奇跡が書かれていたのでした。第一次世界大戦のころ、戦場で戦う兵士たちにもクリスマスが訪れます。しばし停戦・・・そして・・・。いてもたってもいられなくなった男性は、手紙の宛先を訪ねることにしました。そこで目にした光景は、愛と戦争を、今も生きている人でした。実話をもとにした物語だそうです。
『Fables』
YL3.5、総語数5,376
Arnold Lobel著。短編が20話収載。擬人化された動物が登場し、最後に教訓が記されています。イソップ物語と同じ寓話ですね。見開きの片側にショートストーリー、反対側にイラスト一枚という構成です。イラストはLobelの面白おかしくそして繊細なタッチで素敵。ストーリーは皮肉や風刺たっぷりで面白いです。
『Brundibar』
YL3.5、総語数1,334
ナチス収容所で収容されているユダヤ人たちによって、演じられたというオペラ。絵が繊細でカラフルで、それが楽しくもあり逆に怖くもあり。病気のお母さんのために、街にミルクを買いに行く兄妹。お金がなくてミルクを手に入れられない。小さくて力のない存在でも、みんなが力を合わせれば、大きな敵、大きな苦難も乗り越えられる。勇気を出して「助けて」と言おうよ!勇気を与えてくれる絵本です。イラストは巨匠Mourice Sendak(モーリス・センダック)。
『The Tale of Benjamin Bunny』
YL3.5、総語数1,100
ピーターのいとこのベンジャミンバニーが、ピーターと共に再びMcGregorさんの庭に潜り込みます。服と靴を取り返しに行きましたが、ひどい目にあってしまいます。ベンジャミンバニーのお父さんがハンパなく怖いです。
『Sleepovers』
YL3.4、総語数14,000
自分の誕生日には、学校の友だちを家に呼んでお泊りすることになっています。主人公の女の子Daisyは、お姉ちゃんが介護が必要なほどの障がいを抱えています。友だちを家に呼んだらお姉ちゃんのことを何と思うか考えると、憂鬱になるのでした。誕生日の日が刻々と近づいてきます。10代の子どもの心が上手く描写されていると同時に、個性豊かなキャラクター。難しい問題をさわやかに、でも核心部分にきちんと焦点を当てた感動のストーリーです。
『The Cat Mummy』
YL3.5、総語数9,000
Verityの飼い猫が行方不明になります。粗末に扱ってしまったことを後悔しながら捜索するVerityですが、猫を見つけたときにはすでに冷たくなって・・・。猫を土に埋めるのは嫌!・・・実はこの辺り、Verityの複雑な心境があるのです。Verityはお母さんが死んでから、「死」を家族の前で口にすることができないでいました。そこでこっそりととった方法は、飼い猫のミイラを作ることでした。
『Higglety Pigglety Pop!: Or There Must Be More to Life』
YL3.5、総語数3,980
外にはもっといいことがあるはず。そう信じて何不自由ない暮らしを捨てて、旅に出る犬のJennie。Jennieの行く手に広がる希望と恐怖が読者をどんどん引き込みます。マザーグースの詩を題材にした、不思議な物語。そしてちょっぴり苦しくなって、悲しくなって、応援したくなるお話です。
『Out of the Ashes』
YL3.5、総語数18,000
イギリスで猛威を振るった口蹄疫のお話です。牧場の動物達が次々に感染し処分されていくシーンは、本から眼をそらしてしまうほどつらかったです。もう読みたくないと思ったのは初めてのことでした。それほどにリアルにシーンが頭の中で再現できるほどの表現力。口蹄疫の被害を実際に経験した著者の、魂がこもった1冊と言えるでしょう。
『The Little Prince』
YL3.5、総語数14,553
サハラ砂漠に不時着した主人公が、他の星からやってきた少年と出会います。少年の純粋な心を通して描かれる大人の滑稽さが哀れであり、同時に身につまされます。これは子どもには理解し難い、大人向けのファンタジーといえるでしょう。

子ども向けのシリーズ本から YL3.1-3.5

Disney Fairies Pixie Hollowシリーズ

左から順に洋書タイトルは、『The Trouble with Tink』、『Vidia and the Fairy Crown』、『Beck and the Great Berry Battle』、『Lily’s Pesky Plant』です。ピーターパンで知られるネバーランドにある妖精の住む谷のお話です。

