絵本の読み聞かせと英語絵本への想い

みやこ町豊津にある瓢鰻亭に、子どもの本専門の書店があります。そこで星草堂という門司にある工房の方が木のおもちゃと焼きもの展を開催していました。この展示会の期間中に英語の絵本を持って子ども専門の本屋さんで英語の絵本、英語の歌遊び、そして日本語の絵本を子どもたちと一緒に楽しみました。

みんな絵本が好きなんだね

私たちが読み聞かせをしたのは2017年12月2日(土)。この日は星草堂さんの子ども向けワークショップが開かれていて、親子でにぎわっていました。私は小2のわが子と、いつも英語絵本の会で一緒に活動している女性二人の合計4人で行きました。

いつもそうなのですが、イベント開催中といっても通常に比べて人は多いものの、雰囲気はいつもと変わらないんですよね。子どもたちが自由に庭で遊びまわっていました。お天気が良かったためか、昼食をお庭で食べていたようです。私たちの到着は、丁度昼食が終わるころだったようです。


写真は3年前のものですが、お店の前のお庭です。

この日の読み聞かせは書店内ですることになっており、時間になるまで店内で絵本をめくったりお話したりしていました。庭で遊んでいた子どもたちも、次第に書店内に集まってきてみんな絵本を開いて読んでいました。みんな絵本が好きなんだな~と思いました。


これは店内の写真。同じく3年前に撮影。うちの子はまだ保育園児でした。

「読み聞かせ始まるよ~」で20人も!


瓢鰻亭の入り口。入って右側が書店で、左側がカフェです。

時間になったら始めてくださいとのことだったので、1時半少し前に声掛けをしました。「今から英語と日本語で絵本の読み聞かせをしま~す!」というと、パラパラ・・・と少しずつ集まってきて、定刻になるとマットの上に子どもだけでも十数人、大人も10人近く集まっていました。

始まりに英語の手遊びみたいなことをしました。簡単な英語の歌を歌いながら、体を動かします。OPENとSHUT、FASTとSLOW、LOUDとQUIETという言葉に合わせて体を動かしていると、大人も子どもも笑顔でついて来てくれました。

未就学児から小学生の中学年ぐらいの子どもたちが多かったので、歌や動きのあることをやって1冊本を読むというパターンで20分のプログラムで行いました。予想外だったのは、一緒に来てくれた女性の一人が当日は見るだけと言っていたのですが、ちゃんと絵本を持ってきてくれていました。

私が進行とあわせてオープニングや歌を担当しました。絵本を3冊読みました。2冊は英語の本、1冊は日本語の本。間に歌う歌は、私とわが子が担当。小道具の準備から子どもに手伝ってもらって、打ち合わせもばっちりのはずだったのに・・・。恥ずかしがって踊らないなんて~!!お年頃ね。仕方ない、ママ一人で踊りました。


1冊目の絵本を読んでいる所です。

最後に「Head, Shoulders, Knees & Toes」をしました。だんだん速くしていくと、子どもたちはキャッキャッ言いながら楽しんでいる様子を見ると嬉しかったです。お母さん方も結構楽しんでいらっしゃるようで、ホッとしました。

楽しいものだから、時計をチェックしなくちゃすぐに20分なんて過ぎてしまいます。一通り予定していたプログラムを終えて時計を見ると、ちょうどいい時間になっていました。

終わると潮が引くように、サーっと子どもたちがいなくなりました。子どもたちは向かいの部屋でやっているワークショップへ行ったのでした。ワークショップは独楽(コマ)の色付けと、クリスマスのオーナメント作り。うちの子も恨めしそうに見ていました。子どもは物づくりが好きですね!


大丈夫、読み聞かせの2回目が終わった後に、うちの子も独楽の色付けのワークショップに参加してきました。上の写真が子どもの作品です。

2回目の読み聞かせ

子どもたちが去ってしまい、がらーんとした書店でおしゃべりしていると、お客様が。わざわざ私たちの読み聞かせを聞きに来てくださったとのこと!大人一人で~!!超うれしいじゃないですか!

