辞書を使っても英語が全く読めなかった私ですが、今では辞書なしでハリーポッターも楽しめるようになりました!そんな私が英語力に自信のない人でもスラスラ読めるようになる、初心者におすすめしたい洋書50冊をドーンとご紹介します!!
洋書を読む前に絶対に守って欲しいこと
スラスラ読めるようになるために、絶対に守って欲しいことがあります。それはスラスラ英語が読めるようになるまで、辞書は使わないでください!初心者ほど犯しやすい間違いは、初めから辞書を使って英語を読み解こうとすることです。
辞書を使わないなんてナンセンス!と思わないでください。辞書の誘惑に負けてしまったら、スラスラ読めるようになるまで気が遠くなるほど時間がかかってしまうかもしれません。
辞書を使わなければ語彙が増えていかないのでは?と考える人は、洋書を読み始める前にまず次の記事をご覧ください。英語をスラスラ読むために必要なことを書いた記事です。この記事を読むと、英語が読めなかった私がどのように辞書を使わずに英語が読めるようになったか、語彙を増やしていけたかがわかると思います。
https://eigotadoku.net/?p=12874
初心者におすすめの洋書はじめの10冊
さっそく始めましょう。まずは初心者の方におすすめの10冊をご紹介します。できるだけ入手が容易な洋書を選びましたので、まずは図書館、なければAmazonで見つけて読みましょう。
英語の理解度は二の次でヨシ
まずは超おすすめの5冊から。ウォーミングアップのつもりで。理解度は問いません。楽しいと思えたら自分に満点をあげよう。
やんちゃ盛りで元気いっぱいのDavid。今日もお母さんに怒られています。とうとういたずらが過ぎて、ママが本気で怒った!さすがのやんちゃ坊主も涙。でも笑顔が戻るのもやっぱりママがいるからなんだよね。子どもに大うけ。コルデコット賞受賞作品です。
(YL0.2、総語数65)
とても易しい英語、短いストーリー。始めはモノクロの世界、生き物は眠っています。やがて目を覚まし、動き始めます。絵に動きが出てきます。生き物達が向かった先は・・・?色使いに目を奪われる1冊です。
(YL0.3、総語数130)
はっきりした色合いのかわいい絵本。緑色の部屋でベッドに入って寝ようとうさぎさん。部屋の中にある、いろいろな物に「おやすみ」を言います。
(YL0.3、総語数130)
緑のヒツジさんはどこにいるの?表紙には暖色系のヒツジさん3匹の絵。ページをめくるといろんな色のヒツジさん、いろんな面白いことをするヒツジさんがどんどん出てきます。英語はとてもシンプル。
(YL0.4、総語数182)
動物たちが、身体の各部分を動かしてみて、これできる?と聞いてきます。体のパーツを英語でどういうか、確認できていいかも。
(YL0.5、総語数132)
「面白いか・楽しいか」を基準に洋書を選ぶと続けられる
まだまだ行くぞ~。面白い洋書絵本を発掘~!
