One-Way Ticket
OBWステージ１の『One-Way Ticket』を読みました。列車での旅に関する短編３話収載です。どのお話も面白かったです。
１話目は、若い夫婦が列車に乗ります。そこで乗り合わせた人たちと夫はおしゃべりを楽しみます。妻は退屈そうに車窓を眺めたり、前に座っている男性の新聞を読んだりしています。狭い車内、狭い人間関係の中でも、あっと驚くドラマが展開されようとは。まぁ読んでみてください。
２話目は列車に乗って気ままな旅をする青年のお話です。そこへ同じ年頃の女性２人が、主人公の男性と乗り合わせます。話が弾み、列車を降りてから数日後の約束までできて、上機嫌の男性。女性２人組が降りたあと、まさかの事態が！！
３話目は列車に乗って、遠くに住む友人を訪ねるジェントルマン。夜行列車が好きなんですって。だから時間がかかっても列車を選んだのです。あまり人が乗っていなくて、静かさを好む男性は大満足です。途中の駅で男女２人が乗ってきました。姉弟のようですが、なんだか穏やかではない会話をしています。途端に居心地の悪くなるジェントルマン。そしてただ事ではない事態が起きてしまいました。
どのお話も、『片道切符』なんですよ。これがどういう意味なのかは、読んだらナットクです。