4冊がセットで販売されていたのですが、今は中古なら見るのですが新品は見かけません。1冊ずつのバラなら今も販売しているようです。4冊ともめちゃくちゃかわいキレイな表紙と挿絵。持っているだけで幸せな気分になれそうですが、中身も期待を裏切らない面白さです。ディズニーの世界を堪能できます。

link挿絵がとてもきれいでかわいい Disney Fairies シリーズ詳細ページ

My Father’s Dragonシリーズ エルマーの冒険シリーズ3作

日本語のタイトルは、『エルマーの冒険』で知られていますね。子どもの頃大好きだったという人もたくさんいると思います。日本語でしか知らなかったワクワクする冒険を原書で読むと、また違った印象を持つでしょう。

英語のレベルはそんなに高くないのだけれど、児童書は教科書とは違って表現が豊かで戸惑うことが多いですが、日本語で知っているストーリーを読むと意外とスルスル読めますよ。

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こちらは上の3作品が1冊にまとまったものです。中古しか見当たらない巻があるので、3作一度に手に入れられるのが魅力。

DK Reders Level4

DK Redersシリーズは、英語圏の児童向け学習用リーダーです。レベル分けは5段階で、Pre-Level1からLevel4までです。ここで紹介するのは、YL3.1-3.5に相当するLevel4です。画像にはLevel3も入っています。児童の学習用であるために、小説のようなものではなく知識を得るためのテキストのような内容になっています。物や動食物や人、テクノロジーや歴史などが学べる内容です。

Kindle 洋書から

『Alex The Cat』
YL3.2、総語数5,220
街の裏路地に、ネコの家族が住んでいました。食べ物は十分になくても、家族で幸せに暮らしていました。ところが不運が一家を襲います。一人ぼっちの野良猫になってしまった子ネコは街をさまよいます。
『BUTCHIE AND THE BIRD DOG』
YL3.2、総語数6,150
汚れた犬を拾ってきたButchieは、両親から飼い主が現れるまで、家で飼ってもいいと言われて大喜びです。その犬をMaxとなずけました。ちょっと変わった犬で、家族みんなとてもかわいがっていましたが、お隣との境の塀に乗ったまま、何日も動かないために隣人と両親が言い争いになってしまいます。Maxを動かそうとしても、頑として動かないのはなぜなのでしょう。
『Steve Jobs Book For Kids』
YL3.2、総語数3,240
技術の進歩に大きな功績を残したSteve Jobsについて、子ども向けに書かれた洋書です。子どもの頃のこと、養育環境や性格のことからApple創立、その後のキャリアについてもポイントを押さえて簡潔にわかりやすく書かれていました。とてもユニークな人物だっただけに、内容がとても面白かったです。
『FING』
YL3.4、総語6,675
生まれつき膝がない男の子Ulrichは、不運なことに両親がアフリカで人食い族に食べられてしまったと聞かされます。さらにショックなことに、とてもいじわるなおばさんがUlrichの世話をするというのです。いじわるどころか、Ulrichの命を狙っているたくらみを偶然耳にしてしまったから大変!それと時を同じくして、Ulrichはクローゼットの中に住むモンスターFingと出会います。初めは恐ろしかったのですが、とても仲良くなります。そしてFingと出会ったことで、お母さんが言っていたように、前向きに生きていく気持ちが戻ってくるのです。しかしおばさんの魔の手は緩むことはありません。どう立ち向かうのか、Ulrich。
『The Emperor and the Seed』
YL3.4、総語2,485
ネズミの一家が住んでいる大きな家。優しい人間が食べ物をそっと置いて行ってくれるので、食べ物に困ることはありませんでした。ところが環境が一変。優しい人がいなくなり、代わりにきたのが、大きなネコと食べ物をくれない人。途端に家族は飢えに直面することに。そのとき、ネズミ一家のおじいちゃんが、ネズミの男の子Johnnyにお月様の話をします。お月様はチーズでできているのだと。行ってみたいけど、遠いよね・・・。そこでJhonnyは家族を救うために、一人お月様へ偵察に行くことにしました。
『Chickens In Birthday Suits』
YL3.5、総語950
Jillianはニワトリ。今日はふ化した日ということで、お誕生日なのです。ちょっとつかみどころのないストーリーな気がしましたが、なんとも言えないかわいらしいというか、ちょっと怖かわいいいイラストに助けられた気がしました。仲間のニワトリもユニークですが、Jillianも負けてはいません。お誕生日のごちそうにありつこうと、必死な姿が笑えました。

