英語が聞き取れない4つの問題とそれを克服する英語リスニング練習法

いくらリスニング練習をしても、実戦で英語が聞き取れないという方は多いようです。でもそれはあなたの耳が悪いのではなく、英語のリスニングの練習法に問題があったのです。英語センスゼロ、英語落ちこぼれだった私が、40歳から始めたある方法で英語が聞き取れるようになりました!今回はその方法について、公開します。

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なぜ英語が聞き取れないのか?

私の経験で言えば、英語が聞き取れない理由あるいは問題として、次の4つが思い当たります。

  1. 自分の発音と、実際の発音が全く別物なために、聞き取れない。
  2. 知らない単語が出てきた時点で、思考がフリーズして聞き取れない。
  3. 一文が長くなると、わけがわからなくなって聞き取れない。
  4. 話すスピードが速すぎて聞き取れない。

いかがでしょうか。過去の私が英語を聞き取れなかった理由に、共感するところはありましたか?

聞き取れない理由をつぶした私の方法は、あまり知られていませんし、意外に感じる人がいるかもしれません。けれどもなぜその方法が有効であるか、理由を知ればなるほどと思い、実践すると納得できると思います。やってみて楽しいと感じれば、必ず結果が出るでしょう。

英語を聞き取るために必要なことが身に付く練習法

次に、上にあげた4つの問題を克服する方法を一つずつ説明します。

発音の訓練にオススメ!多聴とシャドーイングで耳と口を鍛える

聞き取れない理由1.自分の発音と、実際の発音が全く別物なために、聞き取れないに対応した練習法です。

多聴とは文字通り、英語をたくさん聞くことです。同じ音源をくり返し聞くのは良いことですが、様々な音源を聞くのも効果的なので、いろいろな英語をたくさん聞くようにしましょう。

シャドーイングとは、音源を聞いた瞬間から同じことを復唱することです。音源に対して影(シャドウ)のようについていくイメージですね。ところでシャドーイングというと同時通訳の訓練でする高度なものと思うかもしれませんが、目的がはっきり異なり、方法も同時通訳の訓練とは異なります。高度な技術は不要なので、英語が初級レベルであっても練習可能な方法です。以下、目的と方法を説明します。

シャドーイングにはいろいろあって、発音を良くするために最もおすすめしたいのがプロソディ・シャドーイング(prosodic shadowing)というものです。これは言葉の意味を考えずに聞こえたままの音を声に出していく方法です。

実際シャドーイングをしたことのある人は、音源についていくのが大変であることを実感していると思います。けれどここでプロソディ・シャドーイングをする目的は、現在自分の頭の中にある(身についている)癖のある発音を追い出して、通じる発音に置き換えることです。だから最初から最後まで、音源に完璧についていく必要はありません。

プロソディ・シャドーイングの実際の進め方については、別記事で書く予定にしています。記事が完成したら、ここにリンクを張りますので、興味のある人はお楽しみに!!

発音矯正のためのシャドーイングの方法について、記事を書きました!「理屈抜きで英語の発音が良くなる二つのコツ」(2018年6月14日)

辞書を引かないズボラなリーディングがリスニング力アップに効果的

次は聞き取れない理由2.知らない単語が出てきた時点で、思考がフリーズして聞き取れないに対応した練習法です。

意外かもしれませんが、英語を読む訓練をすることでこの問題を解決することができます。多読をご存知でしょうか。これも多聴と同じく、文字通りたくさん英語を読むことです。

多読のやり方次第で、会話中に知らない単語が出てきても頭がフリーズしなくなります。その理由は知ると当たり前のことなので、すぐに納得していただけると思います。まずやり方を説明します。

リーディング力がアップする英語の読み方

英語を読んでいて、知らない単語が出てきた時には辞書は使わないようにします。辞書を使わず、ひとまずその単語を飛ばして先を読みます。このとき文脈からその知らない単語の意味を想像することが大事です。読むのを中断して考えるのではなく、とにかく先へ先へ読み進むのです。読みながら頭のどこかでちょっと考える程度で十分です。

意味がわからないままでも全然OKです。知らない単語や意味のわからないフレーズが出てきても、止まらずに読むのです。そうするうちにわからない単語が多すぎて、全く内容がわからず楽しくないときはその本はポイ。読むのをやめましょう。次の新しい英語の本を手に取ります。

続けるコツは、自分の実力だと思っているレベルよりも低めの本を選ぶようにすることです。実力よりちょっと上のレベルが最適とよく言われますが、目的は知らない単語があっても辞書を使わないで推測読みができるようになることです。ですから知らない単語が1ページに多すぎると目的が果たせないので要注意です。

どんなレベルから始めると良いかは、その人の英語を読む力によるので一概に決められませんが、英語を読みなれていない人は幼児レベルの絵本から始めるのがおすすめです。

読む英語の本のレベルを決める時の参考に~私の場合
私は赤ちゃんレベルや幼児レベルから始めました。
私のその時の英語レベルは英検2級、TOEICは当時の自己ベストで760ありました。毎日仕事で英語を使っていましたが、仕事以外では英語を使わず、英語の小説はもちろん、英語の絵本ですら読んだ経験はゼロでした。

