私が英語の多読を始めた頃、チャプターブックにあこがれて手にしたのがMagic Tree Houseシリーズでした。あの頃は、このレベルの洋書は私には難しかったのでしょう。全然面白くないと感じて、1巻の途中まで読んで止めてしまいました。Magic Tree Houseはそれ以降、ずっと私の中で面白くない英語の本となって敬遠してきたのでした。

それから10年以上経ち、ふともう一度読んでみようと思ったのでした。読んでみると面白い。しかもスラスラ読める。さらに巻を進むほど、面白さが増してくる!!いつしかMagic Tree Houseのファンになっていました。そして一時は離れたものの、集中して読む時間を作ってからはボックスセットで買った28巻までを一気に読み終えました。

シリーズ化していて、それも長く続いている者はやっぱり面白いということを確認できた出来事でした。以下、28巻までをザーッと紹介します。長いので、2部に分けますね。今回の記事は第1巻から第16巻までです。

Magic Tree Houseシリーズ 第1巻~第4巻

本の表紙画像をクリックするとアマゾンで購入できます。お気に入りを見つけたら、忘れないうちにご購入を。

Magic Tree Houseシリーズは4冊で一つのまとまった話になっていますので、4冊ずつまとめて紹介していきます。

『Dinosaurs Before Dark』Magic Tree House #1
YL3.0、総語数4,750
兄妹のJackとAnnieはある日、大きな木の上にある家を見つけました。怖いもの知らずのAnnieは、Jakcが止めるのも聞かず家の中に入っていきます。その家の中で不思議な体験をしてしまう二人。なんと恐竜の時代にタイムスリップしてしまいます。
『The Knight at Dawn』Magic Tree House #2
YL3.0、総語数5,400
今回は中世にやって来た兄妹。お城に忍び込むと、鎧などが保管している部屋に入り込んで見物していると、見つかってしまいます。二人の身なりも中世ではおかしいので不審者ということで捕らえられました。明日になるとどうされてしまうかわかりません。脱出を試みる二人。二人の運命やいかに。
『Mummies in the Morning』Magic Tree House #3
YL3.0、総語数5,300
今度はエジプトを旅したJackとAnnie。砂漠でピラミッドに埋葬される場面を蜃気楼としてみた二人。謎の黒猫に導かれるようにして、ピラミッドの中に入っていきます。ひんやりと暗いピラミッドの中で二人が見たものは・・・あの世に行けず、さまよっていた幽霊でした。
『Pirates Past Noon』Magic Tree House #4
YL3.0、総語数5,270
海賊のいる時代に来てしまったJackとAnnie。早速海賊に捕まってしまい、船の中に監禁されてしまいます。この巻の終わりには、Mの謎が解ける!これで完結かと思わせるようなエンディングだけれど、実はまだまだ続くのですよね。

第1巻から第4巻までのセットもあります。

Magic Tree Houseシリーズ 第5巻~第8巻

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『Night of the Ninjas』Magic Tree House #5
YL3.0、総語数5,260
前巻では、時代を超えて本を集めていたライブラリアンMorganはTree Houseごと消えてしまいました。JackとAnnieはがっかり。ところがなんと、森にまたTree Houseが帰ってきました!でもMorganの姿はありません。どうやらMorganの身に何か危険が迫っているらしいと知ったJackとAnnieは、Morganの救出のために新たな冒険をすることになりました。
『Afternoon on the Amazon』Magic Tree House #6
YL3.0、総語数4,787
今回はアマゾンをさまよう兄のJackと妹のAnnie。Tree Houseの主であるMorganの姿が消えてしまいます。救い出すためには4つの物を見つけなければならないといいます。Amazonへそのうちの一つを探しに出かけますが、Amazonが苦手なAnnie。しり込みしますが、いざとなったら頼りになるのがAnnie。素直な心で受け止める気持ちが解決に導いているような気がします。危険を顧みず、二人はジャングルの奥地へ向かいます。
『Sunset of the Sabertooth』Magic Tree House #7
YL3.0、総語数4,946
旧石器時代へタイムとラベルしたJackとAnnie。氷河期の寒さを経験し震え上がるも、洞窟を見つけて中へ入っていくと、そこはクロマニョン人の家。毛皮の服や壁画を見つけます。二人には重要な使命があって、この冒険でMorganにかけられた魔法を解く鍵を探すのです。本を読んだ後に、出てきた時代を調べると勉強にもなります。
『Midnight on the Moon』Magic Tree House #8
YL3.0、総語数5,660
魔法にかけられたMorganを助けるために、Mのつく物を4つ集めなくてはなりません。いよいよ4つ目のMを見つけるための冒険に出るJackとAnnie。今度の行き先は、なんと地球を出て月へ!宇宙服を着て月面をさまよう二人を何が待ち受けているのか。考えただけでドキドキしました。今まで知らなかったことも明らかになって、続編が楽しみになります。

