Dustbin Baby ゴミ箱に捨てられていた子の話

Dustbin Baby

洋書のタイトルは『Dustbin Baby』です。やっとこさ読み終えました。

この本、すごかったです。主人公の女の子Aprilは、生まれてすぐにゴミ箱に捨てられていたのです。Aprilは14歳になりましたが、自分がゴミ箱に捨てられていたという過去が、大きくのしかかっています。

お話はAprilの誕生日の朝から始まり、育ての親Marionとけんかして家を飛び出します。その後お話は、Aprilの過去について語られます。

ママはどうして私を捨てたの?ママは私のこと、今どこでどんな風に思っているの?Aprilは考えます。トーゼンですよね。

学校へ行っても、家族の話になるとパニック。そりゃそうです。

友達には家族がいるのに、自分には・・・。

今までに養子縁組をしたのだけど、不運におそわれて・・・。

施設に入ったものの、いじめに遭い、しかもそれを誰にも言えずに・・・。さらにはとんでもない事故に遭い、周りから誤解の目を受けて・・・。

本当はいい子なのに、悪い子という評価をされ・・・。

なんだか悲しいことばっかりですね。でも話が進んでいくと、いいお話もあるのです。

Marionとの今の関係が始まったときのお話、ちょっとびっくりしました。

最後の章は、どきどきどきどき・・・・・。

そして最終章最後のAprilのセリフに、涙涙、涙がドドドー。

そうなんだよApril。あなたには血のつながりのある家族はいないけどね・・・。家族って何?を考えさせられます。これが児童書ですから驚きですね。

最後の最後、Aprilは自分が今まで背負ってきた「負」と思っていた過去をばねに成長の兆しを見せ始めます。この部分も、じーんときました。

とてもとても深い物語でした。字が小さくてわりと多いので、多読を始めたばかりの人にはちょっときついかもしれません。そんなときは本棚にしまって、いつか読める日がくるまで眠っていてもらいましょう^-^ 私の家の本棚には、そんな本がたくさん眠っています。

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