人を動かす極意

毎日寝る前ぐらいにちょびちょびと読んでいた『How to Win Friends & Influence People』(Dale Carnegie著 邦訳『人を動かす』を読み終えました。

How to Win Friends & Influence People

  • ペーパーバック
  • 下の画像は紙の本です。本は絶対紙派!という人は今でも多いと思います。そんな人におすすめのペーパーバック。

  • Kindle版
  • 私はKindle版で読みました。Kindleをお持ちであれば、Kindle版のほうが安いと思います。下の画像がKindle版。

読後感想

長かったというより、毎回内容が面白くて終わってしまったことが淋しく感じます。冒頭部分から、私には激しく納得できる内容であり、かつ衝撃でもありました。

簡単な言葉で表すなら、「やっぱりそうなんだ・・・」。

人間関係を良好に保てると何事も上手くいきやすい

読みにくいところはところどころありましたが、内容が素晴らしかったです。対人間のことですから、ビジネスに限らず家庭でも同じ考え方で、人間関係を良好にするためのヒントがたくさん見つかります。

批判から良いことは生まれないから

人の批判をしないという主張には、100%共感できます。批判からは何も良いことは生まれない。「批判しない」という主張の裏付けになる実例は、実に説得的です。

実例は著者自身を含めた身の回りの人の話であったり、著名人の過去の例が取り上げられています。批判された人がすることと言えば、自分の正当性を示すために反論するだけのこと。普通の大人は、批判されて直ちに素直に改心したり反省したりしない。

どうでしょうか?身に覚えありませんか?私は大ありです。

批判的な考えを捨て、違いを認める思考を持つ

批判はやめよう。これはこの本を読む前から私が決めていたことです。それで偶然にも、批判は何も良い結果をもたらさないと理路整然と、説得的に書かれた本に出会ったことで、私の中でその決意が正しかったという確信に変わりました。

誰が見ても正当であると思われる事柄に対しても、批判されている場面に度々出くわします。その批判の中には「そんなの無理だから。それは理想。」という類のものがあると思います。

でもそれって、批判する必要性ないと思います。無理ってなんでわかるん?それは批判している人が、勝手に無理って決めているだけじゃないかな。世の中には、自分の想像を絶するほどの素晴らしい成果がゴロゴロ転がっていると思います。その成果を手にしている人々は、実現可能性を見出す努力を惜しまない人。あきらめない人。

批判よりも、相手を認めることが問題の解決につながることが本では指摘されています。「人は批判されることを嫌う。」「人は他人のことには興味がない。」という意味のことが、この本の中には繰り返し出てきます。

ウソを言うのではなく、心からそう思えるかが問われる!

それならば、自分の話を聞いて欲しければ他人の批判をしない。まずは人の話を聞く。その人の興味のある話をする。相手を褒める。

ただし相手を褒めることとお世辞は月とすっぽん。お世辞を言われた相手は必ず心からの賛辞でないことを悟る。ごまかしで生きるのではなく、澄んだ心と相手を尊重する態度を貫くことが、人と良好な関係を作るために必要なのだろうと思いました。

それにお世辞ではなく本心から人を褒めることが出来る人は、人を尊重できる人だと私は思います。だから本音とは違うのに口先だけ人を褒めるのではなく、本気で人を褒めるためには自分の人間性を磨かなくてはならないのですね。人を動かすとは、自分の思い通りに人を操ることなどではないのです。そんなのはまやかしで、いずれ化けの皮がはがれて誰からも相手にされなくなるでしょう。

この本を読むと、人の心を動かす極意がわかります。

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