Timは誕生日の前夜、枕の下に不思議な手紙を見つけました。中を見てみると、なにやら記号のようなものと文字が。月が夜空に顔を出したら、謎解きスタートです!絵本に面白いしかけもされています。
(YL0.5、総語数160)
ジョン・クラッセン。イラストの可愛らしさとは対照的に、ブラックな雰囲気が漂います。文字のないイラストだけのページですら、言葉以上の何かが伝わってきます。脇役の海の生き物たちの、きらりと光るキャラが面白いです。目は口ほどにものを言うのですね。
(YL0.5、総語数205)
農場の1日。朝の光、動物達の活動、農場の様子が生き生きとしています。時間が経過し、日が傾いて月が昇ります。光の色がとてもきれいです。文章と絵のつながりも素敵。大人にもぜひ読んでもらいたい絵本です。
(YL0.7、総語数333)
お母さんが子どもたちにクッキーを焼いてくれました。子どもたちはおばあちゃんのクッキーみたいにおいしそうと喜びます。おばあちゃんのクッキーは格別おいしいのです。二人兄弟で分けたら何個ずつになる?食べようとしたそのときに、訪問者。お友達です。人数が増えたけれどまた計算しなおして、食べようとしたらまた訪問者。またまた人数が増えました。いったいいつまで続く?笑いながらページがどんどん進みます。
(YL0.8、総語数280)
夜が来て眠る時間になっても、Robertoだけは眠れません。眠れない理由は・・・?夢を見る子ども達の表現が独創的。不思議な色使いが、文字よりもたくさんの情報を読み手に伝えます。夜中に起こる出来事がまた幻想的。
(YL0.9、総語数249)
初心者が20冊読破を目指すためのおすすめ洋書10冊
少しずつ語数や英語のレベルを上げていきますので、無理なく読んでいけると思います。洋書20冊読破に向けて、はりきっていきましょう!
日本語に訳しながら読むのはもう卒業しよう
英語をスラスラ読むのを邪魔しているのが訳すという作業。訳さないで理解できるようになるために、文章の短い洋書絵本を選んでいます。辞書を使わなくても理解できるように、やさしい単語を使った洋書絵本を選んでいます。
11. Pigs Aplenty, Pigs Galore!
ある夜遅くに、何か食べる音が聞こえる・・・と、そこにはありえない数の、ありえない豚さんがいた!
(YL1.0、総語数315)
コルデコット賞受賞作品。絵がかわいくて色使いが鮮やかです。朝、Peterが目を覚ますと窓の外は一面銀世界。嬉しくて外に飛び出して行きます。雪で遊ぶPeter。雪の玉を大事に持って帰ります。背景の色からも、Peterの感情が伝わってくるような絵本です。
(YL1.0、総語数317)
13. The Story of a Fierce Bad Rabbit
ピーターラビットのお話しでおなじみのBeatrix Potterの絵本ですが、ピーターは出てきません。とても悪いうさぎがでてきます。良いうさぎがお母さんからもらったにんじんを大事そうに抱えていたところへ、悪いうさぎがやってきて何にも言わずに奪ったうえに、良いうさぎを引っかいてしまいます。他のうさぎのにんじんを独り占めしていると、背後から人が・・・銃を持っています。さて、どうなるのか。
(YL1.0、総語数140)
この絵本は少年が二人、地面に穴を掘っています。ずっとずっと掘り続けています。何かすごいものを掘り出すまで続けると言うのです。絵本では地面の断面が書いていて、笑えます。このまま掘っていくとどうなるんだろう、なんて考えずにはいられない。どうなったかは、読んでからのお楽しみ。
(YL1.0、総語数275)
まだ太陽が昇る前のしんと静まり返った時間、一人の男の子と犬が目覚めます。夏とはいえ、まだ寒い時間帯。まだまだ暖かい布団の中で眠りたい。そんな欲求を跳ね除けて、一人と1匹の仕事が始まります。夜から朝へ移り変わっていく絵がきれいです。
(YL1.0、総語数374)
すぐにレベルをあげないほうがうまく行く
もうこれぐらいのレベルは読めるから、もっと難しい洋書を読みたい!という気持ちが強くなってきます。でも少し辛抱して慣れているレベルの洋書をたくさん読むことをおすすめします。
