ストレスなしの英語上達法とは?

英語上達に絶対必要なこととは何でしょうか。その答えを明確に示してくれている本を1冊紹介します。

英語は継続してこそ そのために必要なこととは

英語上達に絶対必要なことは、英語を好きになることです。英語を好きになると、英語に触れることが苦痛ではなく、楽しみに変わるからです。楽しいから、ずっと続けられる。だから英語が上達する。

私はこの理屈が好きです。まさにこれこそ私がたどった道です。そしてここにも、同じように英語が超苦手から英語が好きになり、TIMEの特派員時代を経て、英語を教えている人がいます。その方の著書を紹介しましょう。

『日本人だけが知らなかった英語上達法』

英語を好きになったきっかけと、継続できる理由

この本の著者は、米国軍人との英会話をきっかけに英語好きになり、英語を書くことで、英語力を伸ばしたのですって。私は読むことから始めて英語力を伸ばしましたが、著者と共通することは、ノルマを課さない、ストレスになることはしないという姿勢です。

英語学習において、ストレスになることはしない姿勢がなぜ大事か

これはなぜかというと、英語を継続するためです。ずっと好きでいられて、ずっと英語に触れていくために、私は辛いことは極力しない、あるいは全くしないことを心がけています。

著者の経歴(英語の成績とか、どれだけ苦手だったとか、大学受験の話とか)は大変ユニークで、読んでいて面白かったです。著者は、まず大前提として英語が上達するには英語に興味を持つこと、好きになることだと言います。

全く同感です。私も自分のホームページに何度もそのことを書いています。問題はどうやったら興味が持てるのか、好きになれるのかですよね。

それは人により様々でしょうね。私の場合は多読でした。著者は、アメリカの軍人との英会話だったようですよ。

ではなぜ、英語学習に継続が必要なのか

英語に興味が持てて、好きになるとなぜいいかというと、英語に触れることが苦痛ではなくなり、楽しくなり継続できるからです。学習曲線は、時間とともにずっと上達の一途をたどるのではなく、一定期間はフラットなんです。で、ある時期にグンと伸びる。そしてまた一定期間フラットな状態になる。で、またある時期にグンと上がる。それを繰り返すようです。

だから継続が必要なわけですね。

この本には、継続するためにはできるだけ安く、お金をできるだけかけない方法を見つけることが必要であると書いていました。継続しようにも、お金が尽きてしまうと継続できないからですね。

英語学習を進める上で、明確な目標は必要か

それから継続するためにはノルマを課したり目標をかっちり決めない方がいいとも書いていました。もちろん、目標を明確にするとそれに向かって進みやすいです。でも著者は、あまりかっちり決めると窮屈になり、ストレスになることがあると考えているようです。著者はそれほど明確な目標設定をしなくてもいいのではないかと。

私も必ずしも明確な目標設定は必要ないと思います。無理に作るぐらいなら、ない方がよいとさえ思います。でも明確な目標があったほうが、やる気が出ますよね。無理に目標を設定しなくてもいいけれど、設定した目標があってもそれにとらわれないことが大事だと思います。苦痛を感じるようなら、きっとどこかに無理があるのでしょう。

継続そこが大事な英語ですから、苦痛を感じたら何よりも優先して苦痛を取り除くように対処した方がよいと思います。対処法がわからなければ、一旦目標をリセットしたらいいと思います。気力を蓄えることが先です。苦しい時期は、のんびりと好きな英語との関わり方だけしていればよいと、私は思います。時期が来たら、何か見えてくると思います。本気で動くのはそれからでいいのです。

英語をたくさん書くという英語上達法

とにかく書く。間違えてもいい。できるだけシンプル、ベーシックな表現がいい。

書くって、結構エネルギーいりますよね。でも書くことは、私もいいと思います。書く事で気がつくこともあるし、なんといっても英語が出てきやすくなりますね。これは確かに効果的です。

英語の語彙を増やすには 英語乱読

語彙を増やすには、乱読がいいそうです。全部読まなくてもよく、わからない単語に出会ったら辞書を引きなさいと書いていました。でも単語がわかっても、文章全体の意味がわからないとき、あると思います。そんなときに著者がおすすめしているのは、英英辞典とかシソーラス(類語辞典のようなもの)です。

なぜ単語単体の意味がわかるのに、文章全体の意味がわからないのか。それはベーシックな言葉が組み合わさった塊が重要な意味を持っていて、それがわからないのだそうです。

うん、そうですね。そんな感じです。私も多読をはじめた頃はそう感じました。

それで、そんな時は上記の英英辞典がよいと、著者は言います。ベーシックな表現がわかるようになると、英語らしい表現が身につく。たしかに英語らしい表現、感覚が身につくでしょうね。

これは私の経験ですが、私は辞書をいっさい使わずにただ易しいレベルの洋書をたくさん読んでいたら、自然にわかるようになりました。辞書が面倒な人は、ぜひ試して見てください。英英辞典とかシソーラスでなければそういうことが身につかないわけではないと思います。英語上達法の正解は一つではないということですね。

英語習得に、避けて通れない書物3つとは

1.聖書
2.シェークスピア
3.マザーグース

なのですって。

私はこの中で大好きな書物があります。それはマザーグース。マザーグースは確かによいです。何がよいかというと、マザーグースの本に出てきた表現は、洋書を読んでいるといろんなところで目にするからです。この本にも、同じようなことが書いていました。

上記3つの書物は、西洋人が小さい時から読んでいるものであり、彼らの血肉となっています。したがって、容赦なくこれらをベースにした言葉が、何の説明も無くいろんなところで使われます、と著者は書いていました。これらを知っている人には理解できても、知らない人には何のことなのかさっぱりわからない、となるのです。

親切な英語の学習教材の中には、そういった表現のところに注釈がついていて、たとえばマザーグースのこの部分が使われているなどという解説が載っているものがありますよね。私はそういうものを読むだけでは、単に知識を入れる勉強になってしまう気がします。「西洋人が小さいときから読んで、血肉になる」といわれる書物そのものを読んで、興味を持って親しむことができると、英語がぐっと身近に感じられるようになります。それは単なる勉強した知識というよりは、経験により身につく感じに似ています。できればそういう風に、3つの書物のうちのひとつでも読んでみるといいと思います。

言葉は単なる知識じゃないということですね。単なるコミュニケーションツールというわけでもないってことです。違う思考・文化・習慣から来る考え方を理解しようとすると、自分の視野を広げてくれます。思考に柔軟性が生まれ、いろいろと良い事もありそうですね。

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