YL3.6-4.0までの読み易くて面白いおすすめ洋書絵本と児童書

語数がかなり増えてきて、挿絵が全くない洋書もあります。けれども赤ちゃん向けの洋書絵本から読み始めて、ここまでたどり着いたあなたは絵からはもちろん、英文のみからでもどんどんイメージを膨らませて読むことができるはずです。

わからない単語があっても、頭の中に浮かぶ情景や人々の表情が教えてくれることが多々あるでしょう。推測できるのは名詞だけではなく動詞も形容詞も、もちろん助動詞だってできます。結局のところ、イメージするのに「この品詞だからできない」という考え方は不要だと思います。

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よく知られている絵本から

名作を数多く世に送り出している作家さんの絵本

『The Tale of Jemima Puddle-Duck』
YL4.0、総語数1,258
アヒルのJemimaのお話です。Jemimaの住む牧場では、生んだ卵を暖めさせてくれません。それに不満を感じていたJemimaは、卵を暖められる場所を探しに、牧場の外で出かけます。場所探しをしていたとき、キツネに出会います。キツネはJemimaの話を聞いてくれ、場所の提供までしてくれるというのです。Jemimaは親切なキツネを信頼して、その場所へついていきます。物語に出てくるキツネといえば・・・この物語のキツネはどうなのでしょうか。大丈夫なのかな?

こちらは『ピーターラビットで学ぶ!英語イメージ楽読術』木村あゆみ著。『The Tale of Jemima Puddle-Duck』を辞書なしで読む訓練ができる本です。原書が難しいと感じたら、こちらならもっと楽に読めるかも。
『Dear Mili』
YL4.0、総語数2,197
ヴィルヘルム・グリムがストーリーを書いて、モーリス・センダックが絵を描いています。夫に先立たれた女性は、子どもが何人かいたのですが、一人の女の子以外はみんな死んでしまいました。女性はこの子には守護神がついている、そう思っていました。ある日戦争がはじまり、女性は女の子を何としても助けようと思い、森の中に隠れていなさいといいました。3日経ったら戻っといで。そういって、女性は身を引き裂かれるような思いで、女の子を送り出しました。女の子は不思議な空間で、おじいさんときれいな女の子と3日間過ごし、帰宅します。家に帰って見たものは・・・そしてその結末に、衝撃を受けたと同時に、グリムとセンダックの素晴らしい作品に感動しました。読み終えて、しばらく身動きできませんでした。
『George’s Marvelous Medicine』
YL4.0、総語数11,610
両親の留守中に、口の悪いおばあちゃんのお世話を頼まれたGeorge。もう少しおばあちゃんをまともにしたいGeorgeは、家にあるありとあらゆるモノで、おばあちゃんに特別な薬を作りました。おばあちゃんがその薬を口にすると、信じられないことが起こりました。おばあちゃんは自分の身に起こった変化を楽しんでいます。両親が帰宅し、ビックリ仰天。お父さんはこの薬でお金儲けを思いつき、Georgeに同じように薬を作るように言うのですが、全く同じものが作れません。ラストはあまりの衝撃に、言葉を失ってしまいました。

