2月の英語多読 おすすめの洋書 2016年

2016年2月に読んだKindle洋書と紙の洋書から、特に面白かったものをピックアップしました。

英語初心者向けから中級者向けまで、レベルはいろいろ。ジャンルもいろいろです。実際に私が読んだ中から、読みやすい英語表現の洋書を優先的に★★★★☆以上の評価をつけた洋書だけを選びます。

本の表紙画像をクリックするとアマゾンで購入できます。お気に入りを見つけたら、忘れないうちにご購入を。

注意:「YL●●●」は絶対的な基準ではありません。参考程度にお考えください。また、総語数できりのよい数字のほとんどは概算です。

YL0.0-1.0 易しい英文をたくさん読んで、スラスラ英語を読む感覚を楽しむ

今回このレベルは、紙の洋書が多かったです。

『Cat and Rat』 Kindle洋書
YL0.3、総語数590
とても短い絵本です。同じストーリーを10回繰り返します。1回目は単語なしで、絵だけです。2回目はseeという単語だけが出てきます。3回目はtheとratが新しく加わります。10回繰り返す間に、11種類の単語が出てきます。ストーリーは単純ですが、単語の意味を理解させる方法としては斬新。
『Biscuit Storybook Collection』 紙の洋書
YL0.3、総語数1,384
かわいい子犬Biscuitのお話しが10話収載。一つ一つの物語は1話で完結しているので、どの順番で読んでもOK。イラストがかわいくて話もわかりやすいので、小さな子どもや洋書に慣れていない大人でも、抵抗なく読めてしまえます。
『How Much Do You Love Me?』 Kindle洋書
YL0.3、総語数78
ずっと同じパターンの文章が続きます。子どもがお母さんに、タイトルで「私のことどれぐらい好きなの?」と問いかけた返事が本編です。場面を変えて「○○よりも大好きよ。」と続きます。最後にそのリズムが変わるとき、ジーンときました。

『Bake, Mice, Bake!』 紙の洋書
YL0.4、総語数152
ネズミがいろんな焼き菓子を作ります。そしていろんな生き物が買いに来ます。飛ぶように売れていくお菓子。そんなときは作り足します。短いものは2語からなる短文。それでもいろんな表現ができることがわかります。お菓子も美味しそうです。
『The Very Busy Spider』 紙の洋書
YL0.5、総語数260
『はらぺこあおむし(The Very Hungry Caterpillar)』で有名なEric Carleの絵本です。クモが苦手な私でも楽しく読めました。クモが巣を作っているところに、いろんな動物が一緒に遊ぼうと誘いに来ます。けれどもクモは巣作りに大忙し。動物たちの周りに何気に飛んでいる虫、実は大事な出番があります。
『The Bravest Cat!』 紙の洋書
YL0.6、総語数475
火事です。消防隊が駆けつけました。幸い人は住んでいませんでした。消火活動していると、建物からネコが何か小さいものをくわえて出てきました。子ネコでした。そのネコは再び燃え盛る建物の中へと姿を消し、ひょっこり子ネコを加えて出てきたのでした。1匹ずつ、計5匹の子ネコのお母さん。逃げ出したけれど、火傷を負っています。手厚い看護。その後この勇敢なネコが世界中に知られることになりました。実話です。
『Madeline’s Tea Party』 紙の洋書
YL0.7、総語数366
絵は同じ雰囲気ですが、あの『Madeline』(げんきなマドレーヌ』)とは著者が違うのでご注意を。Madelineたちがティーパーティーを開きます。そこへ男の子を招待しますが、遅刻はするわお行儀悪いわで、パーティーはめちゃめちゃに。Madelineのフォローが素晴らしいです。
『Olivia Saves the Circus』 紙の洋書
YL0.7、総語数300
学校で、Oliviaが週末のことを教室の前に出て話す時間。家族でサーカスを見に行った話だったのですが、あれ?あれ?ものすごい展開になってきます。話し終わった後の先生の顔。ちょっと怖いです。Oliviaは嘘をついているつもりはなく、空想の世界にいるだけ。帰宅後、お母さんから今日はどんなことがあった?と聞かれたときのOliviaのクールさが面白いです。
『Dreams』 紙の洋書
YL0.9、総語数249
Robertoは答えが見つからないまま、ネズミを窓に置きました。夜が来て、子ども達は眠る時間になりました。夢を見る子ども達の表現が独創的。Robertoだけは眠れません。眠れない理由は・・・?不思議な色使いが、文字よりもたくさんの情報を読み手に伝えます。夜中に起こる出来事がまた幻想的。
この洋書を読むときのガイドになるかも?ポイントを解説したページがあります。 もっと洋書が楽に読めるための語彙集 Vol.1 キーツのDreamsから

