易しい英語で大人も楽しめるおすすめの洋書絵本(YL0-0.9)

易しくて読みやすい洋書絵本 YL0-0.9 ベストセレクション

学校や英語の多読でも使われる英語学習用リーダー(Oxford BookwormsやPenguin Readersなど)に飽きてきたり、少し英語のリーディングに自信がついてきたら絵本がおすすめです。

洋書絵本は語数が少ないために、語数が多く字が詰まっている英語学習用リーダーよりも、一見簡単そうに見えます。しかし使われる語彙や文法などには、英語学習用リーダーのように制限がなく、英語を勉強する大人が苦手としがちな幼児語はもちろん出てきますし、学校英語に慣れている日本人にとっては、意外に高度な英単語や文法が容赦なく出てきます。しかしそれが本当に高度な英語かと言うと、私は疑問ですが。

日常的によく使われる表現や言葉が、絵本には出てくると考えるほうが自然だと思いませんか。日本人にとっては、中学3年や高校でやっと出てくるような単語や文法事項であっても、小さな子どもが日常的に使う表現だって、たくさんあるのです。仮定法なんて、まさにそういう類だと思います。

洋書絵本を侮るなかれ。大人でも、学校英語に自信がある人でも、洋書絵本を見ると学びがたくさんあるはずです。洋書絵本をたくさん読んで、ネイティブ感覚・英語感覚を身につけましょう!

英語感覚を磨こう YL0-0.9レベルのおすすめ

本の表紙画像をクリックするとアマゾンで購入できます。お気に入りを見つけたら、忘れないうちにご購入を。

Oxford Reading Tree Stage1~Stage8

Oxford University Press, UKから出版されている、ネイティブの幼児向け絵本です。Stage1からStage9までで100冊以上あります。Stage1の初めは、絵だけの絵本です。タイトルだけが英語で、中は絵だけなのですよ。それから少しずつ語数が増えていきます。

イギリスの子どもたちが、こういう絵本を読んで、文字が読めるようになっていくのですね。カルチャーの違いも楽しめますし、絵がものすごく細かいので、絵を見るだけでも楽しいのです。子どもはそういうところをきちんと見ていて、楽しんでいます。教科書に出てこない自然な言い回しや、単語もたくさん覚えられて、ネイティブ感覚が養われます。

Oxford Reading Tree Stage1~Stage3の詳細ページへ

Step into Reading step1~step3

Random Houseから出版されている、ネイティブの幼児向け絵本です。レベル分けされていて、Step1からStep5まであります。YL0-0.9にあるのは、Step1からStep3までです。Step1でもYL1.0以上のタイトルもありますので、その点はご注意ください。おすすめを何冊かご紹介します。この他にも、まだたくさんのタイトルがありますので、お好みのものを探してみてくださいね。

『The Pup Speaks Up』
YL0.6、総語数176
犬を含め、いろんな動物の鳴き声が出てきます。英語の教科書では、なかなか目にすることのない英語です。もしも周りに英語を話す小さいお子さんがいたら、絶対役に立ちますよ。大人としか会話できない英語力からの脱皮にいかがですか?
『Mouse’s Hide-and-Seek Words』
YL0.6、総語数170
一つの言葉の中に隠れた別の言葉を探す「言葉遊び」です。ストーリーが良く出来ていて、なるほど〜と思います。声に出して音読してみたくなりますよ。こんな風にいつも言葉を眺められたら驚きの発見の連続です。試験のための英単語暗記のような無機質な感覚ではなく、生きた言葉を感じ、楽しみたいですね。
『The Berenstain Bears Ride the Thunderbolt』
YL0.3、総語数80
クマの家族が遊園地へ。ジェットコースターで子供たちは大はしゃぎ。とてもシンプルで実用的な言葉で表現されています。このタイトルの他にも、このクマさんのシリーズが何冊か出版されています。

I Can Read Books Level0~Level1

Harper Trophy から出版されている、ネイティブの幼児向け絵本です。これもまた、レベル分けされています。Level0からLevel4まであります。このうちYL0-0.9にあるのは、Level0とLevel1。Level1でもYL1.0以上のタイトルもありますので、その点はご注意ください。おすすめを何冊かご紹介します。この他にも、まだたくさんのタイトルがありますので、お好みのものを探してみてくださいね。

『Biscuit』
YL0.4、総語数132
かわいいBiucuitという子犬が出てきます。まだまだ遊びたいのに、寝る時間。女の子とのやり取りが楽しいです。愛くるしい子犬のBiscuit、子どもに大人気のようです。もちろん、うちの子(男の子)も3歳の時に大好きで、よく読んでと言われていました。このBiscuitもシリーズで何冊か出版されています。
『I See, You Saw』
YL0.3、総語数112
2匹の猫が遊んでいます。”I see, you saw” “I saw the seesaw” なんていいながら、いろんな音遊びが楽しめます。難しいことを考えずに、子ども心にかえって英語の音を楽しめたら、もっともっと気楽に英語と付き合えそうな気がしてきます。
『Stuart Little Stuart Sets Sail』
YL0.5、総語数460
ネズミのStuartが人間の家族と一緒に暮らしています。家族でピクニックに出かけたときに、Stuartはヨットでセイリング。湖と向こう岸まで行きたかったのに、いろんなことが起きてなかなか進めません。暗くなるまでに帰ってきてねというお母さんの言いつけをしっかり守るネズミのStuartがかわいいです。

