大人が感動する洋書絵本 Mr. Putter & Tabby シリーズ
児童書の中でも、大人にも大人気のMr. Putter and Tabbyシリーズ。人生経験をつんだ大人だからこそ、感動するストーリー。非常にシンプルな英語でも、こんなにも豊かな表現ができるのだと気づきます。
ゆっくりと時が流れるようなストーリー。著者のCynthia Rylantは人気作家。私の大好きな作家さんの一人です。このシリーズは2012年までで21巻まで出版されています。新刊が出たら、追加していく予定です。英語のレベルは易しめ(YL1.4)で、語数も600語から800ぐらいと短く、ちょっとした休憩中に読めてしまえます。
本の表紙画像をクリックするとアマゾンで購入できます。お気に入りを見つけたら、忘れないうちにご購入を。
Mr. Putter & Tabby シリーズの紹介
出版年度が古い順に並べています。
『Mr. Putter & Tabby Pour the Tea』(1994年)
YL1.4、総語数550
一人で気ままに暮らすPutterおじいさんですが、そんな生活に飽き飽きしていました。さびしいのです。Putterさんは一緒に暮らすネコを探していたところ、Tabbyと出会うのです。お互いに求めていた存在に出会ったようです。仲よく一緒にお茶を飲む相手、夜の話し相手がいることの幸せをかみしめているようです。
『Mr. Putter & Tabby Walk the Dog』(1994年)
YL1.4、総語数675
Mr. Putterがあげたキウィで滑って足に怪我をしてしまったMrs. Teaberry。犬のZekeの散歩ができなくなりました。Mr. PutterはZekeの散歩を買って出るのですが、これが大変なのです。文章の一つ一つ、絵の一つ一つに深い味があります。散歩から帰宅したらクッタクタです。それでも約束の1週間まではあと半分もあるのです。4日目にMr. PutterがZekeに言ったある言葉で状況が一変します。困り果てた末のMr. Putterの言葉とその表情、彼の言葉を理解したZekeの表情、もうすべてが隙のないほど計算されつくした作品といえるほど、面白くて面白くてたまりません。
『Mr. Putter & Tabby Bake the Cake』(1994年)
YL1.4、総語数866
クリスマスがやってきます。Mr. Putterはなんと7月からお隣に住むMrs. Teaberryへのプレゼントを考えていました。毎年Mrs. Teaberryが焼いてくれるフルーツケーキが嫌なので、ケーキを自分で焼いてプレゼントすることにしました。でもケーキを焼いたことがないMr. Putter。そこで出る行動が面白いです。Mrs. Teaberryも個性的で面白い。二人の間に流れる時間がとてもゆったりしていて癒されます。
『Mr. Putter & Tabby Pick the Pears』(1995年)
YL1.4、総語数809
秋になり、庭に実った大好きな洋梨を収穫しようとハシゴに登ろうとしたPutterおじいさん。でも足腰が弱り、ハシゴに登って洋梨を採ることができません。そこで思いついたのが子どもの頃にやったパチンコでした。リンゴを玉にして、洋梨を狙い、ポーン。ところがリンゴ弾は洋梨に当たらずに、庭の向こうへ飛んで行ってしまいます。繰り返すうちにPutterおじいさんは面白くなって、洋梨はそっちのけでパチンコリンゴ弾に興じます。この後のオチがまた、笑えます。素敵なおじいさんです。
『Mr. Putter & Tabby Fly the Plane』(1997年)
YL1.4、総語数908
Mr. Putterはおじいちゃんになってもおもちゃが大好きなのです。特に飛行機は子どものころから大好きでした。飛行機を飛ばす夢を抱き、いつしか気がつけばおじいちゃんに。ある日、Mr. Putterはおもちゃ屋さんで素敵なラジコン飛行機を見つけます。一目で気に入り、買って帰りました。けれどもネコのTabbyはこのラジコン飛行機がちょっぴり苦手。Mr. Putterは外で飛行機を飛ばしますが、なかなか上手く飛びません。Tabbyはそれを喜んでいるようです。子どもたちも集まってきました。ようやく飛ぶようになった飛行機。Mr. Putterは大満足。Tabbyもいつしか応援しています。Mr.Putterは子どもたちを前に、誇らしげ。でも・・・一人気になる少年がいたのです。またこのシリーズで涙してしまいました。
『Mr. Putter & Tabby Row the Boat』(1997年)
YL1.3、総語数638
暑い夏。じっとしていても汗が出てきます。Mr. PutterとTabbyはただ汗をかいてぐったり。何か涼しくなる方法は・・・そこでいい考えが。Mrs. Teaberryと犬のZekeを誘って、池に遊びに行きました。絵と文章のあちこちにクスリと笑えるところがちりばめられています。池でくつろぐ姿を見ていると、なんだか絵本を見ているだけなのに涼しく感じます。