YL1.1-2.0 目で楽しむ物語から、読んで楽しむ物語まで

バランスよく紙の洋書、Kindle洋書を選べました。イラストを見て楽しむ洋書や、物語を読んで楽しむ洋書をおすすめしています。

『Let’s Explore the Farm』 Kindle洋書
YL1.2、総語数252
よくある子ども向けの農場を紹介する本とは違い、あまり幼稚な内容ではありませんでした。語彙もそこそこ大人っぽく、かといって難しい説明はなく、シンプルな文章で綴られています。写真がとてもきれいです。
『Click, Clack, Moo Cow That Type』 紙の洋書
YL1.4、総語数377
Brownさんの農場にいる牛は、タイプライターが大好き。それがBrownさんの悩みでした。あるとき小屋に貼り紙が。牛からの要求でした。寒いから電気毛布をよこせと。そこから牛とBrownさんの静かな戦いが始まりました。中立を守るアヒルの存在が面白いです。最後の最後まで笑えました。
『Little Bear’s Visit』 紙の洋書
YL1.5、総語数1,399
Little Bearがおじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに行きます。おじいちゃんもおばあちゃんも、孫が来たと大喜び。「おじいちゃんに疲れることをさせてはいけないよ」と両親から言われたLittle Bearに、おじいちゃんは「大丈夫大丈夫!」と大張り切り。そしてやっぱりこっくりこっくり・・・なおじいちゃん。そうなると今度の遊び相手はおばあちゃん。という具合に、Little Bearは退屈せずに楽しく過ごせたのでした。最後はやっぱりな結末に。ほほえましいストーリー。
『The Three Pigs』 紙の洋書
YL1.5、総語510
3匹の子ぶたの話かとおもいきや、度肝を抜く展開。一読目、いったいどういう話なのか、はっきりつかむことができないほどぶっ飛んだ内容でした。再び読んで、なるほどと落ち着いて笑えるストーリーでした。イラストが素晴らしいです。物語の2次元の世界とブタたちが迷い込んだ異次元の世界が上手く表現されています。
『James and the Clouds An Outer Space Adventure』 
Kindle洋書
YL1.8、総語1,245
少年Jamesは両親と一緒に、車で祖父母の家に向かいます。道中長いので、Jamesは退屈。お母さんは窓から景色でも見ていたらと言いました。Jamesは仕方なしに外を眺めていると、雲の形が面白いと思い、そこからイマジネーションが広がっていきます。Jamesは想像の中で大冒険をします。そうしているとあっという間に祖父母の家に着きました。迎えるおばあちゃんのセリフがとても素敵でした。
『Helen Keller For Kids Book』 Kindle洋書
YL1.9、総語2,830
ヘレンケラーの生涯について、コンパクトにまとめられています。文字、言葉を理解していく過程については、それほど詳しく書かれてはいませんが、子ども時代の病気、家族構成や両親のこと、ヘレンケラーが出会った人々のことがよくわかりました。どんな勉強をして、社会で活躍したかもよくわかります。
『The Lion and the Clever Rabbit』 Kindle洋書
YL2.0、総語1,130
Panchatantraと呼ばれるインドの昔話を元にした物語。森に住む乱暴で残忍でわがままなライオンは、他の動物達から恐れられていました。ライオンは食べるためだけではなく、無駄に動物を殺していました。これ以上無駄に仲間を殺されたくないので、森の動物達は毎日ライオンの住処まで食べるための動物を差し出すから、もう狩りをしたり他の動物を殺さないで欲しいと頼みました。話がまとまって、来る日も来る日も動物をライオンに捧げました。ある日、うさぎが犠牲になる日でした。このうさぎはどうしても食べられたくありません。うさぎとライオンの駆け引きが始まります。
『Olivia and the Puppy Wedding』 紙の洋書
YL2.0、総語1,034
Oiviaは結婚披露宴の準備をしているお母さんのお手伝い。結婚式の準備って楽しい!と思うOliviaでした。お母さんの招待状を出しに、犬のPerryを連れて出かけました。ポストのところに一匹の犬がいました。どうやらその犬、Perryのことが気に入ったようです。Oliviaは結婚式の準備がしたくてたまらないところだったので、Perryとその犬の結婚式を計画することにしました。さて、上手くいくのでしょうか。
『Amelia Bedelia 4 Mayor』 紙の洋書
YL2.0、総語1,389
あぁ勘違い><;シリーズのAmelia Bedeliaです。今回はAmeliaが市長選に臨みます。Ameliaは怖気づくことを知らないのでしょうか。すごい度胸で市長が取材を受けている場に入っていきます。そしてまた同音異語の勘違いで、取材陣を沸かせます。Ameliaは、どこまで行ってしまうのか、ハラハラするストーリーでした。
『Dr. Hicker Up – The Hiccup Healing Man』 Kindle洋書
YL2.0、総語数1,130
Billyはしゃっくりが止まらないので、しゃっくり専門の先生を訪ねていきました。どんなしゃっくりでも治すというので、いったいどんな治療かと思えば・・・。5つの扉があるホールに案内されて、順番に入るように言われました。どの部屋もユニークな仕掛けがあります。Billyは期待しながら一つ目の部屋、二つ目の部屋と入るのですが、しゃっくりが止まりません。本当にこの先生は治せるのか?インチキじゃないのか? Billyは疑い始めます。

