8月の英語多読 おすすめの洋書 2015年

猛暑。屋内や日陰で洋書が読みたくなる。

8月のおすすめ洋書。英語初心者向けから中級者向けまで、レベルはいろいろ。ジャンルもいろいろです。Kindle洋書と紙の洋書を紹介しています。
実際に私が読んだ中から、★★★★☆以上の評価をつけた洋書だけを選びます。

本の表紙画像をクリックするとアマゾンで購入できます。お気に入りを見つけたら、忘れないうちにご購入を。

注意:「YL●●●」は絶対的な基準ではありません。参考程度にお考えください。

YL0.0-1.0 一番易しい英語レベル 文字が少ない洋書絵本

易しい英語の絵本は、英語の勉強になるだけではありません。大人になった今、ストーリーの深さが心でわかります。一ページ数行という短い文章を読んで、感動で涙が止まらなくなる経験をすると、もう絵本のとりこです。

『The Happy Day』 紙の洋書
YL0.3、総語数130
とても易しい英語、短いストーリー。始めはモノクロの世界、生き物は眠っています。やがて目を覚まし、動き始めます。絵に動きが出てきます。生き物達が向かった先は・・・?色使いに目を奪われる1冊です。子どもと一緒に楽しみたい絵本です。
『Suddenly!』 紙の洋書
YL0.5、総語数168
オオカミがブタを物陰から狙っています。機会をうかがって出て行くのですが、なんとも運の悪いオオカミ。その姿がおかしくて、どんどんページをめくります。何も知らないブタの危機一髪!のラストシーンの結末は?
『Goodnight Moon』 紙の洋書
YL0.5、総語数130
これはぜひ音読したいと思える絵本です。マザーグースの歌が絵になって登場。Goodnight…を子どもと一緒に言うと楽しいです。単純なストーリーだからこそ、絵と音読を楽しみたいと思います。
『I Miss You: All Pets Go to Heaven』 Kindle洋書
YL0.5、総語数215
動物を飼っている人、飼っていた人なら誰もが経験し、知っていること、動物との死別。子どもがかわいがっていた動物と死別したときの気持ちがストレートに表現されていて、私も思い出がよぎり、のどが痛くなりました。
『The Doorbell Rang』 紙の洋書
YL0.8、総語数280
お母さんが子どもたちにクッキーを焼いてくれました。子どもたちはおばあちゃんのクッキーみたいにおいしそうと喜びます。おばあちゃんのクッキーは格別おいしいのです。二人兄弟で分けたら何個ずつになる?食べようとしたそのときに、訪問者。お友達です。人数が増えたけれどまた計算しなおして、食べようとしたらまた訪問者。またまた人数が増えました。いったいいつまで続く?笑いながらページがどんどん進みます。
『The Roll-Away Pumpkin』 Kindle洋書
YL1.0、総語数220
風の吹くある秋の日、女の子Marlaが大きなかぼちゃを走って追いかけます。大きなかぼちゃはゴロゴロ転がっていきます。農夫やパン屋やミルク売り、いろんな人とぶつかりそう。かぼちゃを追いかける人がどんどん増えていきます。かぼちゃの行き着く先は・・・?
『Little Bear』 紙の洋書
YL1.0、総語数1,626
かわいいクマの子どもとお母さんの物語。クマの子どもの発送が愉快。雪が積もった寒い日に、手袋をしてもコートをしても寒いという子グマ。けれども立派な毛皮を持っているじゃないの?ラストのお母さんの一言が魔法のようでした。まだまだ小さな子グマですから、言うことすることがとても可愛らしくて面白い。お母さんもあたたかくて大きくて素敵です。

YL1.1-2.0 文字が少なくて、短文で構成されている洋書絵本

大人が読んでも面白い絵本を選ぶポイントは、まずは「絵」。美しい絵、繊細な絵に惹かれて開く絵本は、好きになる確率が高くなるというのが私の経験です。絵本の好みは人それぞれなので、いろんな絵本を手にとって見てください。心に響く英文、ストーリーに出会えます。