いやでも、難しいのが読みたいから!という気持ちが強すぎる時は、難しい洋書を読んでみるといいかもしれません。それでもしも疲れたなら、またここへ戻ってきたらいい。ここで元気を蓄えて、また飛び出せばいいだけです。
男の子が凧上げをして遊んでいたら、凧が木にひっかかってしまいました。お気に入りの靴を投げて凧を落とそうとしたら、靴が木にひっかかって・・・・。その靴を取ろうと、もう片方の靴を投げたらそれもひっかかりました。いろんなものを投げる男の子。あんなモノも?え?そんなモノも?という驚きのモノが投げられます。あまりのバカさ加減が面白いです。
(YL1.0、総語数493)
都会暮らしに疲れて、自然のある小さな街に引っ越してきたブタのPoppleton。天然ほのぼの究極形のようなPoppleton。あちこちにクスリと笑えるシーンがちりばめられています。うざったくなったときに取った行動とか、図書館で読書に没頭するときになぜこんなにモノが必要なのか、そのわけを知った時に、にんまりとしてしまいます。
(YL1.1、総語数810)
18. The Best Mistake Ever! and Other Stories
Richard Scarryの絵本で3話収載。どれも面白いです。どのストーリーも、どこか間違っていたりどこか変だったり。Richard Scarryのイラストのマジックでしょうか、どんなシーンもかわいくておかしくて、かわいらしい。あっという間に読めてしまいます。
(YL1.1、総語数1,082)
19. The Bears in the Bed and the Great Big Storm
嵐の夜、外は風や雷がひどく、Bearはなかなか眠れません。そこへ下の兄弟たちが一人ずつやってきて、怖いから布団の中へ入れて欲しいと頼みます。Bearは「怖がりだなぁ」といいつつも、ベッドに入れてあげます。兄弟たちが安心して眠りについても、Bearは眠れません。外の嵐はますます強くなり、とうとう・・・。本当の怖がりはいったい誰?可愛らしくて丁寧なイラストに魅入ります。ストーリーは繰り返しのリズムと展開が面白かったです。
(YL1.1、総語数570)
フクロウくんの短編が5話収載。どのお話も、フクロウくんの天然っぷり全開で面白いです。イラストも素敵で、おばかなフクロウくんが可愛らしく描かれているのだけれど、私はフクロウくんの目・・・怖いときがあります(笑)
(YL1.2、総語数1,500)
初心者が30冊読破を目指すためのおすすめ洋書10冊
英語を読むことにも慣れてきましたか?洋書1冊あたりの語数が増えてきて、絵からだけではわからない単語も出てくると思いますが、文脈からなんとか推測してみましょう。まだまだ辞書は使わない。
英語を返り読みせずに読む癖をつけよう
100%の理解を求めてはいけません。今は前に進むことだけを考えて、穴だらけでも結構。英語を読む習慣づけが出来てしまえば、後々スムーズに進められます。
21. Mr. Putter & Tabby Pour the Tea
人気児童書作家が描く、ほのぼのストーリー。PutterおじいさんとTabbyとの出会いが描かれたシリーズものの第1巻。登場する人物や動物のキャラがみんな個性的で愉快です。のんびりした雰囲気に癒されるようで、大人のほうがファンになるようです。もちろん私も大好きな作家さん、大好きなシリーズです。
(YL1.2、総語数550)
妹思いの心優しいブタのOliverのお話。こちらも癒し系ストーリーです。シリーズ化されていて、Oliverのシリーズと妹のAmandaのシリーズがあります。ちょっと疲れた時に読むと、口元が緩んでにっこり。語数は多いと思うかもしれませんが、短編で、各ストーリーが緩やかにつながっているので、時間がないときでも読みやすいです。
(YL1.2、総語数1,637)
柳の枝と池の水面が出会う場所。そこでイモムシとおたまじゃくしは出会いました。二人は一目会った時から恋をしました。イモムシはおたまじゃくしに、「ずっとそのままの姿でいてね。」といい、おたまじゃくしは約束しました。ところが月日が経ち、再びであったときにおたまじゃくしはあの時の姿ではなく、足が2本生えていたのです。「約束を破ったのね。」と言うイモムシに、おたまじゃくしは謝ります。「でもどうしようもないんだ・・・。」二人の恋の行く末はいったい・・・。
