はじめての英語多読3・ORT Traditional Tales・やさしい洋書シリーズ

多読を始めたばかりの人におすすめしたい、易しい英語で書かれた楽しい絵本を紹介します。今回はORT Traditional Talesの第3回目、最終回です。

前2回はLevel1~Level2、Level3~Level5を紹介しました。それぞれの内容は下のリンクからご覧ください。

はじめての英語多読1・Oxford Reading Tree Traditional Tales・やさしい英語シリーズ

はじめての英語多読2・ORT Traditional Tales・やさしい洋書シリーズ

Oxford Reading Tree Traditional Tales Level6からLevel9まで

私が購入したのは上の20冊セットです。全シリーズ40冊なので、丁度半分になります。20冊セットには1冊解説本がついています。多読をする分には、見る必要のない本です。

本の表紙画像をクリックするとアマゾンで購入できます。お気に入りを見つけたら、忘れないうちにご購入を。

私が実際に読んだ20冊をレベル順に紹介していきます。今回はLevel6からLevel9です。

 

How the Bear Lost His Tail Level6
YL0.6、総語数530
ノルウェーの昔話です。昔、クマはふわふわの長い尻尾を持っていたらしく、性格も今のクマとは違って穏やかでおとなしかったようです。いったいクマに何があったのでしょう?なぜクマのしっぽ長くてふわふわではなくなってしまったのか?というお話です。画像の本は4話が1冊になった本のようですので、ご注意ください。
Monkey’s Magic Pipe Level6
YL0.6、総語数580
南アメリカの昔話です。お腹を空かせたモンスターが一匹、獲物を探しに森へやってきました。ヘビ、オウム、クロヒョウを捕まえて袋に入れます。帰って食べようと思っていたその時、影からずっと様子を見ていたサルがモンスターに声をかけます。サルは仲間を助けたかったのですが、モンスター相手に勝ち目はありません。そこで持っていた笛を使って、モンスターを上手くだまして仲間を助けようと考えました。
Yoshi the Stonecutter Level6
YL0.6、総語数607
日本の昔話ですが、日本語のタイトルがわかりませんでした。Yoshiという石を切り出す仕事をしている男性がいました。彼は貧乏で仕事で手が硬くなり腰が曲がってしまいました。ある時切り出した石をお金持ちの家に届けたところ、きれいな家やお金持ちそうな男性を見てうらやましくなり、自分もお金持ちになりたいと願います。すると山の精が男性のの願いをかなえます。男性は次々と願い事をし、山の精はその願いを次々とかなえていきます。どこかで聞いたことあるような、ないような?そんなストーリーです。
The Frog Prince Leve6
YL0.6、総語数566
グリム童話の『かえるの王さま』だけれど、ストーリーはかなり穏やかなものになっています。池に落ちてしまった王女の金のボールをカエルが拾ってくる代わりに、王女に友達になるよう約束させ、その後一緒に食事をするところまではほぼ同じですが、最後はかなり穏やかで約束を守り切った王女の前で魔法が溶け、その後二人は仲の良い友達になり、大人になって結婚するという内容。原作は王女がカエルを床にたたきつけようとしたところで魔法がとけるらしいです。
Rumpelstiltskin Leve7
YL1.0、総語数923
ドイツの昔話です。Rumpelstiltskinという難しい名前、発音しにくかったです。貧しい家で暮らす若い女性が、ほら吹きのお父さんのせいでとんでもない難題を王さまから持ち掛けられます。その難題をクリアしたら王子と結婚できるというのです。でもこの試練は話のメインではなく、まだ続きがあるのです。原作はもっと面白いだろうと思います。
Cinderella Leve7
YL1.0、総語数900
