CambridgeとMacmillanのリーダー(YL2.0-2.9)

100%の理解は不要 適当に飛ばして読む勇気が必要

Cambridge English Readers Level 2 は、YLレベルが2.0-2.9の範囲にあります。使用語彙数800語で、総語数が7,700語から10,000語程度で書かれています。易しい英語で一文が短めなので、読みやすいと定評があります。
このシリーズの特徴は、原作のリライトではなくオリジナルストーリであるために起承転結がバランス良く、また一文も短めに構成されているために、読みやすいと評価されています。

少しぐらい理解できない部分があっても、気にせずにどんどん読み進めましょう。100%の理解を求めていては、前に進めません。頑張るのではなく、楽しみましょう。力を抜いて、いい加減(な理解)になるぐらいがちょうど良いです。なぜなら多読は、辞書を引いたりして読書が滞るよりも、理解は追いついていなくてもある程度のスピードを保って読み続けるほうが、継続につながりひいてはリーディング力アップにつながるからです。

Cambridge English Readers Level 2 の中から、面白かったおすすめの洋書をご紹介します。

<おすすめの洋書>Cambridge English Readers Level 2

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『The Double Bass Mystery』
YL2.6、総語数8,400
Pennyはイギリスにあるオーケストラで、コントラバス(double bass)を演奏しています。バルセロナに演奏旅行に出かけたときに事件が起きました。まずは現地到着後にPennyのコントラバスが行方不明に。楽器は見つからず、同楽団にいる同じ楽器奏者の恋人が手を負傷して演奏できないということで、Pennyは彼の楽器で舞台に上がります。その夜、楽団にいる人物が謎の死を遂げます。度重なる不運。読者をぐいぐい引っ張ってくれるストーリーです。
『Superbird』
YL2.7、総語数8,500
突飛なストーリー展開にちょっと戸惑うかもしれませんが、読み進むうちに次第にわかってきます。いろんな仕掛けがあるお話です。そのために、あえてストーリーには触れません。最後の最後まで、目が離せませんよ。Cambridge English ReadersのオリジナルSFです。
『Jojo’s Story』
YL2.6、総語数9,100
Jojoが外から帰ってきたら、家族全員殺されていました。Jojoの家族だけではなく、村人全員殺されていたのです。内戦が続く国で暮らす子どもの目から出来事が語られています。平和な国の子どもなら特異な経験とされる出来事が、当たり前に起こっている怖さ。「平和とは」などと、深く考えること自体が生ぬるいと言わんばかりの世界を生き抜く子どもの姿がそこにあります。村人を殺した人達に対する憎しみが語られていて心が痛む、そして重いテーマの1冊です。
『Logan’s Choice』
YL2.6、総語数9,700
かっこいい女性警部Loganは、Level1が1作目で、Level2のこの作品が2作目です。レストランを経営するお金持ちのAlexが風呂場で死体で発見されました。自殺か他殺か、すぐにLoganは現場で操作を開始します。被害者の周辺の人間関係を洗い出したLoganに見えてきた犯人の動機は?読みやすい英語なので、ストレスを感じずに物語に夢中になれます。

面白い洋書をすすめる狙いとは

Macmillan Readers Beginner (MMR2+)は、YLレベルは2.0あたりです。使用語彙数600語で、総語数が5,400語から12,000語程度で書かれています。また、Macmillan Readers Elementary(MMR3)は、YLレベルが2.8-3.2の範囲にあり、使用語彙数1,100語で、総語数が7,600語から16,000語程度で書かれています。

そこそこの語数があるので、数1,000語程度の英語リーダーとは違いトーリーが単純ではなく、読むうちに英語であることを忘れるほど夢中になれます。気がつくと日本語に訳すのを忘れて読んでいたという経験ができるかもしれません。いちいち日本語にするのが面倒になるほどにのめり込める面白さです。

<おすすめの洋書>Macmillan Readers Beginner+からElementary

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『The Prisoner of Zenda』
YL2.0、総語数11,500
イギリス貴族のRudolfは、王家の血を引いています。近く戴冠式があると聞き、行ってみることにしました。なんと新王Rudolf5世はRudolfとそっくりだったのです。ところが王の座を狙う悪玉がいて、Rudolfは新王の替え玉に。美しいお妃候補に対面したRodolfは、あろうことか恋をしてしまいます。普通なら実るはずもないRudolfの恋の行方と、消えた新王の行方が気になるストーリーです。
『Seven Stories of Mystery and Horror』
YL2.8、総語数12,800
エドガー・アラン・ポーの短編が7話収載されています。ポーの奇怪な短編小説が苦手は方はパスしたほうがいいかもしれませんね。7話のタイトルは、THE PIT AND THE PENDULUM、THE GOLD BUG、THE FACTS IN THE CASE OF MR VALDEMAR、THE FALL OF THE HOUSE OF USHER、DOWN IN THE MAELSTROM、THE MASQUE OF THE RED DEATH、THE OBLONG BOXです。
『The Princess Diaries 1』
YL2.9、総語数15,000
プリンセスダイアリーのリトールド版です。普通の高校に通う普通の女の子が、ある日突然プリンセスになるという、夢のようなお話です。母と二人暮らしのMiaは、母と離婚した父が小さな国の王だったなんて寝耳に水。お父さんに会い、そのことを告げられた時から、Miaのプリンセス修行が始まりました。
『The Princess Diaries 2』
YL2.9、総語数15,000
ある日突然、普通に暮らしていた女子高生がある国のプリンセスになってしまうというお話の第2作目です。奔放なお母さんが、主人公でプリンセス修行中のMiaが通う代数の先生の赤ちゃんを妊娠したというのです。続いて厳しい修行をMiaにさせるMiaのおばあちゃんが、勝手にMiaのテレビ出演の話を決めてきます。徐々にプリンセスであることも知られ、生まれて初めてラブレターをもらい・・・めまぐるしく落ち込むこともあるけれど、愉快で楽しいMiaの毎日。読む人を元気にしてくれるストーリーです。

一つ下のレベルの洋書

link <一つ下のレベルの洋書>おすすめの英語 リーダー Cambridge / Macmillan YL1.0-1.9

一つ上のレベルの洋書

link <一つ下のレベルの洋書>おすすめの英語 リーダー Cambridge / Macmillan YL3.0-3.9

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