易しくて読みやすい紙の洋書絵本 YL1.0-1.9 ベストセレクション
赤ちゃんや幼児向け、子ども向けの絵本は絵が多くて英文が少ないけれども、学校で学んだ英語とは違うために戸惑ったり難しく感じたりすると思います。しかしそれも慣れ。あまり気負わずに絵からもヒントを得ながら、ストーリーを追うようにして100%の理解にこだわらないようにすれば、そのうちに慣れてきてどんどん読めるようになります。
本の表紙画像をクリックするとアマゾンで購入できます。お気に入りを見つけたら、忘れないうちにご購入を。
I Can Read Books Level 2 ~ Level 4(YL1.0-1.9)
Harper Trophy から出版されている、ネイティブの幼児向け絵本です。これもまた、レベル分けされています。Level0からLevel4まであります。このうちYL1.0-1.9にあるのは、Level2からLevel4。Level3とLevel4の中には、YL2.0以上のタイトルもありますので、その点はご注意ください。
私のおすすめを何冊かご紹介します。この他にも、まだたくさんのタイトルがありますので、お好みのものを探してみてくださいね。
『Harry and the Lady Next Door』 YL1.0、総語数1,246 『どろんこハリー』のシリーズです。Harryはお隣に住む女性に悩まされていました。女性の甲高くてうるさい歌声が嫌いだったのです。あの手この手で歌をやめさせようとしますが、すべて失敗に終わります。あきらめかけたとき、思いも寄らぬ出来事が。子どもにもわかりやすい内容でした。 |
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『Days With Frog and Toad』 YL1.4、総語数2,074 Arnold Lobelさんの絵本です。シリーズで4冊あって、その中の1冊です。これは文句なしにおすすめ!優しい絵に癒されるばかりか、がまくんとかえるくんの心温まるお話がたくさん詰まった、人気のシリーズです。二人のばかばかしい掛け合いに笑い、お互いを思いやる友情に心打たれます。こんなに簡単な英語で、これほどの感動が得られるのかと驚くはずです。朗読CDもあります。それも著者のArnold Lobelさんの朗読です。これも超おすすめ。 Frog and Toad Series 全4冊と朗読CDの紹介ページ |
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『Little Bear’s Visit』 YL1.2、総語数1,626 50年以上経っても愛されている名作『こぐまのくまくん』シリーズの中の1冊です。Little Bearがおじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに行きます。おじいちゃんもおばあちゃんも、孫が来たと大喜び。「おじいちゃんに疲れることをさせてはいけないよ」と両親から言われたLittle Bearに、おじいちゃんは「大丈夫大丈夫!」と大張り切り。そしてやっぱりこっくりこっくり・・・なおじいちゃん。そうなると今度の遊び相手はおばあちゃん。という具合に、Little Bearは退屈せずに楽しく過ごせたのでした。最後はやっぱりな結末に。ほほえましいストーリー。 |
Puffin Easy-to-Read Level 2 ~ Level 3(YL1.0-1.9)
Puffin(Penguin USA)から出版されている、ネイティブの幼児~子ども向け絵本です。英語レベルはYL1.0-1.9です。Level2の中には少しですが、YL1.0未満の英語レベルのものもあります。Puffin Easy-to-Readにはたくさんのタイトルがあるのですが、中でも私の一押しはOliver & Amanda Pig のシリーズです!ブタのお兄さんOliverと妹Amandaのストーリーです。Oliver & Amandaの中から、いくつかご紹介しましょう。
その他の読みやすいおすすめの洋書絵本 YL1.0-1.9
日本語にも訳されていて、多くの大人・子どもたちに愛されている洋書絵本や、あまり日本では知られていないけれど、ユニークでおすすめな洋書絵本をご紹介します。
日本語をすでに読んでいるなら、原書を手にしてみるのもいいですね。または英語を先に読んで、その後に日本語を読むのもおすすめです。言葉が違うと、受ける印象が変わるかも。