(YL1.2、総語数370)
24. We’re Going on a Bear Hunt
熊狩りに行く家族。草むらや森や泥や川、いろんなところを通って突き進みます。そして洞窟へ入っていき・・・行きと帰りは同じ表現なのですがリズムが違う!みんなの気持ちが違う!擬音語がたくさんあって、雰囲気が伝わってきます。
(YL1.2、総語数451)
絵がとにかくきれい。クリスマスイブの夜、窓の外をみると機関車が。家の前に止まっていたのです。乗り込むとパジャマを来た子どもたちがたくさん乗っていました。サンタの住む北極へ向かうのです。臨場感あふれるイラストに圧倒されて、絵本の世界に浸ります。ラストには子ども向けではなく大人向けの感動が待っています。コルデコット賞受賞作品です。
(YL1.2、総語数1,050)
英語を読んだら映像が浮かぶように
洋書を読んでいたら、部分的に映像が頭に浮かぶようになってきます。映像が浮かぶようになると、その部分は日本語を介さずに英語がダイレクトに理解できていると言えます。英語を読んだ瞬間から映像が浮かぶようになると、読むスピードがぐぐーっと上がります。
26. The Little Old Lady Who Was Not Afraid of Anything
怖いもの知らずのおばあさん。森へ木の実やハーブを採りに出かけたら、あっという間に夕暮れ。暗い道を歩いていると、何やら変な音が。おばあさんは振り向き、音の正体を見ますが全く動じません。家にたどりつくまでにいろんなモノがおばあさんの後を突いてくるのです。さすがのおばあさんも、奇怪な現象に急ぎ足で家に入り、ドアを閉めます。・・・が、さすが怖いもの知らずのおばあさん。
(YL1.2、総語数718)
家族でピクニックへ出かけた日、犬に出会いました。子どもたちは犬と楽しく遊び、帰る時に連れて帰りたいと言いますが、お母さんは「ダメ」。誰かの飼い犬だろうから、連れて帰っちゃダメというのです。がっかりする子どもたち。でもそれから一週間、子どもたちだけではなく、両親も「ボー」っとあの犬のことを考えているのでした。次の週末も同じ場所へピクニックへ行きました。落ち着いたイラストが素敵でした。ストーリー展開に癒されます。コルデコット賞受賞作品。
(YL1.2、総語数205)
Bagram Ibatoullineのイラストがため息モノ。ストーリーはクリスマスの2週間前から始まります。女の子の住むアパートの前に見える通りに、アコーディオンを弾く男性とサルに気がつき、それ以来ずっと気になって仕方がありません。この寒空の下、夜中でも通りにうずくまっているのですから。静かなクリスマスの雰囲気たっぷりな感動の物語。
(YL1.2、総語数714)
7人の子どもを持つお母さんは、市場へ買い物に行っている間、決して知らない人を入れてはいけないと言って出かけます。そこへ魔女がやってきて、子どもたちに家に入れてくれるよう頼みます。なかなか入れてくれようとしない子どもにうそをつき、とうとう家の中に入れてもらいます。魔女は次々と子どもたちを食べ物に変え、自分の家に持って帰るのでした。帰宅したお母さんは驚きと悲しみと怒りで魔女の家へ向かいます。7匹の子ヤギを連想させるようなお話です。絵が美術品。絵画のように美しいです。
(YL1.2、総語数1,006)
30. King Bidgood’s in the Bathtub
お風呂が大好きな王様。早くお風呂から出てきてほしいのに、何を言ってもやっても無駄。王様を連れ出そうとする者が次々に王様のペースに巻き込まれて行きます。最後に王様をお風呂から出せる人は誰?大人びた美しさを持つ絵に対し、それと真逆の子どもっぽい王様のキャラクターが笑えます。
(YL1.2、総語数280)
初心者が40冊読破を目指すためのおすすめ洋書10冊
絵本の楽しさにハマった人は絶対にいると思います!もしかしたら、英語のことなんか忘れて絵本を楽しんでいるかもしれませんね。夢中になればなるほど、無意識に英語を貪るように読むようになってしまうのが絵本の恐ろしい罠(?!)
