電子書籍が出始めた頃、私は断然読書は「紙派」だったので、Kindleなんて邪道だ~!と思っていました。けれど私が英語の多読をしているということで、Kindleの洋書のことについて聞かれることが何度かあり、いつも「わからない」と答えるのも飽きてきたので、ちょっくら試してみるかという軽いノリで手に入れたKindleでした。
結果、Kindleは私の多読生活のクオリティをぐっと向上させてくれました。なぜかというのを、いかに説明していきます。
幼児ぐらいの英語レベルのKindle洋書がたくさん
英語が苦手な人にこそ、手にとって欲しいKindle。一つ目の理由は、とても易しいレベルの英語の絵本もたくさんあるからです。
英語の多読を始めよう!とか、苦手な英語をなんとかしたいから、まずは簡単な英語の絵本を見てみたいという人におすすめです。
近くの図書館へ英語の絵本を借りに行っても、あまり置いてなかったという経験や、逆にたくさんありすぎて何を借りたらよいかわからなかったり、たくさん借りたはいいけれど、持ち運びが重くて大変><; という経験をしたのは、私だけではないと思います。
Kindle洋書の良いところは、中身が数ページ見れることです。見た上で、読めそうかそうでないか、面白そうかそうでないかの判断が可能です。その上何冊ダウンロードしても、Kindle本体よりも重くならないですし、保管スペースも不要です。
大きな書店よりも断然多くの洋書を見つけることができます。以前は本を開いて中を見られることが書店の強みでしたが、今はKindle書籍のほとんどは、数ページの閲覧が可能です。
英語がさっぱりできなかった私でも、数をこなすことでなんとかなりました。数をこなすことは意志さえあれば成し遂げられます。頭の良し悪しは無関係。それに言語の習得なんて、そもそも頭の良し悪しはあまり関係ないですよね。それよりは「やるかやらないか」で決まります。
無料でダウンロードが嬉しいKindle洋書
私の英語多読生活のクオリティをぐっと上げてくれたのは、無料で無限と言っていいほどの英語の本が読めたからです。二つ目の理由は、お金がかからないことです!多読の痛いところは、本代がバカにならないことですね。特に初心者ほど高くつくのが辛いところでした。でもそれもKindleですっきり解消です。
始めはどんな本が自分の英語のレベルに合っているか、または興味を持って読めるかというのがあまりよくわかっていませんでした。
だから始めはちょっとでも「これは」と思ったものをダウンロードしました。無料だからできたことです。お金を出せば、著名な作家さんの本を買うことはできます。けれども英語を習得するためという目的であれば、興味を持って読めればOK。素晴らしい文学作品である必要はないわけです。
ダウンロードした英語の本を読んでみて、全く期待はずれの本、たくさんありました。そんなときはポイ!削除すればいいだけです。
紙だと資源だしもったいない気もしますが、データなのでそういう気持ちにもなりませんし、無料だったのだから我慢して読む時間のほうがもったいないですよね。
「こりゃダメだ」と思ったらすぐにポイしても、困らないほど本がたくさんあるのも嬉しいです。毎週Kindleストアを見ても、無料の新しい英語の本をたくさん見つけることができます。
そうこうするうちに、タイトルを見てイラストを見て、時には著者を見て、さらに数ページ閲覧したら、自分が気に入るかどうか、思った通りかどうかの判断が瞬時につくようになります。
辞書がいい具合に使えなかったりする
Kindleは辞書機能がついています。便利ですね!けれども英語の初心者にとっては、諸刃の剣とも言える辞書。辞書に頼ってばかりいて、推測読みする力がつかなければステップアップがなかなかできません。
Kindleの英語の絵本には、画像データのものと、テキストデータのものがあります。テキストだと、読みながら辞書が使えます。調べたい単語を指で数秒押さえるだけで、意味が出てきます。
けれども画像データになっているものは、文字も画像として取り込んでいるために幸いなことに辞書機能が使えません。頼りたくても頼れないというのがいいですね。
すこしレベルが上がってくると、テキストデータの英語の本が結構ありますので、辞書機能は使えます。だいたいその頃になると、辞書に頼らなくなっているので、よっぽどでなければ辞書を使いません。でも自分のあまり得意ではないジャンルや内容の本を読むときには、辞書機能は重宝します。辞書機能がなければ、こんなに楽しく読めてなかったなと思う本もありました。
また、ある程度レベルが上がってきて推測読みが上手になると、知らない単語が出てきても前後から意味がわかるのですが、確認のために辞書機能を使って自信を持って読み進むということもできます。ちょっとしたサポートとして、辞書機能を上手く使うと効果的です。
いつでもどこでも持っていけるのが嬉しい
英語の多読を継続できるかどうかは、いかに多読(読書)の時間を捻出するかで決まります。落ち着いた場所でゆっくり読もうと思っていると、そんな時間がないまま気がつくと一日が終わっていることがほとんどかもしれません。
私は紙の本しか読まなかったときは、外出時には読みかけの本を持って行きましたが、1冊読み終えてしまってまだ時間があるのに読むものがなかったということも時々ありました。ちょっと長く家を空けるときには、何冊も洋書を持っていかなくてはなりませんでした。そのためには持っていく洋書を選ぶ時間も必要で、それは楽しいのですが、急いでいるときには面倒になってしまいます。
Kindleを持つようになってからは、外出時の洋書選びには困らなくなりました。Kindleをカバンに入れるだけで準備完了。早いです。
どんなに急いでいても、Kindleをカバンに入れるだけなので、いつでも忘れることはなくなり、外出時の待ち時間やちょっとした空き時間を読書のために使うことができるようになりました。読みつくせないほどの洋書がKindleに入っているから、どれだけ読んでももう読むものがないという状態には陥りません。
わざわざ読書の時間を設けようとするとなかなか時間が取れませんが、何かの待ち時間や移動時間は一日の中で全くない日のほうが少ないと思います。そういう隙間時間を上手く多読に当てていくと、多読が軌道に乗りやすいです。そういうわけで、私は多読を始めるのならぜひKindleをお勧めしたいと思います!
Kindleは決して安い買い物ではないですが、本代にかかる費用と易しいレベルの英語をたくさん読むことを考えると、Kindleはめちゃくちゃお得なのでおすすめです!