推測読みをしていると、推測できてもそれが正しいのかどうか不安を感じ、あるいは推測できない言葉もあり、完璧に理解できないことが多々あります。というより、多読というのは完璧に理解できないことのほうが多いです。言い換えればそれが当たり前。私は20%程度の理解でも、そこそこ楽しいと思えたら、最後まで読み続けたし、理解できていない80%は放置したままでした。

でもそれで問題ありません。問題なのは、完璧な理解やより深く理解しようとして、辞書などで調べ物をして多読というものに嫌気がさすことです。止めてしまったらもうそこまでなのです。いい加減でもいいから、完璧な理解よりも続けることが絶対に大事です。多読は驚くべきことに、いい加減でも続けていると、わからなかったことが後からどんどんわかるようになる仕組みになっているのです。だから放置していても全然大丈夫です。非常に大事なことなので、もう一度繰り返します。多読は継続と楽しむことが最も大事です。

情報が多いので、この章を簡潔にまとめます。

1.実力よりも低めのレベルの洋書(英語の絵本)を選ぶ。
2.辞書を使わずに読んで、知らない単語は文脈から推測する。スタートは幼児向け絵本がおすすめ。
3.ストーリーがわからず、面白くないと感じたら、別の本を読む。レベルを下げるのも良い。
4.完璧に理解できなくても、後から理解できるようになるので全然大丈夫。いい加減でも多読を続けることが大事。

辞書なし推測読みでリーディング力がアップする理由

次に辞書を使わず推測しながら英語を読むと、なぜリーディング力がアップするのか、特に会話で知らない単語が出てきたときに頭がフリースせずに聞き続けられるのはなぜか、その理由を説明します。

それはまず、推測読みの練習により、知らない単語を読み飛ばしても文脈から意味を推測する思考の回路ができあがります。回路ができるとほとんど無意識にできるようになり、会話の中で知らない単語が出てきても、慌てずに推測して全体の意味を理解することができるからです。

そんなことできるの?!と半信半疑の人は、母国語では自分がどうしているかを考えてみてください。会話や文章の中にわからない言葉が出てきた時に、もうそこから先の内容は頭に入ってきませんか?そんなことはないと思います。

普段私たちは母国語を使うとき、わからない言葉や聞き取れなかった言葉が一つ二つあったとしても、だいたいは何となく意味を推測して全体の意味をつかんでいます。

私たちは母国語で、そういうことを無意識に、またはいとも簡単に行っています。それと同じことを英語でも行えばよいのです。難しいように思えますが、実は難しくはありません。慣れれば誰でもできることです。母国語でそれができているなら、外国語でもできて当然です。

慣れと言いましたが、慣れるためには大量の英語に触れることが必要です。だから多読・多聴なのです。暇さえあれば英語を聞き、英語を読むうちに、徐々に慣れてくるはずです。暇さえあればやろうと思えるためには、楽しくなくちゃできません。だから楽しいと感じることが大事なのです。

多読で推測読みをする練習は、一人ですることができますよね。英会話は相手がいなければ練習できません。英会話に必要なスキルを身に付けたいときには、練習相手が必要です。でも多読で推測読みの練習をすることは、やる気さえあれば時と場所を選ばずいくらでも一人で練習して身に付けることができるのです。簡単でしょ?

返り読みせずに英語を読んで理解できればリスニング力は必ずアップする

次は聞き取れない理由3.一文が長くなると、わけがわからなくなって聞き取れないに対応した練習法です。

これも多読での訓練になります。ほとんどの人は忙しく毎日を過ごしているので、多読が多読であるためには、限られた時間にできるだけ速く英語が読めなければ多読(=英語をたくさん読む)にならないということは、わかっていただけると思います。

では、英語を速く読むためにはどうすればよいのでしょうか?

答えは簡単。日本語に訳さずに読んで理解することです!難しそうに感じるかもしれませんが、これも実は難易度の問題ではなく、慣れの問題なのです。

私の経験でいえば、初めからすべてを日本語に訳さないで読むことはできませんでした。私は赤ちゃんや幼児が読む英語の絵本からスタートしたので、初めからある程度は日本語に訳さなくても理解することができました。まずは「日本語に訳さなくても理解する」ということを感覚でわかるために、まさかと思うぐらい英語レベルを落とした絵本から始めるのがおすすめです。

幼児レベルの絵本は、一ページ1単語のものや、一文が2-3語のものもあります。そのようなレベルの英語で、まずは英語を読み、日本語を介さずにダイレクトに頭の中に映像を思い浮かべる(イメージ化する)練習をしてみましょう。それから効果的に進めるために、推測読みと日本語に訳さないで理解する練習は同時に行いましょう!