誰もが一度は読んだことある、または読んでもらった『シンデレラ』です。魔法使いがシンデレラも舞踏会に行けるように、カボチャやネズミに魔法をかけて馬車に変えてしまいます。みすぼらしい洋服も、きれいなドレスに。昔なじみのストーリーだけれど、今改めて読んで子どもがワクワクして聞いてくれるのを見ると、やっぱり楽しいです。
The Tale of Little Red Riding Hood Leve8
YL1.1、総語数1,026
こちらも有名な『赤ずきんちゃん』なのだけど、現代版赤ずきんちゃんという感じです。おませな赤ずきんちゃんは、早く一人で森を歩いておばあちゃんのところへ行きたいと思っています。でも危ないからお母さんはダメと言います。頑固な赤ずきんに、お母さんはしぶしぶOKします。おばあちゃんの家についたらすぐに電話するのよといって、携帯電話を持たせます。お母さんに手を振って、やがて見えなくなるとやったー!と大喜び。やっと自由に歩き回れると思ったのです。ところがすぐにオオカミに出会ってしまう赤ずきんちゃん。なんとか一度目の危機は乗り切ります。途中見かけた木こりの車に書いている電話番号を写メしておくところなんかは今風。役にたつのかな?全体的な感想は、やはり昔話のほうが良いかな~。絵はとてもかわいくて、赤ずきんちゃんの緑の目が個人的にはかわいくて好きです。
Twelve Dancing Princesses Leve8
YL1.2、総語数1,244
元はグリム童話(ドイツ)『おどる12人のおひめさま』。原作と本作とは少し内容が違っているようです。本作では穴の開いた靴を履いていた男の子が、裸足の謎の女性に靴をゆずるところから始まります。お礼に羽織ると透明になる洋服をもらいます。お城では12人のお姫様たちの靴が朝になるとボロボロになっているという怪に、王様は悩まされていました。原因を解明した者には、お姫様との結婚という褒美を与えるとのおふれを出し、我こそはという男性たちがなぞ解きに挑戦しますが皆失敗に終わっています。靴をゆずった男の子が、謎の女性からもらった透明になる服と不可解な歌で見事なぞ解きに成功します。12人のお姫様の靴がボロボロになってしまうわけとは?
Mulan Leve9
YL1.4、総語数1,362
中国の昔話『ムーラン』です。Mulanは中国に住む女の子で家は貧しく、将来を思っては悲観する日々を過ごしていました。あるとき戦争で各家から1人、兵士を出さなくてはならなくなりました。お父さんは病気だし、弟はまだ幼い。Mulanは女であることを隠して、兵士になりました。女は兵士になれないと、家族は皆反対しました。ところがそれとは裏腹に、どんどん手柄を立てて兵士として出世していくMulan。褒美に望みをかなえるから、何でも言ってみろと皇帝に言われ、家に帰りたいと申し出て許されます。コンパクトによくまとめられたお話で、面白かったです。
Beauty and the Beast Leve9
YL1.4、総語数1,427
『美女と野獣』は、フランスの民話を元にした物語です。末娘のためにお城の庭に咲くバラを取ったために野獣と結んでしまった約束。その約束を守るために、愛する末娘を野獣の元にやるしかありませんでした。でも末娘のBellaは気立ての良い子で、すぐに野獣と打ち解けます。昔読んだり映画で見たりしたけれど、細かい部分は案外忘れていたので新鮮でした。

いかがでしたか?多読の初心者におすすめと書いていますが、レベルが上がってくると段々語数も英語の難易度も上がります。したがって、初心者のうちからすべてのレベルを読破しようとせず、ゆっくりじっくり時間をかけて、他の洋書も読みながら徐々に上のレベルに進んでいけば良いと思います。

レベルが上がると難しくなる半面、ストーリーは断然面白くなってきますので、それを楽しみにしながら多読を続けて行ってください。無理して難しい洋書に手を出さず、簡単に読める洋書をたくさん読むうちに、自然にレベルの高い洋書が読めるようになります。無理しないことが多読を成功させるカギになります。

このサイトには、私がこれまで読んだ洋書を紹介しています。お気に入りの洋書を見つけるためのお供にしてもらえたら嬉しいです。

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