洋書絵本の恐ろしい罠とは
面白いと思えることを最優先にした理由は、英語の単語や文法のことを忘れて、面白い洋書に夢中になるためです。夢中になると英語であることを忘れて読みふけります。するとどうでしょう。英語を日本語に訳すことすら忘れて楽しんでいる自分に気がつくのです。
Lisaが大事にしているクマのCorduroy。お母さんとコインランドリーに行くときにはCorduroyも一緒。お母さんと洗濯をする間、Corduroyを椅子に座らせて待っててねというLisa。Corduroyは二人の様子を見ていた時、Lisaの洋服のポケットがうらやましくて、自分にも欲しいと思い始めます。椅子から降りて、歩き回りポケットに丁度いい材料を探します。そしてとうとう、Lisaと離れ離れに。お店が暗くなってもCoduroyの好奇心は止まりません。
(YL1.2、総語数869)
Mr Tigerは今の暮らしを窮屈に感じています。もっと自由になれたら!そこである日、Mr Tigerは思うとおりに振舞ってみることにしました。すると気持ちが楽になりました。しかし街の住人たちは自由にふるまうMr Tigerを歓迎しません。Mr Tigerは一人、街を出て自然がたくさんあり、本当に好きなように暮らせる場所を見つけました。けれどもしばらくすると、何かが足りないことに気が付きます。
(YL1.2、総語数200)
シンプルな英語とかわいらしい絵で、こんなに楽しめるとは。かわいい子どもから究極の選択を迫られ、想像力が掻き立てられて、ちょっぴり笑える絵本です。
(YL1.3、総語数320)
ある日、図書館にライオンがやってきました。この設定が度肝を抜かれます。図書館にはルールに厳しい職員がいます。ライオンがうなり声を出した時に、大きな音を出す者は出て行ってもらうと言われます。その日からライオンはルールを守り、そして子どもたちや職員のお手伝いを始めたのです。ところが館長さんがけがをしてしまい、助けようとしたライオンが、ルールを破ってしまうのです。この後の展開が、とても素敵です。
(YL1.3、総語数1,373)
スペインに暮らすFerdinandはオスの子牛。友達はみんな勇ましい遊びが好きで、闘牛になるのを夢見ています。けれどFerdinandは木の下のお気に入りの場所に座り、花の匂いをかぐのが大好きです。そんなFerdinandを見てお母さん牛は心配しますが、やがてそんなFerdinandを受け入れてくれました。ところがある日、Ferdinandの人生が激変する出来事が起きてしまいます。
(YL1.3、総語数707)
リスニング力も上がる読み方ができるようになる
訳さずに読めるということは、英語を返り読みなしに読めるということ。これができるようになると、リスニング力もぐぐーんと伸びるんですよ。
かわいい男の子の赤ちゃんを抱っこして、ゆーらゆら。赤ちゃんは成長し、少年に。いたずらに頭を悩ませ、イライラしても、寝顔を見るとやっぱり・・・ゆーらゆら。青年になり、自立した大人になっても、お母さんにとってはいつまでもかわいい子ども。そうして命は引き継がれていくのですね。感動の1冊です。
(YL1.4、総語数762)
37. Click, Clack, Moo – Cows That Type
Brownさんの農場にいる牛は、タイプライターが大好き。それがBrownさんの悩みでした。あるとき小屋に貼り紙が。牛からの要求でした。寒いから電気毛布をよこせと。そこから牛とBrownさんの静かな戦いが始まりました。中立を守るアヒルの存在が面白いです。最後の最後まで笑えます。
(YL1.4、総語数377)
ホームレスの父と息子が過ごすのは、空港の中。ここに住んでいることを職員に知られないように、目立たない服を着て旅人を装わなくてはなりません。驚くべきことに、現実問題として空港で暮らす人々がいて、それを絵本化したのだそうです。空港で暮らすホームレスというだけでも衝撃なのに、親子連れ。その生活がどのようなものであるのか、この物語を読むまで想像できなかったのですが、厳しい暮らしぶりとそれを受け入れるしかない子どもの思いが伝わってくる作品です。
(YL1.4、総語数1,039)
Frog & Toadシリーズの1冊です。短編5話収載。どの物語も心当たたる、そしてちょっと可笑しくて笑ってしまいます。FrogとToadの友情に感動することも。シリーズ全部読みたくなる作品です。
(YL1.5、総語数1,600)
はじめは読みにくく感じるかもしれません。そんなときはCDから入るとよいかもしれません。小気味よいリズムに乗せて、Cat in the Hatが登場し、ぽかんとする兄妹を横目に始まるハチャメチャ感。ナンセンス極まりないDr. Seussの世界を堪能してみては?