語数が増えてくると、初めは部分的に日本語が頭の中に入ってくることは仕方がないと思います。それでもゆっくりでいいので、いくつかの単語の塊ごとにイメージ化できる部分を増やしていくのです。

絶対にしてはいけないことは、返り読み!

返り読みとは和訳するときの読み方で、前から後ろ、後ろから前へ行ったり来たりしながら読む方法のことです。

返り読みではなく、英語を前から後ろへ読んで理解できるように練習します。意味をなす単語の塊ごとに区切りながらイメージ化して読むと読みやすいです。詳細はピーターラビットで学ぶ!英語イメージ楽読術を御覧ください。

これを繰り返すうちに、だんだんと英語だけで理解できる部分が多くなってきます。初めのうちは頭の中で日本語に訳さないとわかった気になれなかったり、間違っているんじゃないかと不安を感じるかもしれませんが、慣れてくるとそんな不安も消えてなくなります。

本題ですが、なぜ英語を返り読みせずに前から読んで、日本語に訳さないで理解する読み方がリスニング力アップにつながるかという問いにお答えします。

それは聞こえた順に英語が理解できる力になるからです。一文がどんなに長くても、文頭から読んでイメージ(=一瞬)で理解できれば、それはリスニングにも大きな力を発揮します。

英語の先生をしている外国人(英語は第二外国語)の知人がいます。彼女はTOEICのリスニングパートでは、長文を聞き質問に答える形式の問題を解くときには、英語を聞いた瞬間から場面をイメージして、解答すると話していました。実際、言葉を聞いてそれを言葉で整理するよりも、イメージ化したほうが情報処理スピードは一気に上がります。このことからも、言葉を言葉で理解するのではなく、イメージ化するというプロセスは外国語の習得には欠かせないと言えるでしょう。

英語リスニング教材はナチュラルスピードがベスト

最後は聞き取れない理由4.話すスピードが速すぎて聞き取れないに対応した練習法です。

見出しを見て「いきなりナチュラルスピード?!」と驚かないでくださいね。なぜはじめからナチュラルスピードを聞くことをすすめるかというと、実戦で聞き取れるようになるためです。

初めは全く聞き取れなくてもよいのです。とにかくナチュラルスピードに慣れないことには何も始まりません。ゆっくりスピードの英語を聞いたり、一単語ずつに分けて発音を覚えても、実際に会話で話すときとは速さが違います。それに加えて単語と単語の音がつながったり短縮形を使ったりして、単語単体の音とは違う音として耳に入ってくるからです。

この記事を読んでいる人の多くは、日本語が母国語だと思います。そこで母国語である日本語に置き換えて考えてください。日本語を学んでいる外国人が、一つ一つの言葉の発音を単体で正確に理解して覚えたとしても、私たち日本人が話すスピードの中で出て来る音は、一つ一つはっきりくっきり発音するときと音が変わっています。

入口として一つ一つの単語の発音から入るのは悪いことではありません。日本語の発音の特徴がつかむためにも良いことかもしれません。しかしいつまでもゆっくりはっきりくっきりの発音ばかりやるのは実践的ではありません。

この記事で紹介してきたシャドーイングと多聴で、徹底的に発音を聞いて真似て自分のものにします。(発音を完璧にするという意味ではありません。)シャドーイングも、はじめからナチュラルスピードがおすすめです。細かいやり方はあまり気にする必要はありません。要点だけ押さえたら、あとは習うより慣れよ。

ナチュラルスピードが聞けるようになるために、多読を通して推測読みや日本語に訳さないでイメージ化して理解する練習をするのですから。これまで紹介してきた多読や多聴、シャドーイングの練習法すべてが、相互作用してリスニング力を上げてくれるので大丈夫です。

完璧は目指さず程よく楽しく根気よく

こういう方法を紹介すると、必ず「何回聞いたらいいですか?」「何回読めばいいですか?」と聞きたがる人がいるのですが、そんなの何回でもいいのです。飽きたらやめて、他の音源や洋書を探せばいいだけです。大事なことは、一つの音源を何回聞くか、一冊の洋書を何回読むかではなく、どれだけの期間練習を続けられるかです。

それから最後に強調しておきたいことは、完璧を目指さないことです。一度に何でもできるようになろうと思わないことです。成長に伴い、これまで聞こえなかった音が聞こえてくることもあります。どうしても理解できなかった表現があるふとしたことで、わかるようになることもあります。

同じことの繰り返しをしているようでも、ゆるい螺旋を描くように少しずつレベルアップしていくでしょう。私は以前読んでも半分もわからなかった洋書を、数年後に再び開いて読んでみると完璧に理解できたり、以前ははっきり聞き取れなかった英語の音声が、いつのまにか細部まで聞き取れるようになっていたという経験を何度もしました。

私はこれからもここで紹介した方法の練習を続けて、さらなる成長を目指します。もしもこの方法、気に入っていただけたなら、一緒に楽しみながら学びましょう!体験談などありましたら、お気軽にコメント欄でお知らせください。

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