今月の英語絵本の会は、8月23日(木)13:30から15:00まで、コスメイト行橋の視聴覚室でありました。参加者は大人10名と子ども2名でした。大人10名の内、見学者が2名でした。
7月おはなし会の振り返り
7月の英語絵本のおはなし会から、すでに1か月が経とうとしています。あの日以来、初めてメンバーがそろって顔を合わすので、一言ずつ7月のおはなし会について感想を述べてもらいました。
前回の記事では私の感じたことを主に書きましたが、今回は一緒におはなし会をしたメンバーの感想。
コラボはやはり楽しいということ。いつもと違った空気を感じるからというのは大きいでしょうね。「私たちにはあんな高度なこと真似できないわ」と感じるけれど、「私たちは私たちのままでいい」という意見で一致。やろうとしてもできるものでもないし、自分たちができることをしていけばいいねという話をしました。
後は絵本を読んだ人、司会をした人、受付をした人、歌をうたった人など、それぞれにおはなし会を盛り上げたのですが、もっと自分が参加しているという気持ちになりたいという声もあり、私は「すごく頼もしい!」と思いました。
その他、会場に関する意見や読み手の難しさなどの意見も出てきました。おはなし会を始めたころに比べると、感想の質が変わったな~と思いました。自発的・積極的なんです。私も含め、全員が「自分たちがやる」と思っていなくては出てこない発言ばかりでした。素晴らしいと思いました。
今回読んだ英語絵本の紹介
すべての英語絵本の紹介はできませんが、たくさん読まれた中のいくつかを紹介します。
Swimmy スイミー
レオ・レオニの有名な作品ですね。小学校の国語の教科書にも載っていて、わが息子が2年生の時に毎日宿題で音読していました。それの原作『Swimmy』です。
レオレオニの絵本はどれも素敵ですが、コルデコット賞を受賞していることもあるからか、なぜかこのタイトルが最も有名ですね。小さな魚でも、みんなで協力すれば大きな魚に勝てるんだというストーリーです。
熟女が多い会ということもあり(笑)、話題は絵に隠れるようにして印刷されている文字の話に。素晴らしい絵本なのですが、読み聞かせでは避けてしまいがち。それは文字が読みにくいから。
なぜそうなのかということにも、話が及びました。読者がまるで海の中にいるような気持ちにさせる絵だからではないだろうか、という意見でやんわり一致。そういう会話も面白いです。
行橋市図書館で借りることができます。
My Bedtime Rhyme
Rhymeとは韻のことですが、次のような意味もあります。「a short poem or song, especially for children, using words that rhyme」(ロングマン現代英英辞典より)
ではBedtime RhymeまたはBedtime Rhymesとは?インターネットで検索しても、その意味として文章では見つけられなかったのですが、子守歌の動画などがBedtime Rhymeとしてたくさん出てきました。
厳密な定義は微妙に違うのかもしれませんが、nursery rhyme → a short traditional poem or song for children(ロングマン現代英英辞典より)と同じようなものを差すと思いました。nursery rhymeは昔から伝わる詩や歌、たとえばマザーグースなどを差し、Bedtime Rhymeは現代のものも含めた、韻を踏んだ詩や歌で子どもの就寝時に使われるものだと思いました。
読んでみるとなかなか面白そう。大人にとっては、声に出してリズムよく読んでこそ楽しめる英語絵本だと思いました!行橋市図書館で借りられますので、私も借りてみようと思います。
Little Daruma and Little Kaminari だるまちゃんとかみなりちゃん
加古里子(かこ さとし)の『だるまちゃんとかみなりちゃん』の英語版『Little Daruma and Little Kaminari』です。かこさとしさんの絵本ファンは多いですね。私は何人もの「かこファン」に会ってきました。
