5月のおすすめ洋書 2016年

2016年5月に読んだKindle洋書と紙の洋書から、特に面白かったものをピックアップしました。5月は連休があり、意外と読む時間が取れませんでした。

英語初心者向けから中級者向けまで、レベルはいろいろ。ジャンルもいろいろです。実際に私が読んだ中から、読みやすい英語表現とストーリーの面白さで★★★★☆以上の評価をつけた洋書だけを選びます。

本の表紙画像をクリックするとアマゾンで購入できます。お気に入りを見つけたら、忘れないうちにご購入を。

注意:「YL●●●」は絶対的な基準ではありません。参考程度にお考えください。また、総語数できりのよい数字のほとんどは概算です。

YL0.0-1.0 簡単なレベルの洋書を辞書なしで読んでみよう!

辞書なしで読むことは、洋書多読の第一歩。まずは易しい絵本を手に取ろう。

『Mitzy and the Trouble with Bubbles』 Kindle洋書
YL0.3、総語数306
うさぎのMikaは家族で一番ちびっ子。仲良く夕食を食べた後は、それぞれがもつ役割で片付けます。Mikaは食器洗浄機に洗剤を入れました。片づけが終わり、リビングでくつろいでいると、何か変?異変に気づいて家の中を確かめて周ると、なんと!「もしも・・・だったら」と子どものときに考えそうな楽しい?ことが起きました。

YL1.1-2.0 読む訓練としてだけではなく、ストーリーも楽しめる

あまりに易しすぎる絵本は退屈かもしれないけれど、これぐらいのレベルは読むのは快適な上、ストーリーも楽しめる。

『Cozy & Zeno』 Kindle洋書
YL1.2、総語958
ネズミの子どもとネコの子どもが仲良しに。一緒に遊ぶとお互いの両親に起こられてしまいます。ある日、ネズミの子どもに危機が。ネコとネズミが協力し合って危機を脱します。こんなことが人間の知らない間に、家の中で起こっていたら?(笑)
『Ordinary Pets, Extraordinary Adventures』 Kindle洋書
YL1.4、総語数494
犬の保護施設にはたくさんの犬達がいて、楽しく暮らしています。夜になるとそこで暮らす犬達はみんな、夢を見るのでした。いろんな楽しそうな夢があります。けれども、一番叶えたい夢とは・・・。
『Madeline’s Rescue』 紙の洋書
YL1.4、総語数600
Madelineのシリーズ。いつものように2列になって歩いていると、Madelineが川に落っこちた!さあ大変。大騒ぎになっているところへ、1匹の犬が川に飛び込んでMadelineを救出。その日からMadelineたちの寄宿舎で一緒に生活するようになりました。子ども達もこの犬が大好きでしたが、年に一度の理事の視察で、規則で犬を入れてはならないと注意され、犬を放り出してしまいました。その後みんなで犬を探し回ります。とてもかわいいストーリー。コルデコット賞受賞しています。
『Cellphones Call of the Wild』 Kindle洋書
YL1.5、総語518
お父さんが仕事で不在にする間、家の安全を守ろうとする男の子Will。屋根裏からアライグマが家の中に入りそうになっているのを見つけて、Willは家の安全を守るために走ります。二階では妹が走り回って悪戯をしていました。屋根裏部屋に入ると、唸り声のようなものが聞こえました。これは一大事!Willの取った行動は?
『Little Red Riding Hood (Sommer-Time Story Classic Series Book 9) 』 Kindle洋書
YL1.7、総語1,512
『赤ずきんちゃん』のお話です。赤い帽子がついたケープがとても似合っている可愛い女の子は、「赤ずきんちゃん」と呼ばれていました。ある日、お母さんに病気のおばあさんのところへ手作りパンとクッキーを渡され、お見舞いへ行くことになりました。森に入ってはいけないといわれたけれど、きれいな花に夢中になり、危険を冒してしまいます。大人にとっては懐かしい物語ですね。
『The Sad Tree and Pronuba』 Kindle洋書
YL1.7、総語1,320
木が1本立っていました。まわりにはゴロゴロした岩しかありません。この木はひとりぼっちで寂しい思いをしていました。見渡す限り、岩ばかりなのです。あの向こうは何があるのだろう・・・。けれど木は動くことができません。あるとき、1匹の蛾がやってきました。この出会いを始まりとする変化には目を見張ります。
『Malala’s Mission For The World』 Kindle洋書
YL1.7、総語1,805
パキスタンの美しい大自然の中で生まれ育ったMalala。お父さんの仕事は学校の先生。その影響で、Malalaは学問に親しむようになりました。Malalaの住む国では、女は教育を受けなくてもよいとされていました。それに疑問と不満を持つようになり、女性にも教育をと訴えかけたために、命を狙われてしまうのでした。史上最年少のノーベル平和賞を受賞したMalala。力に屈せずに正当な主張を貫き、命を懸けて活動した功績が認められたことは、広く知られていますね。
『Mushrooms for Breakfast』 Kindle洋書
YL1.8、総語1,230
かわいらしいお話しです。ハムスターとハリネズミが、おいしいきのこを目指して歩きます。食いしん坊のふたりは道を急ぎますが、途中で他の動物に出会います。ストーリーは平和で穏やか。絵がきれいで、文字も読みやすいです。
『Olivia and the Babies』 紙の洋書
YL1.8、総語644
お母さんと買い物に出ていたOliviaは、出会う人がみんな赤ちゃんのWilliamを見て可愛いと言って立ち止まります。お母さんはとても嬉しそう。Oliviaはいても立ってもいられません。帰ってすぐに赤ちゃんごっこを始めました。飼っている犬とネコを赤ちゃんに見立て、ベビーカーに入れてまずはお散歩です。お母さんは忙しいのです。それにしても犬とネコ、辛抱強くOliviaに付き合っている様子がやけに面白かったです。

