英語らしい発音になるために私がしたことは3つだけ

学生時代は英語恐怖症でした。私が10代の頃は、学校の英語教師の発音もカタカナ英語だった時代。当然私もカタカナ英語。「ジスイズアペン」と言っていました(笑)。
今私の英語力はその頃の面影もありませんが、英語上級者というわけでもありません。でもオンライン英会話の講師に、「アメリカに住んでいた?」と聞かれることや、「アメリカ人と韓国人のハーフ?」なんて聞かれることが何度もあります。なぜ韓国人なのかは謎ですが。私はアメリカはおろか海外に住んだことも英語圏の国へ旅行したこともなく、ハーフでもありません。とにかく私の発音は、彼らの知る日本人の英語の発音ではないようです。
今回はアラフォーまでカタカナ英語だった私が、ある3つのことをして英語らしい発音ができるようになったという内容を、ざっくりとお伝えします。

ナチュラルな英語をたくさん聴く

絶対に必要なことは、自然な英語をたくさん聴くことです。これをしないことには何も始まらないと思っていいです。
100%集中して聴く必要はなく、何かをしながらBGMのように聞き流すことは最低でもやってほしいです。リスニングの仕方には大きく2種類あると思います。一つは全集中でできるだけ細かい部分も聞き取る練習。もう一つは英語の音、声の出し方、リズム、抑揚などを体に染み込ませるように聞くこと。

後者は毎日欠かさず、短時間でもいいのでやるべきです。すぐに効果が現れるものではないですが、知らず知らずのうちに体に染み込む英語は後にすごいパワーを発揮します。それに苦しい努力はいらないので、継続するのが比較的簡単です。私の場合には、毎朝家事をするときに英語のポッドキャストを聞いています。毎日のルーティンに組み込めば、何も考えずに継続できるのでおすすめです。私はそのやり方で、毎日1時間から1時間半は聞けています。聞くだけでOK、メモも何もいらないし、理解度を確認することも不要、聞きっぱなしでOK。メモを作ったり復習などを課して、後々辛くなって続かなくなるくらいなら、やりっぱなしの方がよっぽどマシです。

初心者が犯しがちなミスは、ゆっくりスピードの英語ばかり聞いて、100%の理解を自分に求めること。これはやめた方がよいです。初めのうちはやさしめの英語も入れつつ、必ずネイティブが普通に話すスピードの英語も聞くべきです。全くわからなくても問題ありません。続けていると少しずつ慣れてきます。その慣れこそが大事!

おすすめのリスニング素材

  • YouTube
  • 全編英語の学習番組、英語圏TVのトークショーなど

  • Podcast
  • 全編英語の英語学習者向けの番組、英語圏の人向けの番組

これらは無料で聴けるのが魅力。同じものを完璧にわかるまで何度も聞くのが好きな人は別として、私のように飽きっぽい人や復習を課すと続けられない人には、毎日違う英語の音源が聴けるのでありがたいです。

英語の本を音読する

これは多読と絡めると良いと思います。英語の多読の効果はこのサイトで詳しく解説(※)していますが、英語を読むことに慣れると、日本語に訳さずに英語を語順通りに読んで理解できるようになります。けれども結局のところ、どんな理論の説明を聞くよりやってみて実感するのがベストです。いろんな説明の仕方はあると思いますが、簡単に言えば慣れではないかと思います。母語だってそうじゃないですか?私は日本語の語彙を増やすために暗記にいそしんだ記憶や、文法を理解しようとしたり、読解力を伸ばすための努力をした記憶はありません。(国語の勉強自体、あまり好きではなかったし、していなかったからかも 汗)それでも今は文章を書く仕事をしているし、それは国語ができたからではなく(国語の成績は悪かった 笑)、人よりたくさんの文章を書いてきたからだと、はっきりと自信を持って言えます。
だからつまるところ英語も慣れというのが持論。

(※)読むだけで英語のリスニングが上達する驚きの方法 その根拠と実績をはじめ、多読の方法と効果についての記事をたくさん書いています。(リンクはサイト内記事、別窓で開きます。)

話しがそれてしまいましたが、語順通りに読んで理解できるようになるということは、リスニングにモロ良い影響を与えるということです。頭の中で日本語に翻訳せずに、わかる部分が増えるということですから。
その多読に音読を絡めると、発音の練習にもなります。私はそういうつもりで音読していたのではなく、ただ文字を読むのが異常に遅く、日本語でも脳内音読しなければ理解できないので、英語では声に出して音読していただけです。それが結果的には発音練習になっていました。耳で聞いて理解できるからといって、同じ音を自分が作れるかというと、別の話です。だから自分で聞いた音を自分の口で出す練習が必要になります。

けれども初めのうちは、毎日英語を聞いていたとしても、いざ音読するときになるとどんな発音だったっけ?となると思います。そこでもう一つ必要な練習があります。それが3つめです。

英語でシャドーイングをする

シャドーイングとは何か、どうやってするのかについては、このサイトの別記事を参考にしてください。

シャドーイングの方法がわかる記事(サイト内記事、別窓で開きます。)

英語の音声の1〜2秒後から、影のように真似をしていくのがシャドーイングです。耳から入った情報を頭で考えることなく、そのまま口から出すイメージです。発音練習としてシャドーイングを始めた頃は、英語の意味は全くわからなくてもOKです。ナチュラルスピードの英語も聞き取れるようになったら、意味を理解して話の内容と声のトーンなどの話し方を参考にすると、もっと英語らしいシャベリができるようになってきます。異文化・異言語は真似から始めるのが良いと思います。

シャドーイングは初めの頃から話されている内容の理解まで求めていくと、疲れてしまいます。自分に課すものが多ければ多いほど、続かなくなる可能性が高くなります。「英語をやり直す!」と何度も決意して、三日坊主に終わってきた私が、英語学習の王道から外れて「暗記しない」「復習しない」のやりっぱなしに変えてから、15年以上が経ちました。それでも1日も欠かすことなく何かしら毎日英語に触れる生活を続けています。
やりっぱなしだから、確かに効率悪いしスローペースです。けれども昔のように一生懸命取り組んでいたら、今の私はなかったと思います。多読や多聴、音読などを繰り返しすること自体、意図せず同じ単語や文法に出会い、次第に長期記憶されていくのです。スローペースでも、確実に進歩はできます。

英語学習が続かない、初めはやる気満々で頑張るのだけど、すぐにやる気が失せてしまうという方は、あまり頑張らないで気楽〜に始めてみてはいかがでしょう。そうするうちに続けることが苦にならなくなって、英語が聞こえ出したら面白くなってくるかもしれません。

広告
最新情報をチェックしよう!