The Firm
洋書のタイトルは『The Firm』。Penguin Readers Level5です。邦題は『ザ・ファーム 法律事務所』で、トム・クルーズがMitchの役を演じていましたね。
この洋書は原書を、英語学習者がわかりやすいように書き直されたリトールド版。英語レベルはそこそこですが、Graded Readerであるだけに非常に読みやすかったです。こんな複雑なストーリーであるにも関わらず、総語数2万語という短さの割に、楽しめました。
ストーリーをご紹介します。
聡明で出世欲旺盛な若手弁護士Mitch。妻と共に贅沢な暮らしを夢見て、就職した羽振りのいい事務所がとんでもないところでした。事務所には在職中に命を落とした弁護士の写真が飾っています。Mitchが就職してまもなく、また新たに事務所の弁護士が亡くなります。表向きは事故死ですが、真実は・・・。
事務所の正体を探り、事実を知るごとに自分の命の危険も感じるMitch。生き延びるためには覚悟を決めるしかありませんでした。このレベルでグリシャムの小説が楽しめます。
原書をやさしい英語に書き直して、ボリュームも抑えているリトールド版なので、映画や原書で出てくる部分が削られていたりします。でも十分面白いですよ。
私は映画を観たと思うのですが、ストーリーはすっかり忘れていました。この洋書を読んで、Mitchが策略により、ヤバイ写真を盗撮されるのですが、それによるひと悶着がバッサリ削られていて、読みながらもあの策略はいったいどうなったのだろう・・・などと、気になっていました。最後の部分は、ハラハラドキドキ感がどんどん高まります。
多読を始めて、これぐらいの洋書が楽に読めるようになると、洋書を読むことはもはや勉強ではなくなり、娯楽になります。楽しいですよ~。
多読を始めて、英語を読むことが苦痛ではなくなってきてから、1年もすれば、これぐらいは読めるようになってると思います。