YL2.1-3.0 文字が増えてくるので、英語が読める喜びが大きくなる

大人向けの絵本もこのレベルあたりから。チャプターブック(章立ての本)も読めるようになり、楽しくなってきます。

『The Stranger』 紙の洋書
YL2.5、総語数915
農夫のBaileyが車を走らせていたとき、シカをはねてしまったと思い、車から飛び出して見てみると人間が倒れていました。動けるので家まで連れて行き、医者を呼んで診てもらいました。命に別状なしでしたが、記憶を失っているというのです。この人はいったい誰なのか?記憶を取り戻すまで、Bailey一家と暮らすことになりました。そのうちにすっかり家族に溶け込んだのですが、どこか変なのです。
『Mr. John Chameleon』 Kindle洋書
YL2.5、総語1,006
歳をとったカメレオンMr. Johnは、もうジャングルには飽き飽きしていました。長年生きてきて、もうジャングルには楽しいことなんかないとでも言いたげです。他の動物達がJohnはカメレオンなのに、いつも同じ緑色。身を守るために持っている能力なのに、なぜ色を変えないのか?いろんな色になると楽しいんじゃないの?外を歩いてみたら?と言います。Johnはうるさがります。けれどもいい加減黙って欲しいので、いやいや散歩に出かけることにしました。すでに知っていることばかりと高を括ってたカメレオンでしたが、そうでもなかったようです。
『The Tale of Peter Rabbit』 Kindle洋書
YL3.0、総語900
おなじみのキャラ、ピーターラビットのお話し。イラストがついてゼロ円でダウンロードできたのでラッキーでした。ピーターのやんちゃぶりがかわいいです。お父さんの衝撃エピソードがお母さんの口から飛び出します。

YL4.1 以上 読み応えありな小説 泣けるシーンも

語数がそこそこあって、大人も十分楽しめます。悲しいシーンでは涙も・・・

『Black Beauty』 Kindle洋書
YL5.0、総語57,348
幸せな子馬時代を過ごしたBlack Beauty。成長したBlack Beautyに待ち構えていたのは、過酷な環境でした。当時のイギリスの移動手段は馬。オーナーが次々と変わり、そのたびに環境が激変します。馬の友達もまた同じ。あまりにも悲しい場面あり、反対にほっとする場面も。いろんなオーナーを渡り歩いたBlack Beautyが最後に行き着いた場所は・・・。涙が出そうでした。馬目線から語られている物語。日本人の馬に対する認識とはかなり違うと感じるでしょう。
『Heartlad 12 Sooner or Later』 紙の洋書
YL5.0、総語30,760
Heartlandシリーズには、毎回泣かされます。AmyにとってHeartlandは生活、人生の中心になっています。問題のある馬の心と身体のケア、そして馬たちの世話と多忙です。その合間をぬって、ショーにも出場してすばらしい成績を残していきます。順調に見えたのですが、馬のケアや世話とショーへの出場は、Amyの許容を超えていました。そのことに気がついたとき、Amyは1つ、重大な決心をしなければならないのでした。読みながらAmyの気持ちに同化して胸が傷み、号泣でした。
『Royal Day Out (From the Notebooks of a Middle School Princess)』 Kindle洋書
YL6.0、総語7,488
Princess Diariesの続編?Miaの異母姉妹で、Miaと同じくごくごく普通の女の子だったOliviaがプリンセスになったお話。Miaの結婚式のために、贈り物を買いにおばあさまとリムジンで街に出かけるストーリー。Princess Diariesを最後まで読んでいなかったので、ネタバレ的な部分もあり、後のお楽しみがちょっと減ってしまいました。厳しさの中にちょこっと顔を出す優しさが魅力のおばあさま。Oliviaとのやり取りが面白いです。

来月もおすすめ★4以上を紹介していきます。お楽しみに!

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