苦手から始める 英語リーディング術

私は英語が大の苦手でした。中学1年生の夏にはすでにチンプンカンプンで、授業についていけませんでした。

社会人になって英会話教室へ行ったりしましたが、苦手意識が邪魔をして伸びませんでした。

そんな私が英語好きになり、毎日のように辞書なしで英語の本が読めるようになった秘密を公開します。

リーディング術1 絵を見たら話がわかる程度の英語絵本を選ぶ

多読がいいとか、辞書を引かないで読むとか言われていますが、実際どうなん?と思っている方も多いかと思います。

多くの人は、多読がいいらしいからと始めるものの、いきなり難しい洋書を選びがちです。インターネットで検索して、多読初心者におすすめの洋書といって紹介している洋書のほとんどは、はっきりいってレベルが高いです。

英語が苦手、リーディングが苦手な人にとっては、ハードルが高すぎます。果敢に挑戦する気持ちは素晴らしいですが、もっともっと楽に考えましょう。

始めからがんばらない

がんばってこの洋書を読んでみよう!とちょっと難しめの英語の本を選ばないようにしましょう。私がおすすめするのは、赤ちゃん~幼児レベルの絵本です。1ページに2-3語、あるいは短文が一文程度あるものがベスト。

絵を見たら、文章を読まなくてもだいたい何がかいてあるかわかるレベルがおすすめです。たとえばこういう絵本です。


The Very Hungry Caterpillar

子どもに大人気のエリック・カール。日本語版は図書館へ行けば大抵置いています。このタイトルの他、エリック・カール著の絵本はどれも易しいので、おすすめ。


Where’s Spot?

シリーズ本です。日本語では「コロちゃん」のシリーズで、こちらも子どもたちには大人気。図書館へ行けば英語も日本語も置いている確率は高いです。


Maisy’s Bedtime (Maisy Books (Paperback))

これもシリーズ本。日本語は「メイシーちゃん」のシリーズです。もちろん子どもたちには大人気。同じく図書館へ行けばだいたい見つけることができます。


Goodnight Moon

とてもシンプルなストーリーで、大人にもそれほど幼稚に感じることはないです。


Dog Wash Day: All Aboard Picture Reader

これは「All Aboard Picture Reader」というシリーズで、子ども向けの読み物です。とても読みやすい英語でおすすめです。同シリーズを片っ端から読んでいけたら、絵本選びには苦労することはないと思います。画像リンクをクリックすると、アマゾンのページで中身を数ページ見ることができます。


Max Has a Fish (Penguin Young Readers, Level 1)

これは「Penguin Young Readers, Level 1」というシリーズで、子ども向けの読み物です。こちらはKindleもあります。これも画像リンクをクリックすると、アマゾンのページで中身を数ページ見ることができます。

これらはほんの一部ですが、同じくらいに簡単な英語の絵本がたくさんあります。洋書探しも楽しみの一つになってきます。

リーディング術2 片っ端から読んでいく

あっという間に読み終えてしまうと思うので、どんどん読みましょう。読んだ冊数を数えたら、達成感・充実感が味わえます。

問題は、どうやって英語の絵本を調達するかです。すべて買っていたら、かなりの出費になるでしょう。そこで私がやった方法を紹介します。

図書館を利用する

図書館の絵本・児童書コーナーをよく見ると、英語の絵本や英語の児童書を見つけられると思います。場合によっては語学の棚にあるかもしれません。わからないときは、図書館で聞いてみましょう。

棚に並んでいる英語の本がすべてではないと思うので、カウンターで英語の絵本がどれだけあるか、聞いてみるのがベストです。閉架(奥にしまってある)の英語の絵本のほうが、もしかすると開架(みんなが見れる書棚)よりも多いかもしれません。

図書館にある英語の本のリストが欲しいことを伝えると、プリントアウトして出してくれるかもしれません。タイトルだけではどんな絵本かわからないと思います。タイトルだけでも手に入れたら、あとはとにかくリストに載っている英語の本を片っ端から借りていくのも手です。

または少々手間がかかりますが、インターネット検索でタイトルを入力してどんな本であるか探ってみてもよいと思います。

最寄の図書館に、あまり洋書が置いていなかったら近隣の図書館で相互に貸し出ししていることもあると思うので、これもカウンターで聞いてみましょう。よその図書館にあるものでも、取り寄せてもらえたり自分で行って借りることもできると思います。