急遽、2回目の読み聞かせをすることになりました。初めは他に聞きに来る人がいなかったのだけれど、さて始めるかとなった時にワークショップに参加しなかった親子がパラパラと。読み始めるとさらにパラパラ~と。気が付けば10人ぐらいに増えていました。


ゲストに撮影していただいた写真!

1回目とは読む絵本も英語の歌も少し変えました。同じお顔もたくさんあったので、違うものも用意していてよかったかも。大人の方にも、楽しんでいただけたようでした。

展示会もあって、あっちへこっちへ大忙しの瓢鰻亭店主さんは、毎回丁度いいころに入って来てくださり、日本語の絵本を1冊読んでくださいました。


瓢鰻亭の店主しづさんによる日本語の絵本読み聞かせです。

ただ座って聞くだけではなく、立ったり座ったり動いたりしたためか、退屈した様子の子もいなくて良かったです。終わった後に女の子が私のところにハイタッチしに来てくれたりして。「おばさん、よくがんばったね!」みたいな?(笑)

ゆるーい英語絵本の読み聞かせもよかったなぁ

あまり細かいことを決めず、自由度を持たせたというか、私が進行してその場で様子を見ながらやっていくというスタイル、初めてやってみましたが、これはこれで良かったと思いました。

いつもお邪魔している書店ということもあり、お客さんもいつも瓢鰻亭に集まって何か楽しいことをしている人だからなのか、ゆるーい空気がとてもしっくり来る印象でした。誤解を恐れずに言うと「適当さ、寛容さ、おおらかさ」が演じる方と観る方の両者にあって、居心地もよかったです。

ところで英語絵本を読むことって特別なの?

英語で絵本を読むことって、ベつに特別なことでも何でもない。お母さんや大人が子どもに日本語の絵本を読むのと同じ。子どもは英語だからって、構えたりしないもの。

それからこの日思ったのですが、絵本が好きな大人は確かにいるということ。好きになるきっかけは人それぞれ。でも一つ言えるのは、子どもに読んでいるうちに親が絵本にハマるというパターン、意外と多いのではないかと。

今はまだ絵本というと子どもが読むものと思われるのが現状なのかもしれないけれど、本当に様々な絵本が出版されているこの時代、絵本の良さを発見してのめり込む大人がいても、全然不思議じゃない。

だって、絵本の言葉は幼稚とは限らない。稚拙なんてとんでもない。素晴らしい言葉の宝庫。シンプルで短い言葉に心を打たれ、涙する大人はこれからどんどん増えてくると思います。

ぶっちゃけこう思う 私の英語絵本観

大人に言いたい。難しい言葉ばっか使って人を煙に巻いて、ついでに自分も煙に巻いて分かった気になるよりも、子どもにもわかる言葉で複雑なことをシンプルに語ろうよ。言葉は理解されてナンボやで。

英語の絵本は意外にも、「勉強したい大人」にうってつけだと思います。日本人はネイティブでも使わない難しい単語を使いたがるけど、もっと簡単な言葉で表現できるようになったら、もっと多くの人に理解してもらえると思う。絵本はとてもいいテキストです。

と、ここまでは誰でも言えることと思います。私はその先も考えました。簡単な英単語で表現できるようになるのは、その簡単な英単語の本質的な意味を理解した後のこと。なぜ大人の日本人が難しい英単語を使いたがるかというと、安易に和英辞典で調べて、そこに載ってる単語を使うからじゃないかと思います。それのほうが簡単だからね。

でもそうじゃなく、私が目指したいのは子どもが読む英語を大量に読んで、英語圏の子どもが自然に身に付けていく基本的な単語の「語感」を身に付けることです。現時点で2,500冊以上の大人向け子ども向け併せた洋書を読んでいても、私はまだまだその目指す域には達していませんが、何事もコツコツ楽しむことが大事だと思います。

人生の折り返し地点をとうに過ぎた私ですが、日本語だっていまだに達者とはいえません。文章を書くのに辞書を引くことは多いです。それを思えばたかが洋書2,000冊、3,000冊なんて、まだ大したことないのですね。

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