第5巻から第8巻までのセットもあります。

Magic Tree Houseシリーズ 第9巻~第12巻

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『Dolphins at Daybreak』Magic Tree House #9
YL3.0、総語数4,761
魔法が解かれたはずのMorganでしたが、魔法使いがまた魔法をかけて、Morganは本の収集ができなくなったのです。JackとAnnieが手伝うことに。でもその前にライブラリアンの資格を得るために謎解きをしなくてはいけません。今度は海への冒険です。
『Ghost Town At Sundown』Magic Tree House #10
YL3.5、総語数6,200
MTHシリーズの中でも評価の高い巻。兄妹は開拓時代の西部へ行き、なぞ解きをします。なぞなぞを読んでもさっぱりの二人。けれどもさびれた町を歩き、野生の馬を盗む輩を見つけ、カウボーイとともに馬を助けるスリルを体験するうちに、なぞなぞの答えを見つけます。ラストにはサプライズが。
『Lions At Lunchtime』Magic Tree House #11
YL3.3、総語数5,181
次のなぞ解きの旅はアフリカのサバンナ。ライオンに怯えつつも、乾季に繰り広げられる動物たちの川渡の迫力に魅せられる二人。驚きや感動を繰り返し、ついになぞなぞの答えがわかります。自然に暮らす虫や動物、人間も実はつながっているということを学ぶJackとAnnieでした。
『Polar Bears Past Bedtime』Magic Tree House #12
YL3.3、総語数5,659
今回のJackとAnnieのなぞ解きは、北極。厳しい環境で暮らすSeal Hunterと出会い、彼の暮らしを知ります。彼らは自然から学び、自然の恵みを受けて生きていることを学びます。二人はまた、ホッキョクグマの親子にも出会います。謎の答えを見つけるまでのストーリーはとても面白かったです。

第9巻から第12巻までのセットもあります。

Magic Tree Houseシリーズ 第13巻~第16巻

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『Vacation Under The Volcano』Magic Tree House #13
YL3.0、総語数5,821
JackとAnnieは前巻で任務完了し、ついに「Master Librarian」になりました。この巻はMLになって初めての冒険。行く先は古代ローマ。Jackは特に、古代のローマに興味深々。ツリーハウスが二人を連れて行ってくれると、二人の洋服も古代ローマ人そのものに変わっていました。今回の任務は、失われた古代ローマの物語。旅立つ前に、Moganは二人にヒントを与えます。
『Day of the Dragon King』Magic Tree House #14
YL3.0、総語数5,318
Madter LibrarianとなったJackとAnnieの今回の任務は、昔の中国。Moganから本のタイトルを渡されます。漢字で書かれていて、二人は読めません。それに紙ではなく竹に書かれていました。紙を発明したのは中国だそう。この時代はちょうど、紙が作られる少し前だったのでしょう。失われた物語を救い出すのが二人の任務。現地へ到着してから賢者を探し出し、彼らのMadter Librarianのカードを見せると彼らの力になってくれるというのです。今では誰もが知っている昔話。あれはJackとAnnieが歴史の中で失われてしまったのを救ったから?
『Viking Ships at Sunrise』Magic Tree House #15
YL3.0、総語数5,453
JackとAnnieの今回の任務はVikingが幅を利かせていた頃の時代、アイルランド。修道院などを襲撃し、装飾品や文献を奪うViking。この時代はアイルランドを守るために統一する力となる王が不在だったため、バイキングやアイルランド人により、多くの文化遺産が失われたといいます。全く知らないアイルランドの歴史を知るきっかけになる、とても良い児童書だと思いました。小さなML二人は、書きかけだった修道士の本を託され、無事に任務を終えました。最大のピンチには、いつも物語に登場するキャラクターが助けてくれます。パターンはわかっていても、スリルを感じられてとても面白いです。
『Hour of the Olympics』Magic Tree House #16
YL3.0、総語数5,078
今度の任務は古代ローマの時代へ行って、失われた物語を救う事。古代ローマの雰囲気が味わえるストーリー展開。Platoに出会い、二人に協力してくれるのだが、この時代は女人禁制。Annieの行動も制限されてしまいます。でもじっとしているAnnieではなく、笑いあり、ハラハラドキドキありの一件が。他にも神話やオリンピックや演劇発祥の地として、魅力的に紹介されていました。

第13巻から第16巻までのセットもあります。

第17巻から第28巻までは別の記事(後半)で紹介します。

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