その他おすすめの洋書

『Cliffhanger』
YL4.0、総語数10,000
お勉強はできても運動が苦手なTim。たくましくなって来いと両親に言われ、無理やりキャンプに参加させられます。不安いっぱいのTim。いつも一緒のテディベアがいなくて、さらに不安は募ります。人にはそれぞれ個性があって、苦手なこともあるのです。でも得意分野を生かして、どうにか生きていくすべを見つけていくという展開は、多くの共感を得ると思います。
『The Storm Book』
YL3.7、総語数1,164
熱く乾燥した空気から一転、黒い雲が空を覆い、稲妻と横殴りの雨。そして嵐が去った後の輝き。その過程が豊かな言葉遣いで表現されています。自分がそこで実際に見ているように感じたり、においを感じたり、音まで聞こえてきそうでした。
『Baby』
YL4.0、総語数17、441
夏の終わり、Larkinの家にBabyが手紙とともに置き去りにされていました。置手紙には必ず迎えに来ると・・・。Larkinの家族はその半年前に男の子を生まれた次の日に亡くしていたのです。その傷が癒えないうちに、赤ちゃんを迎え入れることになったLarkin一家。愛してしまうと別れがつらくなるので愛さないようにと思っていたのに・・・愛さずにはいられなかったのです。Babyと亡くなった男の子を重ねてしまうことで家族の悲しみがよみがえり、Babyを愛することで心が癒されていく家族に胸を打たれます。悲しくて、でも暖かい。愛したぶんだけ別れがつらくなるかもしれないけど、それ以上に大切な宝物を手に入れることができると、あらためて感じた本でした。
『Because of Winn-Dixie』
YL4.0、総語数22,321
新しい街に越してきたOpalと神父であるお父さん。Opalは新しい街で友達もいなくて孤独でしたが、ユニークな犬Winn-Dixieに出会ってから人とのつながりができてきます。何気ない日常の中に描かれる人の心の闇。最後方に明かされるのお父さんの本心にもじーんときました。甘く切ない人生のお話です。映画『きいてほしいの、あたしのこと』の原書です。
『The Babes in the Wood』
YL4.0、総語数775
両親が幼い子どもを残して死んでしまうのです。たくさんの遺産を残して。伯父さん夫妻が引き取って育ててくれるのですが、すぐに遺産が欲しくなり、子どもを殺そうと思います。人を雇って、子どもたちを森に連れて行きます。殺し屋の一人は、純粋無垢な子どを殺すことをためらい、結局仲間割れ。殺し合いです。森に残された子どもは悪人から逃げるために、森の中を彷徨います。そしてエンディングに言葉を失います。救いようのないストーリーに身体が凍りつきました。これが子どもも読む絵本とは驚きでした。時代が違うという、それだけでこんな作風なのでしょうか。私にはショックは大きいものの、興味深い絵本でした。画像リンクは、Kindle版の紹介です。

おすすめシリーズ本から YL3.6-4.0

Sarah, Plain and Tallシリーズ

日本語のタイトルは『のっぽのサラ』。日本ではあまりメジャーではないかもしれませんが、感動の物語です。私はこのシリーズが大好きで、朗読CDも何度も何度も聞いては涙しました。

こちらが私が何度も何度も聞いた朗読CDです。洋書を読んで、そして聞いてみると音と英文がつながります。心を動かされる感動のストーリーだから、何度聞いても面白いのだと思います。

linkSarah, Plain and Tallシリーズ詳細ページ

Catwingsシリーズ

邦題『空飛び猫』のシリーズです。ネコのイラストがリアルでかわいくて、ネコ好きにはたまらないと思います。ストーリーは街中に生まれたネコに翼があったため、母ネコが人の目に触れないように育てますが、やがて限界を感じます。人里離れた場所で静かに暮らすため、危険を冒して親元を離れます。