だるまちゃんシリーズの中で、人気があるのがこのタイトル。私はこの日、初めて見ました。英語はもとより、日本語も見たことがありませんでした。過って空から落ちてきたかみなりちゃんのおうちへ、だるまちゃんが一緒に行くのですが、かみなりの世界の絵が細かい!細部にまでこだわった絵がかわいかったです。
私は子ども時代に絵本をほとんど読まずに育ち、今の絵本好きは英語の絵本から入ったので、どうしても日本語の絵本にまでなかなか手が届きません。かこさとしさんの絵本はいくらか読んだことはありますが、「なつかしい~」といいながら手に取る大人とはまた違った気持ちですが、これからもっと読んでいこうかなと思うきっかけになった絵本でした。
英語絵本のミニ読み聞かせ会
英語絵本の会終了後、図書館で英語絵本のミニ読み聞かせ会を行いました。夏休みということで、たくさんの親子連れ、子どもたちでにぎわっていました。今日はさぞかし集まるだろう・・・へっへっへ。と思ったら、意外や意外、集まらな~い><;
そう、多分シャイなんです。男の子は特に。小学校中~高学年ぐらいの子に声をかけても来ないんですね~。「学校で英語やってるでしょう?」と聞くとやってると言う。「今からのは勉強じゃないよ。楽しいよ~。」と言ってもダメでした^^;英語じゃなくても来ないだろうな~と思ったので、無理強いは止めました。
それでもこの日は子ども5名、大人3名で合計8名の方に集まっていただきました!
この日読んだ英語絵本は、『Momotaro』と『Little Daruma and Little Kaminari』の2冊でした。
行動が理論に勝るわけ~新しいつながりという宝を求めて
おはなし会が終わって初めの顔合わせ。もう1か月も経ってしまったので、間が空きすぎているかなという感じもありましたが、振り返る時間が持てて良かったと思います。
私の中ではもう忘年会、または新年会としての英語絵本の会で語り合う内容も固まってきつつあります。年度末にはまだ時間があるけれど、年末または年始にみんなで一年の活動を振り返り、次の一年を考えるということをしてきました。その内容も、年々深くなっていっているように感じます。
今回嬉しかったことは、お子様連れの女性と、近隣の市で私たちのような英語の会を組織しようと考えていらっしゃる女性が見学にいらしたことです。子どもをお持ちのご家庭で、英語絵本に高い関心を持たれている様子を見ると、なんだか嬉しくて応援したくなります。少しでもこの行橋英語絵本の会がお役に立てたらと、いつも思います。
そして行橋市の近くにある市で、私たちのような英語の活動をしようと考えていらっしゃる女性がいらして、パワーをもらった気がします。初心を思い出したりもして。
順調に計画が進み、結成の暁にはぜひ行橋の英語絵本の会との交流をしましょう~^^とお話しました。地域によって、様々な思いやスタイルで活動は繰り広げられていくと思います。いろいろあっていいと思います。「こうでなければ」という考えにとらわれていたら、何も前に進みません。
ちゃんとやりたくて、上手く成り立たせようという思いで、いくら頭の中で理屈をこねまわしても、その通りにはいきません。理論と実践は違う。計画と現実は違う。そのときどきで臨機応変に対応していかなくてはなりません。人間相手なら、なおさらですね。
かといって、理論や計画を軽視しているのではなく、それらは絶対に必要。ただ、それにとらわれていてはダメということですね。とにかく動かなくては何も始まらない。上手くやろうとか何かのため、誰かのためにと思ってやらなくてもいい。それは二の次で、まずは自分が動くことと楽しむこと。What are you waiting for? Just do it! ですね。やらなきゃわからないことって、いっぱいある。知識だけではどうにもならないことも。私たちは生きた学びを大切にしたいと思っています。
それが5年間、会を運営してきて身をもって感じたことです。下関、行橋・・・とどんどんつながりが拡がっていくと素晴らしいと思います。行橋で英語絵本の会を結成したときには、思いもしなかったことです。素晴らしい、の一言です!