YL2.1-3.0 絵本から児童書への道

このあたりから文字数が多くなってきて、児童書へのレベルアップには欠かせないレベル。今回は偶然にもかわいらしいイラストとモンスターの物語がかぶっていますが、全く違うストーリーが楽しめます。

『A Very Special Christmas Gift』 Kindle洋書
YL2.2、総語数2,075
ずっと昔、Nicholasという男の子がいました。両親はいつも仕事で不在です。クリスマスイブの日に、両親からのプレゼントの包みを見ながら、さびしく思います。おもちゃよりも一緒に遊んでくれる人が欲しい!と。この後不思議な出会いが待っています。新しい友達ができるのです。そしてNicholasは不思議な体験をします。今まで気がつかなかったことにも気がつきます。さびしい始まりでしたが、物語は次第に明るく楽しくなってきます。
『The Midnight Monster』 Kindle洋書
YL2.2、総語数1,305
5歳の男の子Gavinは普通の5歳とは違って、想像力が豊か。そのため夜に家族が寝静まった後、壁から変な音が聞いた途端、わ~っと想像が広がってしまいました。モンスターに違いない!隣の部屋で寝ていた両親を呼んで、モンスターがいると主張します。当然、両親はそんなものはいないと言って、Gavinを落ち着かせます。けれどもGavinは音が気になります。次の日、絶対に音の正体がモンスターであることを確かめようとします。さて、どうなるかはお楽しみです。
『The Very Helpful Monsters』 Kindle洋書
YL2.6、総語数1,525
Herbirは小さな男の子。彼の望みはモンスターになることです。彼なりに切実です。Harbieはもっとみんなに自分の存在感をアピールしたいのです。自分は小さいから、みんな気に留めてくれないのだと考えたのです。いまどきの子らしく、グーグル検索でモンスターになる方法を調べます。思ったような結果が得られません。そこで考えたのが、実際にモンスターにあって、どうやったらモンスターになれるのか、教えてもらうことにしました。ここに出てくるモンスターたち、ものすごく面白かったです。

YL3.1-4.0 挿絵で想像を広げる楽しさ

絵本と違い、挿絵程度のイラストです。ほとんどが英文の本を読み、自分で想像を膨らまして読む楽しみを経験してみましょう。

『The Bird Key』 Kindle洋書
YL3.4、総語数5,540
2080年ごろの未来のお話です。2012年に何が起きたのか。地上では動物や人間がいなくなりました。一部の人間は絶滅を逃れて、建物の中でひそかに生きているのでした。それが1つの建物ではなく、いくつかの大きな建物の中でも同じように人間が暮らしているらしい。主人公の男の子Arnoldはある日、自分のバスルームの中に一羽の鳥が迷い込んでいるのを見ました。外には動物はいないはずでは?Arnoldは今まで当たり前に思っていた外の世界について、疑問を抱き始めます。そんなとき、別の建物から来たという少年と出会います。SFと知らずに読むと、始めの状況設定に戸惑うかもしれません。最後の終わり方が物足りなかったので★4つ。
『Ralph the stinky dog』 Kindle洋書
YL3.5、総語数1,000
野良犬のRalphという犬と少年のお話です。Palphは家も一緒に暮らす家族もいません。気楽に暮らすのが好きだけれど、やっぱり家族が欲しいし、家族の子どもと一緒に遊びたいと思っていました。そこで公園へ行っては子ども達を追いかけて遊んでいました。けれども子ども達はRalphが来ると、臭い臭いといって逃げ回りました。それでもRalphは楽しかったのです。そんなRalphの生活に大変化が起こります。ある男の子との出会いがありました。涙なしには読めない部分も・・・。
『When You Were A Worm and Other Stories and Creepy Crawlies』 Kindle洋書
YL3.7、総語数14,030
主人公がいろんな生き物に変わってしまうというストーリー。短編の8話が緩やかにつながっています。読者が主人公みたいな表現で進んでいくのも面白く、人間以外の生き物になったときの生態も楽しいです。さまざまな試練があり、間一髪ですり抜けたり、大活躍したり。総語数は多いけれど、ショートストーリで構成されているので、読みやすいです。
『The Snow Queen』 紙の洋書
YL3.8、総語数3,430
アンデルセンの『雪の女王』。日本で大人気だったディズニー映画の『アナと雪の女王』の元になった物語です。とはいえ、原作であるこちらとアナ雪は全くストーリーが異なります。大好きな人のために危険を犯して救い出すというコンセプトが同じなだけです。姉弟のように仲のよいGerdaとKayでしたが、ある日Kayが雪の女王に連れ去られます。Gerdaは一人で居場所もわからないKayを探す旅に出て、いろんな危険に遭遇します。絵が美しくもあり、怖くもある絵本です。

YL4.1 以上

今回は★4つ以上のおすすめはありませんでした。

来月もおすすめ★4以上を紹介していきます。お楽しみに!

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