『Mr. Putter & Tabby Take the Train』(1998年)
YL1.2、総語数605
Mr.Putterのお隣に住むMrs.Teaberryから電話がありました。また楽しいことを考えたようです。Mrs.Teaberryはよく面白いこと、楽しいことを考えては、Mrs.Putterを誘うのです。今日のお誘いは、電車に乗ることでした。準備をして切符売り場に行くと、なんと犬とネコは乗れませんと言われてしまいます。仕方なく帰宅するのですが、再び切符売り場に戻ります。Mrs.TeaberryとMr.Putterの表情がたまらなく面白かったです。Mrs.Teaberryがとてもチャーミング。
『Mr. Putter & Tabby Toot the Horn』(1998年)
YL1.2、総語数617
Mr.PutterとMrs.Teaberryは、お隣通しで好きなものが似ています。二人ともジャンルは違っても音楽が大好き。ある日、Mrs.Teaberryの誘いで、音楽のバンドに参加することにしました。入るバンド探しをしていましたが、なかなか見つかりません。Mrs.Teaberryはそれならば二人でやりましょうよと提案し、Mr.Putterはラッパ、Mrs.Teaberryはマンドリンを練習することになりました。バンド結成まで至るのでしょうか。Mr.Putterがとてもかわいらしく思えました。
『Mr. Putter & Tabby Paint the Porch』(2000年)
YL1.2、総語数575
Mr. Putterは家のポーチを見て、ペンキの塗り替えが必要だと思いました。ネコのTabbyもお手伝いします。途中まではいい感じなのですが、かわいい邪魔者が現れ、とんでもないことに。初めからやり直し。するとまた・・・お話の最後がとても好きです。
『Mr. Putter & Tabby Feed the Fish』(2001年)
YL1.2、総語数678
金魚を飼うことにしたMr.Putter。子どものころから大好きだったのです。ところが問題発生。Tabbyは金魚を見ると、本能が抑えきれなくなるのです。対策を施してもどうにもならず、金魚はお隣のMrs.Teaberryに譲ることになりました。お隣には犬のZekeがいますが、Zekeの反応やいかに。
『Mr. Putter & Tabby Catch the Cold』(2002年)
YL1.2、総語数692
Mr.Putterが、風邪をひいてしまいます。老体に風邪は厳しいです。お隣のMrs.Teaberryがいろいろ世話を焼いてくれるので、Mr.Putterは少年時代に風邪を引いたときの楽しみをもう一度体験してみたくなります。Mr.Putterさんの要求がどんどん膨らんで・・・。
『Mr. Putter & Tabby Stir the Soup』(2003年)
YL1.2、総語数731
スープが大好きなMr.PutterとTabby。材料を手に入れたので作ろうと思ったら、長年使ってきたコンロに火がつきません。お隣のMrs.Teaberryにキッチンを使わせてもらうことにしました。Mrs.Teaberryは外出するので、犬のZekeが家にいるけれど、あの子はいい子だからね、と言って出かけて行きました。いよいよスープ作り開始。ところがZekeはMr.Putterに構ってほしいらしく、スープ作りが進みません。そのうちに・・・帰宅したMrs.Teaberryの見たものは?!ラストが好きです。スープよりもあったまります。
『Mr. Putter & Tabby Write the Book』(2004年)
YL1.2、総語数575
外は雪。雪は大好きなのですが、子どもたちのように外で遊びまわるには歳を取り過ぎている・・・なんて考えながら、家の中でゆったりと過ごすMt. Putterは、ふと本を書こう!と思い立つのです。ミステリーがいい、と思いタイトルを考えに考えました。タイトルを紙に書きました。そしてティータイム。次は本文です。まず、チャプター1と書きました。そしてティータイム。「ゆったりしすぎやろ!」と突っ込みを入れたくなります。このシリーズ、遊び心というか、心の中にゆとりをもたらしてくれるので大好きです。
『Mr. Putter & Tabby Make a Wish』(2005年)
YL1.3、総語数721
Mr. Putterの誕生日。家でTabbyと二人きりの誕生日会・・・子どもの頃の誕生日会を思い出しながら。素敵な思い出がたくさんあります。またこんな素敵な誕生日を迎えたいと思い、Mrs. Teaberryに電話をして、来てもらおうと思いました。ところが待てど暮らせどMrs. Teaberryは現れません。もう今年の誕生日はあきらめよう・・・その時玄関のドアが開いて・・・不意を突かれて号泣してしまいました。前置きがあったために、胸に迫るものがあり涙をこらえきれませんでした。感動です!!
