Missing May
洋書のタイトルは『Missing May』。なんだか久しぶりの洋書の紹介な気がしています。
Cynthia Rylantさんの本です。主人公の女の子Summerは、幼い頃に両親を亡くします。Summerを引き取ってくれたのは、MayとOb。二人は小さな子どもを持つには、少々歳をとっていました。
3人はトレーラーハウスで貧しい暮らしをしていましたが、SummerはMayとObの深い愛情で、すくすく育ちます。しかしMayがある日突然、他界してしまいます。Obはその日以来ふさぎ込み、生きる気力を失ってしまいます。
ある日、ObはMayの魂がいる、と言い出します。Obの話し相手だったCletusが、霊媒師に会いに行こうと提案します。3人はMayの魂に会う旅に出かけます。
この小説のテーマは家族愛です。Mayを失ってから、Obだけではなく、Summerの心の中も寂しさで詰まっていたのです。その様子が生き生きと描かれていて、心打たれます。
この児童書はニューベリー賞を受賞したのですが、本の最後に著者Cynthiaさんの受賞の挨拶かな?が載っていました。こちらも一読の価値ありです。