単語の意味を推測するトレーニング

リーディング

語彙力と推測力が鍛えられるワークブックをみつけました。今私が取り組んでいるワークブックですが、あまりにも面白いため、ここで紹介することにしました。

これがそのワークブック

最初に説明しなくてはならないことが、２点あります。
１．洋書です。
２．英語は中級以上の人向けです。

この洋書の何がいいかというと、英文を読みながら知らない単語推測をするには、かなり優れた素材であることです。この洋書タイトルは、『1100 Words You Need to Know』

ちょっと興味のある方は、上の画像をクリックしてみてください。Amazonサイトへ行き、この洋書の中身を少し見ることができます。

この洋書は、語彙を増やすことを目的としています。しかし私が注目しているというか、夢中になっているのは、単語を覚えることだけではありません。それよりももっと役立つことです。

英単語を覚えるよりも役に立つこととは、知らない英単語を英文を読む中で推測するという能力を高めることです。

言葉なんて、覚えても覚えても知らない単語、ありますよね。母国語である日本語のことを考えてみてください。知らない日本語、たくさんあると思いませんか？語彙はその言語に触れる量が多いほど、増えていきます。

普通に日本で暮らして日本語だけで何不自由ない暮らしをしている場合、英語に触れる量は日本語の何分の一ですか？意識的に語彙を増やさなければ、そうそう語彙力がつかないのが通常です。

実は私たちは母国語である日本語を読むときに、知らない単語が出てきても文脈から推測したり、漢字ならその意味からなんとなく単語の意味を推測したりしています。そのおかげであまり不自由なく日本語が操れていると思いませんか。

似たような力を英語でも身につけることができれば、英語の文章を読むことがかなり楽になるはずです。私はもともと英語の語彙力には全く自信がなかったのですが、文脈から推測する力をつけたことで、英語が読んだときの理解度がかなり上がりました。

この洋書はタイトル通り、1100個の単語が覚えられるようになっています。1週間が5日で構成されていて、46週まであります。巻末におまけに2週分同じパターンでのトレーニングがついています。

1100個の単語はそれほど多いとは感じないかもしれません。けれどこの1100個、かなり難易度高いです。TOEICで満点付近のハイスコアを狙いたいというぐらいでも、高度すぎる1100語かもしれません。当然、私も知らない単語ばかりです。（私の語彙力は、全然高くないのですが。）

全く白紙の紙にこの単語の意味を書け、と言われたら何も書けません。けれども英語の文章の中に、空欄があって毎日5つずつ新しい単語が出てきて、その5つの中から空欄に最適な単語を選べばよいのです。

このワークブックの流れをざっと説明します。ページ冒頭に、パラグラフがあります。このパラグラフの文章自体、少し難しいです。空欄が5つあるので、最適な単語をリストから選びます。

次にその5つの単語を使った単文が5つあります。パラグラフとは無関係の文章です。一文に1つ空欄があるので、リストの中から最適な単語を選びます。

次に5つの単語の意味が順不同に並べられているので、5つの単語とその意味を組み合わせます。

英語の文章を読みながら、空欄に入る意味を考えて、リストの中からそれらしきものを選ぶのです。パラグラフと単文と英語の意味が相互的なヒントになります。まるでパズルのピースをはめていくような感じです。

このワークブックに取り組むにあたり、多読で培った文脈から意味を推測する力と、以前このサイトやアメーバブログで紹介した『Instant Word Power』で学んだ語源の知識をフル活用しています。

『Instant Word Power』（下の画像クリックすると、アマゾンページへ。購入も可能です。）

とても楽しいです。

『1100 Words You Need to Know』に出てくる単語は上級者向きですが、英語を読むことが億劫でないのなら、単語を覚えることよりも推測する楽しさを味わうという使い方なら、中級の方にもおすすめできるかも。答えもありますし、正解を知りたいという欲求も満たせます。

もう一つ、初級者でも使える文法書（日本語で書かれています）を、ためしに使っています。こちらは眠気に襲われていつの間にかまぶたが閉じていることがありますが、上記ワークブックをしていると脳が活性化して眠気をもよおしません。

書名は『新TOEICテスト　中学英文法で600点！』。（下の画像クリックすると、アマゾンページへ。購入も可能です。）新形式対応問題対応で新版が出ているようなので、そちらをリンクしています。

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