『Invisible Threads』 Kindle洋書
YL1.2、総語数690
女の子が大好きなネコと遊んでいたところ、森のレンジャーが現れました。その人が車で去るときに、意図せずネコも一緒に連れて行ってしまいます。ネコと離れ離れになるなんて考えられない女の子は、必死で自転車で車を追いかけます。その必死さがけなげでかわいいです。ネコと再開した後も、ちょっとした新たな展開があり、面白いです。
『Amanda Pig and the Really Hot Day』 紙の洋書
YL1.2、総語数1,488
暑い日。こんな日は元気な子どももばててしまいます。レモネードがおいしくて一旦飲みだすと止まりません。夜は熱帯夜。外に涼みに出るOliverたち家族、読んでいるだけでも心地よい風を感じました。
『Amanda Pig and Her Best Friend Lollipop』 紙の洋書
YL1.2、総語数1,492
友達のLollipopとAmandaの家をお互い行き来します。Lollipopはとても恥ずかしがり屋さん。Amandaの家族には何も言えないのです。それでも次第に打ち解けてきます。大人のおおらかな対応が素敵。Amandaは大好きなLollipopの家に初のお泊り。けれども・・・クスリと笑えます。
『More Tales of Amanda Pig』 紙の洋書
YL1.3、総語1,900
兄のOliverと妹のAmandaが、ごっこ遊びをします。Oliverがお父さん役で、Amandaがお母さん役。子どもたちが熱を出した、病気した、ご飯を上げなきゃ・・・などなど、ほほえましい光景が。けれども二人とも、お母さんの出してくれたおやつにすっかり魅せられて、お父さんお母さんになるのは疲れると。ほほえましいです。その他、面白い短編4話。どれもクスっと笑え、心温まります。
『Amanda Pig on Her Own』 紙の洋書
YL1.3、総語1,100
Amandaは兄のOliverが学校へ行く間、一人で遊ばなくてはなりません。お母さんは家の用事で忙しいのです。お母さんはさびしそうなAmandaを見て、家事の手をとめて楽しいときをすごそうと工夫します。素敵なお母さん。その他、楽しい短編が3話。お片づけできないAmandaに、両親の対応が見ものです。
『Amanda Pig, Schoolgirl』 紙の洋書
YL1.3、総語1,300
待ちに待ったAmandaの初登校日!日の出前から準備万端の気合の入れようです。スクールバスに乗ると、Amandaと同じ年頃の女の子がいました。話しかけても何も答えません。教室に入って、ゲームをしながら自己紹介をするときも、何も言わない女の子。けれども同級生の子たちの優しさに感動します。
『Olivia』 紙の洋書
YL1.3、総語320
色づかいがとても素敵で、それにまず魅せられます。読んでみるとストーリーも秀逸。子どもにも大人にも好かれているわけがわかりました。ブタの女の子OliviaとOliviaの家族が織り成す、単純で、でもウィットに富んだストーリーがたまらない。「とにかく読んでみて」と言いたいおすすめの1冊。
『THE CAT WITH A BAT』 Kindle洋書
YL1.4、総語695
バットをもったネコが球場に現れます。自分が何者なのかを語りますが、どこか変?いったい何者?!ということも気になりますが、読者が気にすべきは前置詞?!実は子どもたちための前置詞のお勉強の本なのでした。ちょっと笑えます。
『Madeline’s Christmas』 紙の洋書
YL1.4、総語410
かわいいお話し、邦題「マドレーヌ」のシリーズです。クリスマスのお話です。この時期に不運にもMadeline以外、先生すらも風邪を引いてしまいます。休暇なのに家に帰れない子どもたち。Madelineはみんなを看病していました。すると寄宿舎に訪問者が。いったいこの人の正体は?
『Alligators All Around』 紙の洋書
YL1.5、総語数84
歌いながら見るととても楽しい絵本です。子どもがAからZまで、歌いながら楽しく覚えられる絵本。YouTubeで歌が聴けます。一緒に歌うととても楽しいし、発音の練習にもなります。新しい語彙も覚えられるかも。『Alligators All Around』で検索してみてください。
『One Was Johnny』 紙の洋書
YL1.5、総語数210
子どもの数え歌。センダックらしいピリッと辛みの聞いた面白いストーリー。歌うと楽しいです。こちらもYouTubeで歌が聴けます。一緒に歌うととても楽しいし、発音の練習にもなり、おすすめです!『One Was Johnny』で検索してみてください。
『Kevin and the Seven Lions』 Kindle洋書
YL2.0、総語1,590
空想にふけるのが大好きな男の子がいました。彼は学校の授業中でも空想にふけります。先生に注意されても直りません。先生はどうしたものか考えて、とてもいいアイデアを思いつきました。男の子は初め、しぶしぶ先生の提案を受け入れたのですが、次第に楽しみに変わります。彼の空想の世界を、読者も楽しめます。
『Francis Frog Finds a Home』 Kindle洋書
YL2.0、総語1,915
カエルのFrancisは、農場の水溜りに住んでいました。自分の住処がとても気に入っていたのですが、日照りが続いて水溜りが干上がってしまいました。新しい家を探さねばなりませんが、なかなか見つかりません。あちこち探し回っているうちに、大変なことになってしまいます。
『The Boy Who Made Things Up』 Kindle洋書
YL2.0、総語1,170
いつも仕事ばかりのお父さん、お休みのときも自分の趣味に没頭して、子どもとかかわりません。あるとき車が壊れてしまい、息子を連れて歩くことにしました。子どもはとても喜んだのはいうまでもありません。子どもはお父さんに話したいことが山ほどあったのです。聞き役だったお父さんはいつのまにか、子どもの話に夢中になっていきます。仕事や自分のことばかりで、子どもと関わろうとしなかったことを悔いると同時に、お父さんの気持ちが変わってきたことに嬉しさを感じました。
『The Witch Dog』 Kindle洋書
YL2.0、総語1,120
子育てが終わり、することといえば庭いじりしかなくなってしまったMrs. Rose。何か新しいことを始めようと考えたのが、魔女の学校へ行くことでした。以外にも成績優秀で、魔女の仲間入り。ところが問題が起こりました。魔女の集会に、ネコと一緒に行かなくてはならないのです。Mrs. Roseはネコアレルギー。困ったMrs. Roseがとった行動とは?