(YL1.5、総語数1,553)
初心者が50冊読破を目指すためのおすすめ洋書10冊!
いよいよはじめての洋書、50冊読破まであと10冊となりました。ここまでの感想はいかがですか?意外と簡単だったでしょうか。楽しんで洋書を読むためには、楽しいと思える洋書・難しくない洋書を選んで読んでいくことがカギであることを実感してもらえたら嬉しいです。
洋書を読むことに対して抵抗がなくなる
洋書を読むぞ!と気合を入れなくちゃいけない間は、どうしても疲れてしまいがち。「ふ~、息抜きしよう」というときに洋書を読むことができたら、もっと洋書を読む時間が確保できるようになります。だから洋書を読むことに抵抗がなくなってきたなと感じたら、しめたものです。
犬のHarryはお風呂が大嫌い。家の人がお風呂にお湯を入れる音を聞いたので、身体を洗うブラシを隠してしまいます。それから外へ遊びにでかけて真っ黒け。家に帰ると家族がHarryを探していました。駆け寄ると家族のよそよそしい態度にショックを受けます。
(YL1.5、総語数465)
子どものうさぎがお母さんから逃げます。どんどん逃げます。けれどお母さんはあきらめません。お母さんの大きな愛を感じるあたたかい絵本です。
(YL1.5、総語数385)
ネズミが森の中を歩いていると、ネズミを狙う動物たちに出会います。普通は食べられてしまうのですが、ネズミはGruffaloの話をします。するとみんな、ネズミを食べずに逃げていくのでした。ネズミの思惑通りに展開するのが気持ちよいのですが、話は予想外な方向に。
(YL1.5、総語数713)
日系アメリカ人のAllen Sayのおじいちゃんのお話。おじいちゃんが若い頃、単身アメリカへ渡り旅を続け、やがてアメリカで暮らし始めます。戦争もあり、人生波乱万丈。駆け足で祖母と作者自身の歴史を読み手に伝えてくれます。
(YL1.5、総語数570)
Hannahはゴリラが大好きです。本物のゴリラを見たくて、動物園に行きたいとお父さんに頼みます。けれどもお父さんはいつも仕事で忙しく、相手になってくれません。そんなお父さんですが、Hannahの誕生日に小さなゴリラのぬいぐるみをプレゼントしてくれました。Hannahが夜中に目を覚ましてお父さんからのプレゼントに気が付きます。でも・・・Hannahはおもちゃじゃなく、本物のゴリラに会いたいのです。再び眠りについて、次に起きたときに信じられないことが起きました。アンソニー・ブラウンのゴリラの世界を堪能できます。ケイト・グリーナウェイ賞(イギリスで出版された優れた絵本に贈られる賞)。
(YL1.5、総語数460)
洋書を読むのを娯楽の一つに位置付けてしまうのも手
洋書を読むことを英語の勉強ととらえてしまうと、わからない単語や文法をきちんと勉強しなくてはいけない気になります。でも洋書を読むことを娯楽と位置付けたら、楽しければすべてOKになるはずです。
娯楽なのに続けるうちに語彙が増えるのが嬉しいですね。洋書を読む以外の英語学習もしている人は、洋書を読んで覚えている言葉や文法を学習するときは、見覚えあることをするので楽しくなるのではないでしょうか。楽しかったストーリーを思い出しながら学習できて、ずっと身に付きやすくなると思います。
46. When Sophie Gets Angry – Really, Really Angry …