link Catwingsシリーズ詳細ページ

Kindle 洋書から

『The Christmas Present』
YL3.7、総語数9,280
お母さんとGabriel、二人で過ごすクリスマス。Gabrielは家を一人飛び出します。クリスマスなんて嫌い。サンタなんていない。街中や窓越しに見えるきらびやかなクリスマスに比べて、自分の家のさびしいクリスマスが嫌で仕方がないのです。Gabrielの足は、お父さんが新しい家族と暮らす街に向かっています。あそこに行けば、愉快な気持ちになれる気がして。誰にも見つからないように・・・。見つかると家に連れ戻されそうで。すると森の中からGabrielに語りかける声がしました。いったい何者?冒頭から読者を惹きつける文章。家族のあり方について、子どもの目線から感じさせてくれる物語でした。
『The Crazy Christmas Angel Mystery』
YL3.7、総語数5,900
Ericのお隣に、新しい住人が引っ越してきました。早朝の新聞配達の時に、その住人はおじいさんでした。一人暮らしのようです。早朝の新聞配達のときにチラリとそのおじいさんを見かけたEricは、その風貌に震え上がります。とても不気味で怖かったのです。それからというもの、お隣が気になって仕方がありません。おじいさんはいったい何者なのでしょうか。
『When You Were A Worm and Other Stories and Creepy Crawlies』
YL3.7、総語数7,950
Katieは両親から念願のネコを飼うことを許されました。家にやってきた子ネコは縞模様のとびきりかわいい子。ところがかわいいだけではなかったその子ネコの超能力とは・・・?そしてそのために危険にさらされることに。
『The Tale of The Pie and The Patty-Pan』
YL3.8、総語2,460
ピーターラビットの著者、Beatrix Potterさんの本です。Ribbyというネコが、犬のDuchessに家でパーティをするからと、案内状を出しました。パイを焼くので、食べてほしいと伝えます。案内状を受け取ったDuchessは、ぜひに、と返事をするのですが、まさかネズミのパイを食べさせるのではないか?と気になります。どうにかしてそんなのを食べずに済む方法はないかを考えるのです。Duchessの思考と行動がとても面白いです。
『The Death of Death』
YL4.0、総語数9,300
死がテーマの児童書です。死をまもなく迎える人のところには、死神がやってくるの?死神って、いったい何?誰?私はもうすぐ死ぬの?自分の死を、どういう気持ちで迎えればいいの?死神さん、あなたも今の役目に付く前は生きていたの?どうやって死んだの?生きていた時の名前は何?・・・死を目前にした女の子が、弾丸のようにストレートにたくさんの質問を死神に浴びせます。あと二日したら迎えに来るから。そう言い残して立ち去る死神に、女の子は次に迎えに来るときに質問の答えを教えてほしいとお願いします。ラストに近づくと、女の子の質問の意図が見えてきます。
『Ruby Lee and the VERY BIG DEAL』
YL4.0、総語数5,975
Rubyは思いがけず自分が書いた作文を、街の住人たちのまえで発表することになりました。人前に出るなんてとんでもない!と考えているRubyに、Aliceおばさんが秘密のレッスンをしてくれます。おばさんは昔、映画に出ていたというのだけど、信じていないRuby。半信半疑ではじまったレッスンでしたが、その成果は?(語数はAunt Alice’s Nine Secrets for Becoming a Star on the Stageまでカウント)。
『Cinderella is Evil』
YL4.0、総語数8,270
シンデレラの物語を、別の人が語るとどうなるか。人の内面はそうそうわからないものだから、こういうことも成り立ってもおかしくないのかもしれません。あまり深く考えずに、さらりと楽しむのもいいと思います。
『The Tale of the Flopsy Bunnies』
YL4.0、総語数990
マクレガーさんの庭で、レタスをお腹いっぱい食べすぎて眠ってしまったFlopsyの子どもたち。マクレガーさんに見つかって、袋に入れられてしまったから大変!幸い子うさぎのお父さんBenjaminと、ネズミが目撃していました。それからハラハラドキドキの救出劇が始まります。
『Nelson Mandela』
YL4.0、総語数4,155
アパルトヘイト政策に対し、気の遠くなるほどの年月をかけて不屈に戦い抜いた結果、自由を勝ち取った南アフリカの父、ネルソン・マンデラの伝記です。温厚で愛情深く、熱い志を持つ人、Mandela氏の若き日のことから没後も多くの人の気持ちをとらえて離さない魅力多き数々のエピソードが楽しめます。
『My Monster Burrufu』
YL4.0、総語数15,510
作家であるお父さんと娘のOliviaは二人暮らし。都会を離れて田舎町で暮らすことになりました。家は広くなったのですが、不気味な感じ・・・そう、モンスターがいそうな雰囲気です。ある夜、予感的中。Oliviaとモンスターがリビングで鉢合わせ。女の子とモンスターの愉快でちょっぴり苦い思い出話しです。
『The Tale of Mrs. Tiggy-Winkle』
YL4.0、総語数1,300
Tiggyはきれい好きの洗濯屋さん。森の動物たちの衣類のお洗濯をするのが大好きなのです。おなじみのキャラクターたちもチラっと登場します。
『Beyond the Lady’s Garden』
YL4.0、総語数28,500
Rosalindというとてもきれいで親切で謎めいた女性が住んでしました。街の若い男性は続々と結婚を申し込みますが、断られます。理由は結婚しているから。けれど街の誰も、その女性のだんな様を見たことがないのです。Rosalindは時々、子どもたちを家に招いてお茶会をします。この物語は3話から成っていて、それぞれ話しの中心になる子どもがいます。Rosalindはその子どもと関わるのですが、とても面白くて不思議で少し怖いのです。おすすめしたい1冊。Rosalindの不思議な夫の話もあります(次に紹介)。
『Inside the Horseman’s Mansion』
YL4.0、総語数33,830
謎のhorseman、Reithは、謎の女性Rosalindの夫。この本の上に妻のRosalindの話を紹介しましたが、このお話はは夫が主人公。仕事の関係で、あちこちを馬で移動しますが、行く先々での面白くてちょっと怖い?エピソード3話収載。人間の醜い部分やずるい部分、反対に優しい部分がReithを中心に描かれていて、とても面白かったです。
『Life In The Gumball Machine』
YL4.0、総語数27,600
Daisyはいつも近所の男の子と遊んでいます。でも本当は近所に同じ年頃の女の子の友達欲しいのでした。Daisyの誕生日に、とうとう同じ年頃の女の子が近所に引っ越してきました。Violetという子だと、お母さんから聞きました。Violetと友達になりたくて仕方がないDaisyに、兄がこう言いました。Violetは肌の色が違うから、彼女と仲良くしたら他の友達は良く思わないと。その言葉を聞いてたじろぐDaisy。誕生会にVioletを呼ぼうと思っていたのに。いつも遊びにくる友達と、誕生会が始まる前に家の外で自転車に乗って遊ぶことにしました。そこで信じられないことがDaisyたちの身に起こります。

