Sarah, Plain and Tall 全5巻 英語で読む感動のヒューマンストーリー

洋書を読んで、感動の涙を流してみませんか?英語を読むことに自信がなくても、児童書なら?子ども向けとはいえ、大人にも大きな感動を与えてくれる作品を紹介します。

感動するヒューマンストーリー おすすめの洋書 児童書シリーズ

Sarah, Plain and Tallシリーズは全5巻です。アメリカの厳しい自然の中で暮らす父子3人家族で、ストーリーが始まります。

お母さんは二人目の子が生まれたときに他界。お父さんはまだ小さい子どもたちには、お母さんが必要だろうと思い、お母さんを募集します。そこへやって来たのがSarahでした。Sarahは一度も結婚の経験はありませんでしたが、子どもたちととても上手く関係を築いていくのです。

物語は子どもの日記風に語られています。家族の日常を描いたストーリーですが、誰もが感じたことのありそうな心理描写が巧みで、深い共感と感動が得られるでしょう。

Sarah, Plain and Tall  全5巻

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『Sarah, Plain and Tall 1』
YL4.0、総語数8,251
アメリカの大草原で、厳しい自然と共に生きる父と子二人、AnnaとCaleb。お母さんはCalebを産んで間もなく死んでしまいました。お父さんは子どものためにも、新しい妻を迎え入れることにしました。未婚のお嫁さん候補Sarahと、お父さん、子どもたちの文通が素敵です。いよいよSarahが家に来る日、家族の期待と不安が高まります。静かな物語の中に、人生の喜びや悲しみがたくさん詰まっています。児童書でありながら、大人だからこそわかる部分があり、読めば読むほど良さがわかる洋書です。
『Skylark 2』
YL4.0、総語数10,475
Sarahとの生活が始まりました。大草原は大干ばつに見舞われ、村の人々が大草原を去っていくのをさびしく見送るSarahたち家族。ある日、家の納屋が燃えてしまったのを機に、お父さんはSarahと子どもたちをSarahの故郷へ避難させます。この土地とお父さんの元から離れなくない子どもたちでしたが、Sarahの故郷で初めての海を見、Sarahの家族に暖かく迎え入れられることで、いくらか安らぐのでした。口下手なお父さんからの便りから、子どもたちはお父さんの想いをしっかり受け止めます。そして感動のラストを迎えます。涙が止まりませんでした。
『Caleb’s Story 3』
YL4.0、総語数14,333
2巻から5年の月日が流れ、Sarahとお父さんの間に女の子が産まれます。家族がまた一人増えました。Anneは家を出て、病院で働くようになったので、日記はCalebが引き継いでいます。ある吹雪の日に、納屋に見知らぬ老人が休んでいるのをCalebが見つけます。具合もあまり良くなさそうなので、お父さんが不在でしたが家に泊めることにしました。女と子どもだけの家に、老人とはいえ見知らぬ男性を家に招くことに、少々不安はありました。しかしお父さん帰宅後、老人の素性がわかると状況は急展開。さらに不安、最悪な状況になるのでした。不穏な空気の中、Calebは老人からある話を聞くのでした。Calebの成長ぶりには驚かされます。そしてSarahとCalebの絆の強さにも感動しました。私はこの巻、顔がぐちゃぐちゃになるほど泣きました。
『More Perfect than the Moon 4』
YL4.0、総語数9,301
AnneからCalebへと引き継がれてきた日記が、末っ子のCassieへ引き継がれました。Cassieはお父さん、お母さん、兄弟に見守られてのびのびと育ちました。小さい子どもだって、いろんなことを敏感に察知できるのです。Cassieは何かあると敏感に反応します。そしてそれをきちんと受け止めるSarahは、本当に素敵なお母さんです。Cassieが奔放にできるのは、こうした家族の愛に包まれているからなのでしょう。
『Grandfather’s Dance 5』
YL4.0、総語数9,355
Sarahのシリーズの完結編です。Annaが結婚することになります。Cassieも大きくなって、弟の面倒をよく見ています。Annaの結婚式にはたくさんの人たちが駆けつけてにぎやかです。しかしCassieは人生で初めて愛する者を見送るという経験をします。多感な年頃、Cassieの心境は複雑です。この最終巻での「別れ」というテーマは人生の中でも重いテーマです。それを子どもにもわかる平易な英語で巧みに表現されていて、心に痛いほどストレートに入ってきます。ハンカチのご用意を忘れずに。
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