今日7月24日のデイリーヨミウリを読んでいると、英語の授業に関する面白い記事が載っていました。
日本語に訳さない英語の授業
北海道の高校の英語教師たちが、授業のやり方を考えるために集まっていました。100%英語で進められる英語の授業では、文法を説明したり教科書を和訳したりしないのです。予習も禁止。授業中、初見で黙読してもらい、あとは質疑応答で理解を深める。和訳の資料は渡さない。英語を英語のまま理解させる。そういう授業なのだそうです。
始めは英語のレベルが低い生徒はついてこられないと心配があったそうですが、実際始めてみると、苦手意識の克服に役立ったそうです。
日本語に訳す英語の授業の落とし穴
私も学生時代、英語が超苦手で大嫌いだったからわかるのですが、授業で和訳して、それをノートに書き写したら、とりあえず試験はクリアできる、と思ってしまうのです。
そして本当にクリアできる。こればかり繰り返しても、本当の英語の運用力は育たないのです。学生時代、私は学校の定期試験はなんとかクリアしていましたが、試験の範囲指定のない模擬試験は毎回ほぼ0点だったし、英語の偏差値も30あるかないかぐらいでした。英語が嫌いで学校の試験は何とかクリアできても、最悪、こんな人もいるということです。
日本語に訳せることと、英語を理解できることは違う
この記事の中の先生はこう言っています。「正確な日本語に訳せないと理解したことにならないのはおかしい。」
私も全く同じ意見です。何を言っているのかわかればいいじゃない。逆に日本語に訳せても、その英語の意味がわかっていなければ意味ないんじゃない?
この先生は70%わかればいい。あとは想像力で埋めていけばいい、とも言っています。
そうですね。私もそれでいいと思います。
あらかじめ辞書で意味を調べたり、日本語に訳しておく予習なんて、意味あるのでしょうかね。この先生の授業のやり方、とても好きです。日本語訳をいっさい渡さないところもいいですね。日本語訳をもらうと英語で理解する力が弱まっちゃうし、そもそも必要ないでしょう。
ステキな英語の授業です。私もこんな授業なら受けたかったな・・・。