遊んでいたSophieに襲った不愉快な出来事。怒ったSophie。その怒りは抑えられることなく発散され、それでも治まらぬ怒りを抱え、外へ飛び出します。やがて訪れる心の平安。その過程が言葉少なに、素晴らしく大胆なイラストともに読者に伝わります。迫力のあるイラストでした。
(YL1.7、総語数164)
47. The Old Woman Who Named Things
おばあちゃんは一人住まい。車、家、椅子、ベッドと、さまざまな物に名前をつけています。ある日、おばあちゃんの家の門に子犬が来ました。おばあちゃんは何にでも名前をつけていましたが、その犬にだけは名前をつけたくありませんでした。とてもかわいい子犬。けれど、一緒に住むわけにはいかなかったのです。おばあちゃんは、自分よりも先に死んでしまう存在に、名前をつけたくなかったのです。子犬は毎日おばあちゃんの家を訪れるようになり、いつしか大人の犬に成長しました。その日は突然にやってきました。犬が姿を見せなくなったのです。おばあちゃんは考えます。大人にこそ、読んでもらいたい英語の絵本です。
(YL1.7、総語数1,222)
ある街には緑が全くなく、煙突からはいつも煙がモクモク出ていました。この街では外で遊ぶ子はいません。でも一人だけ、雨の日でも外へ出るのが好きな男の子がいました。今はもう使われていない線路を夢中でたどり、見つけた秘密の庭。その庭には今にも死にそうな植物があるだけでした。男の子は次の日から、庭師になりました。一人の男の子の思いつきから始まった行動ですが、目を見張るような変化が起こります。
(YL1.8、総語数553)
49. The Man Who Walked Between the Towers
ワールドトレードセンターがニューヨークにあったころの話・・・。フランスの大道芸人フィリップが、この二つのビルに綱を渡し、綱渡りをします。恐ろしい高さ。足がすくみそう。イラストと文章から、まるで自分がその場に立っているような緊迫感が伝わります。実話です。コルデコット賞受賞作品。
(YL2.0、総語数780)
ネコとリスとアヒルが楽しく暮らしています。おいしいパンプキンスープを作る時間。それぞれの役割について作ったスープの美味しいこと。音楽もそれぞれのパートがあり、掛布団づくりにもそれぞれの役割。それでとても楽しく上手く暮らしていけるのでした・・・が、アヒルは違いました。朝早く起きて何やらたくらみがあるようです。それはパンプキンスープ作りでリスがやっている混ぜる係をやりたいのです。それを許さぬリス。とうとう喧嘩が始まってしまいます。アヒルが怒って家出。いつまでも戻らないアヒルを心配し始めるリスとネコ。美しい絵と生き生きとした3匹の表情がとても愉快な絵本です。
(YL2.1、総語数788)
初心者のための洋書おすすめ50冊読破達成おめでとうございます!
英語の勉強が続かない、洋書を読むのが続かないという場合、原因はどこにあるか考えてみました。本当に好きなことは続けようと思わなくても続くことを思うと、「好き」「楽しい」というのがキーワードではないかと思います。
言語は特に継続しなければ上達しないので、一時期すごく頑張ったとしても、ずっと継続している人にはかなわないのです。だから英語学習に関することで「楽しい!」と思えることを一つ持つことは、すごく大事になことです。
洋書を読むことを毎日の習慣にすることで、覚えた単語を忘れないでいることもできます。完璧になれるかというとそうではありませんが、何もしないのとは比べ物にならないくらい毎日大量に頭の中にある単語の記憶を喚起するのですから、その効果は想像に難くないですね。