The Other Side of the Storyシリーズ

Picture Window Booksから出版されている、ネイティブの幼児~子ども向け絵本です。このシリーズは、有名な昔話ですが悪者扱いされていた人物目線で、再び語られるとどうなるかというちょっとユニークな洋書です。

立場が変われば、ストーリーがこんなに変わってしまうのですね。子どもたちには、事実を一側面からだけ見て、判断を下しちゃいけないっていうメッセージにもなっているのかしら?それはともかく、あまり深く考えずに物語を楽しむのがいいですね。レベルはYL0-0.9ですが、絵本や児童書に慣れていなければ、出てくる語彙が難しいと感じるかもしれません。

『Seriously, Cinderella Is So Annoying!』
YL0.8、総語数780
シンデレラの継母が語り手のお話です。同じ事実でも、視点が変わるとこうも事情が変わるものかと思い知らされます。あまり深く考えず、継母の話に耳を傾けるとまた違ったシンデレラの姿が見えてきて面白いです。子どもにpoint of viewを教えるには、もってこいの題材ですね。
『Honestly, Red Riding Hood Was Rotten!』
YL0.9、総語数690
有名な赤ずきんちゃんのお話が、オオカミの視点に立つと別の話になってしまいます。赤ずきんを食べたオオカミは、赤ずきんのことをRottenと言います。なぜか?・・・オオカミの言い分を聞いてみましょう。語る人が変わると視点も変わり、聞く人にとっては別の事実に感じてしまうのですね。赤ずきんちゃんとおばあちゃんのキャラがすごいことになっています。
『Trust Me, Jack’s Beanstalk Stinks!』
YL0.9、総語数655
ジャックと豆の木のお話が、巨人の視点で語るとどうなるのでしょうか。巨人だって、いろんな苦労があるんだ。自分の留守中に、妻にうまく取り入って家に忍び込むなんて、それだけでも犯罪だ!それどころかお宝まで盗むなんて!悪党め!という巨人の言い分を聞いてあげようではありませんか。

その他の読みやすいおすすめの洋書絵本

有名な絵本作家さんが書いた、人気があって読みやすい絵本を厳選してご紹介します。もちろんこの他にも、たくさんたくさんおすすめしたい洋書絵本がたくさんあります。とっかかりとして、どうかな~と思うものをピックアップしてみました。

『The Very Hungry Caterpillar』
YL0.4、総語数224
保育園や幼稚園で大人気の『はらぺこあおむし』です。エリック・カールの絵本は色使いがとてもきれいで、大人にも人気があります。あおむしが卵からかえって、いろんなものを食べて大きくなり、さなぎになり、蝶になるお話です。最後の絵は、子どもたちが「おぉ~」と歓声を上げるほどなのです。
『Suddenly!』
YL0.5、総語数168
オオカミがブタを物陰から狙っています。機会をうかがって出て行くのですが、なんとも運の悪いオオカミ。その姿がおかしくて、どんどんページをめくります。何も知らないブタの危機一髪!のラストシーンの結末は?
『Dear Zoo』
YL0.3、総語数143
Rod Campbellのしかけ絵本。動物を飼いたくて動物園に手紙を書くと、いろんな動物が送られてきます。なかなかうちで飼えるぴったりの動物が見つかりません。プリップをめくるたびに子供たちは盛り上がります。
『Snow』
YL0.5、総語数155
どんよりと曇った空。屋根も空気もどんよりとした色をしています。男の子が空を見上げると、一粒の雪が。「雪だ!」と叫び、犬とともに外に飛び出します。その後雪が二粒、三粒・・・と落ちてきます。絵には本当にその数の雪が描かれています。街の様子人々の様子など、イラストをじっくり見て楽しめます。
『Olivia』
YL0.6、総語数320
子ぶたの女の子Oliviaのお話。白黒のほかには赤しか使っていなくて、赤色がとても鮮やかに見えるおしゃれな絵本。Oliviaの楽しそうな一日を見ることができます。
『The Tiger Who Came to Tea』
YL0.8、総語数498
女の子とお母さんがお茶にしようとしたところで、ドアのベルがなりました。開けてみるとそこにはおなかを空かせた大きなトラが立っていました。何か食べるものをくださいというので、家に入れてあげました。今から食べようと思っていたお菓子やお茶を食べてもまだ空腹が満たされないトラは・・・・。大惨事になるというお話ではないのでご安心を。
『This is Not My Hat』
YL0.5、総語数205
長谷川義史さんが大阪弁で翻訳した『ちがうねん』の原書です。ジョン・クラッセン著。イラストの可愛らしさとは対照的に、ブラックな雰囲気が漂います。文字のないイラストだけのページですら、言葉以上の何かが伝わってきます。脇役の海の生き物たちの、きらりと光るキャラが面白いです。目は口ほどにものを言うのですね。
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