『Mr. Putter & Tabby Spin the Yarn』(2006年)
YL1.2、総語数810
Mr. Putterはお隣のMrs. Teaberryにいつも手作りお菓子をもらいます。ある日、もらってばかりではなく、自分も彼女に何かできることはないかと考えます。活発なMrs. Teaberryは、自宅で人を招いて編み物クラブを開くというのです。これだ!Mr. Putterはお手伝いのために、お茶を入れる役目を申し出ます。時間になってMrs. Teaberryの家を訪れました。相棒のネコTabbyを連れて。クラブは楽しそうに盛り上がっていました。毛糸を見たTabbyはさすがにネコなので興奮が隠しきれません・・・さてどうなることやら。
『Mr. Putter & Tabby See the Stars』(2007年)
YL1.3、総語数800
ある日、Mrs.Teaberryの家でおやつを食べすぎたMr.Putterは、夜眠れないほどお腹がゴロゴロ鳴っています。これでは眠れません。そこでTabbyを連れて夜の散歩に出かけることにしました。月明かりがとてもきれいです。星もたくさん見えました。近所を歩き回り、Mrs.Teaberryの家の前を通って帰ろうとしたら、Mrs.TeaberryとZekeがいました。いったい何を?ちょっと笑えます。素敵なお話ばかりで超おすすめのシリーズです。
『Mr. Putter & Tabby Run the Race』(2008年)
YL1.2、総語数932
Mr.Putterは、ネコのTabbyとまったりお茶するのが大好きです。ある日、お隣に住むMrs.Teaberryから、マラソン大会に一緒に出場しようとお誘いが。運動はできればしたくないMr.Putter。ところが大会で上位入賞するともらえる賞品に目がくらみ、出場することに。大丈夫?!Mr.Putter・・・。
『Mr. Putter & Tabby Spill the Beans』(2009年)
YL1.5、総語数797
Mrs. Teaberryがまた新しいことを見つけて、Mr. Putterを誘いました。今度はお料理教室です。それも豆料理。豆を使ったいろいろなレシピが学べるというのです。豆か~・・・アイスクリームソーダだったらいいのだけどな・・・アイスクリームの上にチェリーがのってるやつ・・・なんてまぁ、Mr. Putterの好みがかわいらしい。断りきれないMr. Putterはやはり一緒に料理教室へ。教室でのMr. MutterとTabbyとZekeが面白すぎます。
『Mr. Putter & Tabby Clear the Decks』(2010年)
YL1.5、総語数797
何もすることがなくて、退屈していたMr.PutterとTabbyが、Mrs.Teaberryの誘いでボートに乗ることにしました。Mrs.Teaberryの犬Zekeも一緒です。楽しいときを過ごせて、大満足のMr.Putter。帰る時間になりましたが、Zekeが下船拒否。帰りたくないほど楽しかったようです。どうしても降りようとしない頑固なZekeを誰がどうやって説得するのかは、読んでのお楽しみです。みんなおかしくてかわいいです。
『Mr. Putter & Tabby Ring the Bell』(2011年)
YL1.5、総語数797
Mr.Putterは遠い昔に通った学校が、とても懐かしくなりました。またもう一度行けたらな・・・そしていい案を思いつきました。さっそくMrs.Teaberryに話しに行きました。Mr.Putterの案を気に入ったMrs.Teaberryは学校に電話をしてみることに。みんなで学校へ行けることになったのですが、2匹には何か芸を求められるようです。ZekeとTabbyはどんなことをするのでしょうか。
『Mr. Putter & Tabby Dance the Dance』(2012年)
YL1.5、総語数506
Mrs. Teaberryは新しいもの好き。何か新しいことを始めようと言い出すのは決まって彼女から。今回はダンスに誘われたMr. Putter。本当はやりたくないけれど、断ってMrs. Teaberryを残念がらしたくないと思うMr. Putterの温かい気持ちにほっこりします。ダンスホールではきらびやかな男女が華麗なダンスを披露しています。Mrs. TeaberryとMr. Putterだけではなく、一緒にやってきたZekeとTabbyも場の雰囲気に呑まれていきます。
『Mr. Putter and Tabby Drop the Ball』(2013年)
YL、総語数
『Mr. Putter and Tabby Turn the Page』(2014年)
YL、総語数