Kindleは最強

電子書籍、Kindleを使わないなんて、もったいない話です。Kindleストアの洋書の中には、英語の絵本がたくさんあって、無料でダウンロードできるものがたくさんあるのです。無料の時期は限られていて、すぐに値がついてしまう点に注意が必要です。

Kindle書籍をダウンロードできる端末を手に入れて、どんどん英語の本を読みましょう。無料の絵本を探すのは簡単です。以下の手順で検索してみてください。

  1. Kindleストアへ行く
  2. Children’s book
  3. 英語を選ぶ
  4. 価格の安い順に設定する

Kindleのよいところは、数ページ試し読みができることと、本の置き場に困らないことです。

無料の英語絵本から選ぶと、お金のことは気にしないでタイトルや表紙を見て、気になったものを数ページ試し読みして、良かったらダウンロードすればいいだけです。

私が運営している英語のサイトでは、週に1回ぐらいおすすめの無料Kindle洋書を紹介しています。現在週1のおすすめ無料Kindle洋書の紹介はしていませんが、過去に紹介した洋書は見ることができます。(2018.1.12追記)

英語多読からはじめる英会話

更新情報が欲しい方は、フェイスブックから友達申請をしてください。メッセージに「無料Kindle洋書」という言葉を入れてくださると、すぐに承認させていただきます。

無料で公開している英語の絵本を利用する

インターネットで検索すると、いろんなサイトが見つかると思います。私のおすすめサイトは下の二つです。

Storyline Online

Free Kids Books

友人との貸し借り

友人で同じように英語の絵本を読んでいる人がいたら、貸し借りするとすべてを購入しなくてもよくなります。しかし同じように英語の絵本を読んでいる友人というのは、どこにでもいるわけではないですし、貸し借りが面倒ということもあるかもしれないので、強くおすすめはしません。

リーディング術3 わからないことを恐れない

知らない単語、知らない表現が出てきても、平気でスルーできるようになることです。気にしないことです。

その結果、本の内容が20-30%しかわからなくてもいいのです。つまらないと思ったら途中で読むのをやめて、他の本を読み始めればいいし、ほとんどわからないけどそれなりに面白くて最後まで読んだのならそれも良いです。

辞書を引くのではなくて推測する

わからないところが多すぎて面白くなければ、もっと易しい絵本を読めばいいのです。100%理解にこだわることは絶対にやめましょう。

わからないことを一つ一つ調べることよりも、知らない言葉をすっ飛ばして、それで前後から推測して読んでいくほうが、よっぽどためになります。

全部知っている言葉でなくては読めないというなら、一生何も読めないことになってしまいます。言葉はいくら覚えても覚えてもきりがないくらい、たくさんあるのですから。

わからないことを恐れずに、どんどん読み進むうちに、後になってさっきわからなかったことがわかることもあります。わからないことを恐れなくなると、実はもっといいことがあるのです。

リスニングにも役立つ英語の読み方

それは英語が格段に聞きやすくなるということ。会話の中に知らない単語が出てきても、前後で推測する力が付いているのといないのとでは、理解度が全く違ってきます。

昔、私が英語恐怖症だったころ、会話の中で一つでも知らない単語が出てきたら、そこで頭がフリーズ。もうその先は全くわかりませんでした。けれども推測する力が付いてくると、知らない言葉が出てきても余裕で聞き続けることができるようになりました。

最後まで聞くと、何を言っているのかわかったり、わからなくてもそのわからなかった部分が明確になっているので、なんといったのか聞き返せるのです。

辞書は英語が読めるようになってから使う

だから、初級者ほど辞書は使わないで欲しいのです!!辞書は英語に慣れて、スラスラ読めるようになってから、正確に意味を掴む必要があるときに使えばいいのです。その頃になると、英和も英英も自由自在に行き来できる力もついています。

つい辞書を引きたくなる、辞書を引かないと気持ちが悪い、辞書を引かないとわかった気がしない。これらはみんな思い込みです。癖が付いているといったほうがいいかもしれません。

騙されたと思って、100万語読むまでは辞書を一切使わないで読んでみてください。100冊、200冊ごときで結果を見ようとしてもダメですよ。少なくとも100万語です。冊数で表すと1冊平均500語くらいの絵本であれば、2,000冊です。1冊平均1,000語くらいの絵本であれば、1,000冊です。

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