英語の多読、洋書の多読を楽しく継続するためには、面白い洋書にたくさん出会うことが一番です。けれども面白い洋書に出会うだけでは長続きしません。長続きするためには、できるだけ経済的負担を軽くすることと、読みやすい環境づくりも大切になってきます。
英語(洋書)の多読を継続するためには
1.面白い洋書にたくさん出会うこと。
2.できるだけ経済的負担を軽くすること。
3.読みやすい環境を整えること。
この3つはとても重要です。これは10年以上多読を継続している私が感じたことです。紙の洋書とKindle洋書を上手く利用して、陥りがちなスランプや挫折を回避しましょう!
面白い洋書にたくさん出会うこと
面白くないこと、苦痛を伴うことを長く続けることは大変です。逆に楽しいこと、面白いことは、「またやりたい」と感じるし、継続することが困難ではなくなります。多読もそれと同じで、楽しければ継続できます。洋書を読んでいるときに「わかる」「嬉しい」「楽しい」という気持ちになれることがとても大事です。その気持ちが次の洋書を手に取る原動力になるからです。
できるだけ経済的負担を軽くすること
いくら楽しくて継続したいという気持ちが大きくても、洋書を買い続けることによる経済的負担が大きければ、続けたくても続けられません。この理由であまり読まなくなる人も多いと思います。
読みやすい環境を整えること
毎日決まった時間、満足のいくほど読書ができる人はいったいどれぐらいいるでしょうか。仕事をしていたり、家事と育児に追われる日々の中で、多読を趣味とする人は上手に洋書を読む時間を手に入れています。具体的な方法は人それぞれですが、隙間時間を上手く活用できる人のうち、その隙間時間にあった読書方法を持っている人がストレスなく継続できていると思います。
紙の洋書とKindle洋書をうまく使えるかが、多読継続に大きな影響を与える
洋書の多読といえば、紙の本が主流でした。今でもそうかもしれません。けれども電子書籍が現れて、その手軽さゆえに、または興味本位でKindle(を始めとする電子書籍が読める端末)を手にする方が徐々に増えてきているように思います。紙の洋書にこだわりを持っていた私でしたが、実際にKindleを使ってみて感じたことをまとめてみます。
結論から言えば、紙の洋書とKindle洋書はどちらがいいということではなく、時と場合によって上手に使い分けることが多読の継続に大きな力になります。まずは紙の洋書とKindle洋書の利点と欠点を理解しましょう。
紙の洋書とKindle洋書の利点と欠点を知る
紙の洋書 | Kindle洋書 | |
---|---|---|
洋書の価格 | 中古なら安いが、新品だと高い | 紙の洋書より安いことが多い 無料もある |
洋書の入手方法 | 書店、通販、古本屋 入手まで時間が必要 | ダウンロードで、即入手可能 |
字の大きさ | 選ぶ洋書による | テキストデータの場合、かなり大きくできる |
暗い場所での読書 | 読書灯が必要 | 画面が明るいので、灯り不要 |
持ち運びのとき | 持って行く洋書により、重さが変わる | Kindleひとつバッグに入れるだけ |
保管 | 書棚スペースが必要 古くなる | 場所不要 古くならない |
再利用(譲渡など) | ヤフオクや古本屋で売れる | 譲渡などの再利用不可 |
読書感覚 | 絵が見やすい ページの感覚がつかみやすい | 本の質感が感じられない ページ感覚がつかみにくい |
辞書を引くとき | 少し面倒だが調べやすい | 長押しで辞書が開き簡単 調べにくいときもある |
簡単にまとめるとこうなりますが、私が特に強調したい紙の洋書とKindle洋書の利点は以下のとおりです。
紙の洋書の利点
絵本などでは特に、大きな絵や細かい絵などがあるときには、紙の洋書のほうが断然見やすいです。それだけ絵本の世界に入り込めるので、Kindle洋書より楽しめると思います。
貸し借りもしやすいので、多読仲間がいるときには紙の洋書のほうが共有しやすくていいですね。また、本によっては紙の質で楽しむものもあるので、そのような場合には紙の洋書はKindleよりも優れています。ページをめくることで、ストーリーの進み具合などを把握できると思いますが、そのような「読書感覚」が紙の洋書にはあります。
ひとことで言い表すなら「洋書(絵本)の世界を堪能できる」。
Kindle洋書の利点
なんといっても手軽さです。外出時にKindleひとつバッグに放り込むだけでOK。持って行く洋書を選ぶ必要がないので手間が省けます。洋書が入らないから、持って行くバッグを変えようかなどのわずらわしさや、持ち運ぶことによる本の痛みもありません。暗い場所でも読書灯なしに読むことができますし、字の大きさを変えることができるので、老眼でも大丈夫。また人によりますが、小さな字を読むよりも字を大きくしたほうが、サクサク読めたりもします。Kindleは無料の洋書がたくさんあるので、その気さえあれば無料でどんどん洋書を読むことも可能。多読が継続できない大きな原因になっていた経済的負担を、ゼロにするのも不可能ではありません。さらに多読をする人の悩みのタネであった、読み終えた洋書の置き場所に関しても、電子書籍なので書棚のスペースは不要です。
ひとことで言い表すなら「手軽に多読できる」。
Kindleについての詳しい記事は多読がもっと快適になる!Kindleについて| 洋書で学ぶ英語を参照ください。
まとめ
このように紙の洋書とKindle洋書の利点と欠点をわかった上で、両方を時と場合によってうまく使い分けることで、多読を何倍も楽しむことが可能です。
私の洋書の楽しみ方
たとえば私の場合、イラストが素敵で物として残したい絵本や誰かと共有したい絵本(英語絵本の読み聞かせ会など)は、紙の洋書を購入して、絵本の世界を堪能します。そして外出時にはKindleをバッグに入れて、そのとき読みたい洋書を開きます。Kindleの場合、AmazonのKindleストアで購入した洋書は無制限にクラウドに保存できるのです。だから何千冊もの洋書を持ち歩くことも可能なのです。
乗り物で移動する際には、Kindleのほうが好都合です。陽が落ちて暗くなっても読み続けられますし、乗り物の揺れがひどいときには文字を大きくすると読みやすいからです。何泊かの外出でも、Kindleひとつで済むので荷物が少なくて済みます。そしてなんといっても英語を読む訓練にはKindleがベスト。無料の洋書をどんどんダウンロードして読むようになって、多読のペースが速くなりました。