『Tadpole’s Promise』 YL1.2、総語数370 柳の枝と池の水面が出会う場所。そこでイモムシとおたまじゃくしは出会いました。二人は一目会った時から恋をしました。イモムシはおたまじゃくしに、「ずっとそのままの姿でいてね。」といい、おたまじゃくしは約束しました。ところが月日が経ち、再びであったときにおたまじゃくしはあの時の姿ではなく、足が2本生えていたのです。「約束を破ったのね。」と言うイモムシに、おたまじゃくしは謝ります。「でもどうしようもないんだ・・・。」二人の恋の行く末はいったい・・・英国の子どもたちが選ぶスマーティーズ賞受賞。ラストは大人には衝撃ですが、子どもは意外と面白がるかもしれません。 |
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『Guess How Much I Love You』 YL1.0、総語数372 邦題:「どんなにきみがすきかあててごらん」。かわいらしくて小さなうさぎさんと、大きなうさぎさんが、お互いどんなに好きなのかを表現します。この絵本の裏表紙に書いているように、誰かを愛しく想う気持ちは、「どれぐらい」なんて、簡単には表現できないものなのです。YouTubeで検索すると、この絵本の英語の朗読がたくさん出てきますよ。 |
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『The Bears in the Bed and the Great Big Storm』 YL1.1、総語数570 嵐の夜、外は風や雷がひどく、Bearはなかなか眠れません。そこへ下の兄弟たちが一人ずつやってきて、怖いから布団の中へ入れて欲しいと頼みます。Bearは「怖がりだなぁ」といいつつも、ベッドに入れてあげます。兄弟たちが安心して眠りについても、Bearは眠れません。外の嵐はますます強くなり、とうとう・・・。本当の怖がりはいったい誰?可愛らしくて丁寧なイラストに魅入ります。ストーリーは繰り返しのリズムと展開が面白かったです。 |
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『I am a Bunny』 YL1.2、総語数117 かわいいうさぎさんのお話です。色使いが素敵で、季節感がたっぷり味わえます。残念なことにうさぎさんにはないはずの肉球が描かれています(笑)。この洋書絵本は、日本ではあまり知られていないかもしれませんが、イラストを描いているリチャード・スチャリーさんの絵は、邦訳された絵本でよくみかけます。 |
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『Curious George』 YL1.2、総語数927 邦題『ひとまねこざる』で知られるシリーズ第1作目。いろんなことに興味津々なジョージがアフリカで人間に捕まえられ、アメリカに連れてこられました。このシーンを見るのはちょっとフクザツな気持ちではありますが・・・。第2作目以降、ジョージはあちこちで騒動を起こします。ジョージが愛されるのは、騒動の中にユーモアや愛情があり、そして何と言ってもジョージのかわいさでしょうね。 Curious Georgeシリーズの洋書と朗読CDの紹介ページ |
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『The Snowy Day』 YL1.0、総語数317 絵がかわいくて色使いが鮮やかです。朝、Peterが目を覚ますと窓の外は一面銀世界。嬉しくて外に飛び出して行きます。雪で遊ぶPeter。雪の玉を大事に持って帰ります。背景の色からも、Peterの感情が伝わってくるような絵本、何度も読みたくなる絵本でした。コルデコット賞受賞作品。 |
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『Pete the Cat Rocking in My School Shoes』 YL1.0、総語数319 ネコのピートシリーズ。『だいすきなしろいくつ』を始め、ノリノリな歌を歌いながら読み進めていく絵本。ピートがかっこいい。子どももすぐに歌を覚えます。私もこのノリが大好きです。YouTubeを見て朗読&歌を覚えて、子どもに読んであげると大変喜びます! |
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『When Sophie Gets Angry – Really, Really Angry …』 YL1.7、総語数164 遊んでいたSophieに襲った不愉快な出来事。怒ったSophie。その怒りは抑えられることなく発散され、それでも治まらぬ怒りを抱え、外へ飛び出します。やがて訪れる心の平安。その過程が言葉少なに、素晴らしく大胆なイラストともに読者に伝わります。迫力のあるイラストでした。 |