Rain Man
洋書のタイトルは『Rain Man』。映画化されましたが、私は映画は観ていません。映画は観たことなかったので、当然どんな話かもほとんど知らずに読みました。
読み終わっての感想は、「映画が観たい!!」。すごく短くまとめられている本だったのに、もんのすごく面白かったです。映画はこれどころじゃなくもっともっと面白いはずだと思ったので。
後半になって、Rain Manというタイトルの謎が解けました。生前父と折り合いが悪く、家に近寄らなかった息子Charlie。父の死後、相続できた遺産が車とバラだけとは。
父が遺した莫大なお金は、謎の人物が受け取る?それが誰なのかと父の弁護士に聞くも、教えられないといわれます。
Charlieは家族愛を知らずに生きてきました。母とは幼い頃に死別し、父に対していい思い出がないのです。父が自分に遺す遺産がほとんどなかった、という事実に憤慨します。Charlieはとうとう相続人を突き止めます。それがなんと実の兄でした。Charlieは自分に兄がいることなど、知らなかったのです。兄Raymondは重度の自閉症でした。そのため、彼の面倒を見ている医師が遺産を管理するのです。
その医師がどうしてもCharlieに遺産の半分も渡さないとの意思を示したことで、Charlieはとんでもない行動に出ます。
兄がいるなんて、全く知らなかったCharlieでしたが、兄Raymondに会ったことで、記憶の底に眠っていた過去がよみがえります。父はなぜRaymondの存在を、Charlieに隠していたのか。
封印されていたものが解けるように、Charlieの気持ちに変化が現れます。
いいお話でした。映像を見ると、もっともっと感動するのだと思います。