YL3.1-4.0までの英語学習用リーダー(Graded Readers)

英語学習用のリーダーは学校の教科書的な英語で、絵本や児童書に比べて読みやすいと感じても、原作を易しい英語でコンパクトにリトールドしたものが多く、英語初級レベルのリーダーは雑なあらすじのような印象を受けてしまいがちです。

しかしYL2以上になってくると、語数も増えて英語表現も豊かになってくるので、読み応えあるリーダーに出会う機会も増えると思います。お気に入りを見つけたら、英語の朗読CDがあるか調べてみるといいですね。リーディング、リスニングをバランスよく保つと、お互いがいい影響を及ぼしあうことでしょう。

下記リンクをクリックすると、本の表紙や詳しい内容を見ることができます。

Penguin Readers Level3

Penguin ReadersのLevel3は、YL3.3前後のレベルです。総語数が増え、語彙や表現が豊かになってくるために、ストーリーに深みも出てきます。それでもまだまだ平易な文章です。そういう平易で読み易い英語を大量に読んでいくうちに、日本語に変換しながら読む癖をなくしていくのです。簡単なコツは、ストーリーに集中することです。日本語に訳しているのがまどろっこしくなるほど夢中になって読んでいると、気がつけば英語をダイレクトに理解している自分に気がつくはずです。総語数1-2万語程度です。

Oxford Bookworms Stage3-4

Oxford Bookworms Stage3はYL3.2-3.4あたり、Stage4はYL3.8-4.0あたりの読みやすさレベルです。総語数はStage3は1万語程度、Stage4は1万5千語程度です。Stage3から4へ進む間に、Penguin Readers Level3を入れると段階的にYLを上げて行けます。Penguin ReadersもOxford Bookwormsも、英語音声のCDがついているものがあるので、これを使って日常的に英語を聞くのもおすすめです。

Cambridge English Readers Level3

Cambridge English Readersは全てオリジナルストーリーなので、他のリーダーにありがちなリトールド版とはかなり違います。原作の長いストーリーを圧縮してあらすじを読んでいるかのような、粗い英文ではありません。リトールドは有名な洋書を易しい英語で読めるのが魅力ですが、無理のないストーリー展開で読ませる物語が多いのが特徴です。それほど高い英語力は要求されないのに、そこそこボリュームのある洋書が読めるということだけでも自信につながります。絵本や児童書と並行して読むといいですね。YLは3.5あたり、総語数は15,000語程度です。

Macmillan Reader’s Pre-intermediate (Level4) からIntermediate (Level5)

Macmillan Reader’s もCambridge English Readersと同様に、それぞれのレベルにそれほど多数のタイトルはありませんが、英語の難易度は低く抑えつつ総語数が多めの傾向はどのレベルも一貫して変わらず、Macmillan Readersの特徴といえるでしょう。YLはPre-intermadiateが3.5あたり、Intermediateが3.8あたりです。総語数は1万5千語から2万語ぐらいです。

YL3.1-4.0までの英語学習用リーダー おすすめタイトル紹介

linkPenguin Readers Level 3 おすすめの洋書

linkOxford Bookworms Stage 3 洋書多読におすすめ

linkOxford Bookworms Stage 4 英語の多読におすすめ

linkおすすめの英語 リーダー Cambridge / Macmillan YL3.0-3.9

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