YL2.1-3.0 絵本から児童書への入り口 文字が増える!ストーリーを楽しもう

今月は少なめでした。多読を開始してレベルをあげるときに、初めて感じる壁がちょうどこのレベルかなと思います。壁にあたったとき、面白いストーリーに出会うと案外スルスルと超えていけるものです。

『Alexander and the Wind-Up Mouse』 紙の洋書
YL2.4、総語数743
ネズミのAlexanderはある日、おもちゃのネズミWillyに出会います。Willyは持ち主の女の子にとてもかわいがられ、大切にされているという話しを聞いて、Alexanderはうらやましくて仕方がありません。願い事をかなえてくれる不思議なトカゲの話しをWillyから聞いたAlexanderは、そのトカゲに会いに行くのでした。かわいい絵で楽しくて、深くていい話。
『Patsy’s Dreams Come True』 Kindle洋書
YL2.8、総語数1,945
Patsyは夜になると屋根に上り、友達を待ちます。その友達とは、子どもに夢を見せるのが仕事のMio。屋根の上でおしゃべりするのです。しばらくしてPatsyに不思議なことが起こります。夢が現実になってしまうようなのです。それに気がついた日から、怖くて眠れません。もしも怖い夢を見たら・・・と思うと眠れないのです。けれども睡魔に恐れれ、嫌な夢を見てしまうのでした。もうこんな力は持ちたくない、と思うPatsy。今度はMioと会えなくなってしまうのです。どうして?理由がわからないまま、時は過ぎていきました。誰の心の中にもあるかもしれない!?子ども時代の不思議な思い出。

YL3.1-4.0 文章だけでも理解ができるようになる まだまだ文章は易しいレベル

文字は多くても、文章は易しいのでスラスラ読めるでしょう。このレベルにいる間に、英語をそのまま理解する訓練を積むとよいです。英語を読む→イメージ化の訓練です。英文を頭から読みながら瞬間的に意味が理解できるようになるので、洋書を読むのが益々楽しくなります。この回路はリスニング、スピーキングにも当然役立ちます。

『Miss Rumphius』 紙の洋書
YL3.3、総語数1,428
きれいな絵に、まず目を奪われます。ストーリーは壮大です。物語が始まって終わるまでに、主人公の女性Miss Rumphiusが女の子だったときから、おばあちゃんになるまでの長い年月が経っています。まだ女の子だったときにおじいちゃんから聞いたお話に魅せられて、大きくなったらやりたいと思ったことを、大人になってから次々に実現していきます。けれどもおじいちゃんが言った一言の意味がわからぬまま。けれどあるとき悟ります。しっかりと生きるということ、人生の深さ、命のつながりを思わずにはいられない1冊でした。
『The Tree of Courage』 紙の洋書
YL3.4、総語数1,105
原書は日本語。『モチモチの木』の英語版。CDつき。英語音声は自然な速さ。マメタはとても臆病な男の子で、夜、外のトイレに行けなくて、おじいちゃんについてきてもらいます。トイレの前にある大きなトチノキが怖いのです。おじいちゃんもお父さんも、とても勇敢で強いのに、どうしてマメタはこんなに怖がりなのかわかりません。ある晩、おじいちゃんが腹痛でのた打ち回ります。驚いたマメタは怖い気持ちはありましたが、勇気を出して外へ飛び出し、医者を呼びに行きます。ようやく医者と共に家の前まで来たときに、おじいちゃんが話してくれたものが見えたのでした。
『The Adventure of an Urban Fox Maggie Arrives』 Kindle洋書
YL3.7、総語数9,855
街の中で暮らすキツネのMaggieは食べ物を求めて、人家の柵を乗り越えてやってきます。家にはネコが2匹、Black CatとTabby Catがいます。侵入者に対して、いい気はしません。しかもMaggieはネコのフードを勝手に食べるのですから。追いかけっこが始まります。追い払われても何度も何度も人家へやってくるMaggie。ここへ来ると食べ物があるのです。ネコはしばらくして、和解案をMaggieに持ちかけます。特に何か強くひきつけられるエピソードがあるというわけではないですが、先が気になってしまうストーリーでした。
『Francette and the Mystery of the Deaf Soldier』 Kindle洋書
YL3.8、総語数7,255
パリに住むFrancette(女の子)は、フランス北部のノルマンディーに住む祖父母のところへ一人旅。祖父母の家で不気味な音を耳にしたFrancetteは翌朝、街の住人が噂する気味の悪い話を祖父母から聞きます。恐ろしい話しであるのに、なぞを突き止めたくて仕方がありません。友人のAnatoleと一緒に、村人を怖がらせている音が何なのか、誰の仕業なのかを突き止めるために行動を開始します。ドキドキハラハラありのストーリー。

来月もおすすめ★4以上を紹介していきます。お楽しみに!

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