1月26日(木)、コスメイト行橋で英語絵本の会がありました。今回は初めて来てくださった方1名を合わせて11名で楽しみました。
読んだ絵本の紹介
2グループに別れて練習&交流をしました。2つのグループで読まれた英語絵本の中から、いくつかを紹介します。
The Giving Tree おおきな木
英語のタイトルは『The Giving Tree』、日本語のタイトルは『おおきな木』です。受け取り方は様々だと思いますが、私は哲学的な絵本だなと感じました。
少年が親しんだりんごの木。りんごの木は少年が好きでした。りんごの木はずっと、この男の子に愛を注いでいたのです。一方男の子は、りんごの木からの愛情をいっぱいに受けて育ちました。りんごが与え、男の子が受け取るという構図は、男の子が大人になっても変わりませんでした。
読み手によって、いろんな感じ方をさせてくれる物語だと思います。
Snowflakes Fall
この絵本は2015年、アメリカのコネティカット(Connecticut)州にあるサンディフック小学校(Sandy Hook Elementary School)で起きた、銃乱射事件の犠牲者の遺族と学校の子ども達へ希望を届けるために描いたそうです。死者は学校にいた大人6人と子ども20人、犯人の若者とその母親の計28人にもなり、アメリカの銃乱射事件のうち、2013年時点でバージニア工科大学銃乱射事件に次ぐワースト2位。
イラストレーターのスティーブン・ケロッグ(Steven Kellogg)は、コネティカット出身、文章を書いたのはパトリシア・マクラクラン(Patricia Maclachlan:私が大好きな作家さん)。ふたりは旧知の仲だそうです。この絵本を出版するにあたり、出版社からサンディフック校支援基金への寄付と、25,000冊の本を非営利団体の「First Book」(貧困などの理由により、本や教育が必要な子ども達を支援する団体)に寄付したとのことです。
美しいイラストと、無邪気に雪の中で遊ぶ子ども達。スノーエンジェルを作ったりして遊ぶ様子が微笑ましい。夜は暗くて寒く厳しいけれど、必ず明るい明日はやってくる。朝日がキラキラと輝き、スノーエンジェル達が飛んでいく。どの子もみんな美しくかけがえのない存在。暖かい光とエンジェルの姿に、思わず涙がじわりと。読み手の方が絵本に込められた話(銃乱射事件と寄付の話)もしてくださいました。
事件を思うと胸が締め付けられるような悲しみに襲われました。けれど地域の方々がこうして温かく支えあっていると知り、感動しました。
下記リンクは事件について調べていたところ、子どもを救った教員の体験談を見つけました。読んでみると凍りつきそうな恐ろしい場面を切り抜けたのだということが、よくわかりました。
下記リンクは出版社の’RANDOM HOUSE’が『Snowflakes Fall』を紹介しているページで、寄付のことに触れています。
Snowflakes Fall Educator Guide with CCSS tie-ins
The Giving Chair
英語のタイトルは『The Giving Chair』、日本語のタイトルは『どうぞのいす』です。もとは日本語の絵本で、保育園や幼稚園でよく読まれていると思います。
うさぎが椅子を作ります。”help yourself” と書いた立て札を置きます。そこへロバがやってきて、どんぐりを入れたかごを椅子に置き、お昼寝をはじめました。次々に動物がやってくるのですが、”help yourself” の看板を見て、勘違い?!いや、あってるのか?(笑)
日本語では「どうぞのいす」と書いた立て札が、英語では”help yourself” に。私としてはちょっと受ける印象が英語のほうが、より強く椅子の上のモノを「どうぞご自由に(お食べください)」と訴えかけるような気がしました。
The Thumbelina
英語のタイトルは『The Thumbelina』、日本語のタイトルは『おやゆびひめ』です。いもとようこさんの昔話シリーズ。これはアンデルセン童話ですね。
昔呼んだことがあるので「知ってる」と思っていたのですが、意外な展開、意外な結末に、「そうくるんか!」と目が点になりました。原作はどうなっているかわかりませんが。
大人になってから、昔読んだあるいは読んでもらった童話を読み返すと、驚くことがちょくちょくあります^m^;
年の初めの交流会
今年に入って初めて集まるということと、ゆっくりと話し合いたい事柄があり、交流会と題して「ミーティング」を行いました。
この1年も充実した活動ができるように、気持ちを新たにすることができました。
昨年終わりごろから参加してくださっている方や、今月初めていらした方も素敵な方で、これから一緒に活動していけることを楽しみにしています!